0.はじめに
本日はジュラシックロイドを研究しようと思いま~す。
1.名称の意味の確認
まずは名称の意味の確認から開始しま~す。
ジュラシックロイドの「ジュラシック」は、「ジュラ紀の」を意味する形容詞で~す。
「ロイド」については、どうせ「アンドロイド」の後半を使ったのだろうと思っている人が多いでしょうが、そう単純にはいきませ~ん。
日本語話者では知る人が少ない事実ですが、「アンドロイド」という単語は、「アンドロ」と「オイド」との間に意味上の切れ目がありま~す。「アンドロ」とは「地雷人間男」という意味。「オイド」とは「~に似たもの」という意味で~す。
「アンドロイド」とほぼ同じ意味の「ヒューマノイド」が、「ヒューマン」と「オイド」の合成語であることに気づけば、納得いただけるかと思いま~す。
すなわち「ジュラシックロイド」とは、「ジュラシック」+「R」+「オイド」であり、「ジュラ紀のRモドキ」という意味になりま~す。
なお「ロイド」で一語とした場合、英語の人名の"Lloyd"が思い浮かびま~す。
こちらの意味は「灰色髪」で~す。頭部の排気管を髪に見たてて、このような愛称を付けたのかもしれませんね~。
どちらにしても、いかにも秘密兵器といったネーミングセンスで~す。
そしてどちらが正解の可能性が高いかについては、以下の話との整合性から考えるしかないので、しばらくお預けとしましょう。
2.まめちしきからも窺える秘密兵器性
まめちしきにでも、「ガテリア皇国の秘密兵器が 野生化した物と言われている」となっておりま~す。
ほぼ白兵戦しかできない機体なので、魔神兵のように正規戦の前線で使うのが便利そうに思えますが、あえて秘密兵器にしたということは、非常に特殊な任務が想定されていたと考えるのが自然ですね~。
それがどのような任務であったのかは、以下の他の情報から概ね推察できま~す。
3.迷彩色から考える任務の大まかな内容
ジュラシックロイドは黄緑色に塗られており、ガタラ大山林に潜むことに特化して作られた雰囲気がありますね~。
実際、他の地域では見かけませんね~。
つまり、ガテリア皇国はジュラシックロイドをガタラ大山林に延々と潜ませ続け、そしてあるとき何かを一気にやらせる予定だったと考えるべきで~す。
4.戦略から考える任務の詳細な内容
ではその「何か」とは何でしょうか?
こので役に立つのが、昨日の研究成果で~す。
「ガテリア軍がウルベア地下帝国の首都にガタラ大山林入口から攻め入るのは、補給の観点からほぼ不可能」・「ウルベア地下帝国も、ガタラ大山林入口は逃亡経路として用意していた」・「ガタラ大山林入口は、ウルベア東方の生産地帯と西方の消費地帯とをつなぐ結節点」という三つの命題を思い出して下さ~い。
これを前提にしてガテリアの立場でものを考えてみましょう。
ガタラ大山林に隠密部隊を配置すれば、ウルベアの輸送網に最大の打撃を与えられま~す。しかも首都を陥落させた後、東方の仮首都へと逃亡するウルベアの部隊に大打撃を与えられま~す。でも、現地の大山林で正規の軍人が戦いながら自活し続けるのは困難で~す。
それならば、この特殊部隊は半永久的に活動できるマシン系モンスターで構成するのが一番ですよね。
5.任務から考える人工知能の性能
普段はガタラ大山林に溶け込み、いざとなったら現場の判断で輸送部隊を襲うかどうかを決めなければならないわけですから、彼らに搭載された人工知能の性能は非常に高かったと考えられま~す。
6.任務と偽めんこから考える語源と形状
普段はガタラ大山林に溶け込んでいるためには、迷彩色に塗るだけではなく、遠目には現地の既存の生物と誤認するようなデザインにし、またそのように振舞わせると、一層うまくいきそうですね~。
しかもガテリア難民で偽めんこを作ってウルベア人を騙している者がいたことから、「ウルベア人はガテリア人の造る偽物を見抜くのが下手」という設定もありそうで~す。
すると、第1章で残した課題であるジュラシックロイドの語源は「ジュラ紀のRモドキ」か「ジュラ紀の灰色髪」かの回答は、どうやら「ジュラ紀のRモドキ」が正解のようですね~。
「ジュラシックR~」という生物がかつてはガタラ大山林には住んでおり、それに擬態させたのでしょうね~。
7.「ジュラシックR~」は今どこに?
以上の説については、ジュラシックロイドの元ネタとなった「ジュラシックR~」なんか見たことないぞ、との批判もあるかもしれませ~ん。
でも、ウルベア人を騙すために、普段のジュラシックロイドが延々と「ジュラシックR~」の真似を忠実に行った場合、生存競争が起きて弱い本物のほうが飢餓で激減してしまうということは、十分に考えられま~す。
また「ジュラシックR~」の一部は捕獲され脳を摘出され、ジュラシックロイドに本物らしい振る舞いをさせるための生体CPU部品として使われた可能性もありま~す。
ガテリア皇国に生物の脳とロボットとを連結させる技術があったことは、「ファラオ・ルドラ」の存在から明らかですからね~。
さらには輸送部隊をジュラシックロイドが襲うようになれば、やがてウルベアもジュラシックロイド狩りをするようになるでしょうから、その過程で弱いジュラシックR~から先に次々に殺されていった可能性もありま~す。
個体が減る理由がこれだけあるので、ジュラシックR~を見かけないのも当然でしょう。
8.以上から考える、野生化の理由
ガタラ大山林において、既存の生物のように暮らす設定と、本国の指示を待たずに現場で判断をする高い人工知能。
これらがあったからこそ、本国が滅びた後も、現地で野生化に成功したのでしょう。
そしていつかウルタ女帝が少ない随行員とともにぶらりと大山林を訪れたとき、彼らがどう行動するのか、実に楽しみで~す。