はじめに
夫の死後に息子のアーリフとともにアマラークからムニエカに移住したアーイシャですが、全身甲冑の重装備をしていて素顔は不明で~す。
このことにいかなる意味があるのかについて、複数の説を考えてみました。
以下の説は互いに排斥し合うものではないので、全部正解かもしれませ~ん。
1.「主人公未介入の場合の英雄」説
アストルティアとゼニアスがつながらなかった等の理由で、7.0から7.1の時代に主人公がゼニアス各地の問題に介入しなかった場合、メネトやアマラークではこの時期に敵が決起したとは限りませ~ん。また仮に決起したとしても、ラキが主人公の代わりに介入して事態を解決した可能性が高いで~す。
一方でムニエカの「奇跡のチカラ」の枯渇は必ずこの時期に起きていたはずの問題であり、しかもそれがもたらすものは数万年前に発生していたはずの自然の摂理の発動ですから、ラキはおそらく介入しないでしょう。
しかし7.0~7.1でムニエカで発生した諸事件は、町の有り方・守護天使の行く末・創失の呪いの行く末に大きく絡んでくるものばかりだったので、一部は歴史の確定事項だった可能性が高いで~す。
だからラキ以外の一定の能力の部外者を歴史が必要としており、主人公が来なかった場合には、アーリフの技術とアーイシャの戦闘力とがムニエカの確定事項を成し遂げる力になった可能性が高いと、星月夜は考えました。
たとえば、町の地下への道はアーリフが合鍵を作製すればこっそり開通できるでしょうし、町の地下ではダークゲージをギリギリ倒せるだけの人材さえいれば、危険なボス戦などを回避してドロテアの記憶が復活する歴史が再現できたかもしれませ~ん。
そういう裏設定を示唆するため、「アーイシャは、レベルが96以上で鉄壁のかぶとを装備でき、フーラズーラのような変則型の敵以外にはそこそこ強い!」と視覚的に示しているのではないか、と考えました。
2.「実は中身が無い」説
オネットはアーイシャを最初に見たときに、自分達機械人形に類似する存在ではないかという仮説を提示しました。
オネットは見た目は人生経験の浅い少女ですが、数万年生きて様々な現象を観察してきたわけで~す。そのオネットの直感は、正解である可能性が高いといえましょう。
アストルティアでも防具鍛冶ギルドでは、「命の炎」と「鎧」を組み合わせることで、死人の魂を現世に留める秘術が存在していました。
魔物に殺されたということになっている夫は、実はツィムの父ガジャムと同様に、家族を生かすために自発的に「命の炎」になったのかもしれませ~ん。
中東由来の一神教では偶像崇拝を禁止する考え方が強く、そのため崇拝対象になりそうな大英雄ほど顔を描写しないようにしようとする傾向がありま~す。
アーイシャもアーリフも、中東系の名前で~す。
アーリフがエドアルドの技巧に追いついて機械人形の町がまた数万年続いた場合も、徐々に生身の移住者が増えていき機械人形たちと入れ替わっていった場合も、アーイシャはムニエカ中興の祖として崇められるかもしれませ~ん。
そのときにグランゼニス信仰の邪魔にならないよう、自ら顔を隠しているのかもしれませ~ん。