最近世間を騒がせている魔瘴については、ドルワーム水晶宮にある『魔瘴に関する調査報告』という書籍を読むと、魔物を強力にするという効能があることや、数百年単位で休眠期と活性期を繰り返してきているといった設定を、知ることができま~す。
そしてオフラインモードで60年前の世界に行くと、たしかに同じ名前のモンスターたちが現代よりもずっと弱いで~す。これは大気中の魔瘴濃度の差を反映していると思われま~す。
一方で、時渡りの術を使って500年前の世界に行くと、同じ名前のモンスターたちが現代と同じ強さを持っていま~す。
またレイダメテスは魔族にとって史上最大の作戦であったので、決して失敗するわけにはいかなかったはずで~す。魔瘴濃度が最大の時期を選んで勝率を高めたことでしょう。
『アストルティア創世記』の8ページと10ページによると、500年の整数倍である1000年前や3000年前にも魔王の侵攻があったそうですが、これも魔瘴の活性期を狙ったものと思われま~す。
以上の実地観測の結果と設定からの常識的類推との両面から考えるに、500年前も魔瘴の活性期だったのは疑いようがありませ~ん。
500年前が魔瘴の活性期だったとすると、活性期は500/n年(nは自然数)ごとに来るということになりそうで~す。そして167年以下のサイクルを「数百年単位」と表現することは常識から考えてありえないので、500年か250年のどちらかが正解ということになりそうで~す。
500年周期だった場合、200~300年前はモンスターが極めて弱かった時期ということになります。60年前を描いたオフラインモードとすら比較にならないぐらい弱かったことになりま~す。
しかしその場合、おかしな点が少なくとも二つでてくるので~す。
まず、300年前にラーディス王がバサグランデに完勝することを諦めたという設定がおかしくなるので~す。
暴君バサグランデ強の「まめちしき1」を読むと、「歌の束縛がない分 強い」となっていま~す。他の類似の立場の強ボスの多くは「本物よりも はるかに強い」と書かれていますが、バサグランデ強は例外的に本来のバサグランデとほぼ同等の強さしかないと考えられま~す。だからバサグランデ強の実力から、歌の束縛がない状態のバサグランデの実力をほぼ完全に推し量ることができま~す。
「三悪魔本」と通称される『ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン 公式ガイドブック 冒険+マップ+モンスター編』の481ページによれば、バサグランデ強はHP29037、攻撃力695、守備力401なのだそうで~す。これは束縛がない状態のバサグランデの実力と考えていいでしょう。
ただし『アストルティア創世記』の14ページによると、「暴君バサグランデを倒せないと考えたラーディス王は、時を止める永遠の水のなかにバサグランデを閉じ込め、1000年かけて力を奪うという策に出る」とあるので、この300年間ですでに実力の30%ぐらいは失われている可能性がありま~す。
一方ラーディス王が秘密裏に制作した証人ラディスオーは、三悪魔本468ページによるとHP14377、攻撃力468、守備力403で~す。たしかにバサグランデ強には一歩及びませんが、このHPはあくまで一時的に機能を停止させるまでのものであり、メルー公によるとどめの一撃の分を加算する必要がありま~す。それに新品だったころはもっと強かったかもしれませ~ん。さらにバサグランデ対策という名目があれば国家的プロジェクトとして予算を自由に使い、もっともっと強い機体を作れたと思われま~す。
300年前の世界が60年前の世界よりもさらに魔瘴の薄い世界ならば、当時のバサグランデは現代のバサグランデ強よりもはるかに弱かったことでしょう。前述の30%分の力を考慮したとしても、やはり大したものではありませ~ん。個人の立場でもラディスオー程度の機体を作れるラーディス王が、バサグランデを倒すことを諦めてしまうとは思えませ~ん。
でも500年周期ではなく250年周期で魔瘴の活性期が来ると考えるならば、300年前の世界もかなり濃度の高い世界だったと思われま~す。これならばラーディス王がバサグランデを通常の手段で倒すことを諦めても不思議ではありませ~ん。
さらに『アストルティア創世記』の9ページによると、ゾンガロンが暴れていた時代は1200~1300年前の約100年間だそうで~す。
魔瘴の活性期が500年周期だったとすると、ゾンガロンはモンスターのくせに魔瘴のもっとも薄い時期に大活躍をして、魔瘴がやや濃くなってきたころになって突然オーガに敗けて封印されてしまったことになりま~す。これはおかしいですね。
そして250年周期と考えると、ゾンガロンは魔瘴の濃い時期を利用して大活躍をしたものの、だんだん濃度が薄くなってくるにつれ弱まってしまい、やがて封印されたということになりま~す。こちらのほうが常識的な展開ですね。
以上の理由により、星月夜は魔瘴の活性期と休眠期のサイクルは約250年であると考えま~す。
(追記)
新たな研究成果により、自分の中でのこの説の正解率を100%から90%に低下させました。
(以下、2021年7月2日追記)
5.3までメインストーリーを進めると、魔界で魔仙卿が大魔瘴期を早めたことが判明しました*1。
今回のアストルティアの魔瘴の活性期もまた、この魔界における魔仙卿の活動の影響により、本来より早く到来した可能性も出てきました。
よって本稿の説の正解率の自己評価を90%から50%ぐらいまで減点しま~す。

ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン 公式ガイドブック 冒険+マップ+モンスター編 (SE-MOOK)
- 作者: スタジオベントスタッフ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2015/02/05
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (3件) を見る

ドラゴンクエストX アストルティア創世記 (SE-MOOK)
- 作者: スクウェア・エニックス,スタジオベントスタッフ
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2016/01/30
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (2件) を見る