夕月夜「大収穫祭とかいう随分と季節外れなイベントがあるみたいですが、御姉様も参加されるのですか？」
星月夜「一応メダル10枚もらえるから、一戦だけしてこようかな～」
夕月夜「主催者のイワノフ博士って、六種族の能力の差を無視してデータを採取していた件で、以前御姉様に酷く批判された岩ですよね*1。 そんないい加減な岩を信用してよろしいのでしょうか？」
星月夜「2015年12月24日に、神々の謎の力によってアストルティアの六種族の能力が完全に同じになってしまったのよ。一度は私の批判によって地位を失いかけていたイワノフ博士だけど、新秩序の下ではあの研究手法にも一定の合理性が認められ、再び脚光を浴びているようね」
夕月夜「では、せっかく三銃士と戦うのですから、原作に準拠したコスプレなどされてはいかがでしょう？ ご衣装も脇役も私が手配しておきました」
星月夜「！」
夕月夜「御姉様には、三銃士と戦う妖艶な貴婦人ミレディを演じていただきま～す」
星月夜「隣にいるメイドさんは誰？」
夕月夜「ミレディの侍女のケティで～す」
星月夜「健全な少年少女向けの抄訳だと出てこなかったりする、知名度の低い子ね」
夕月夜「リシュリュー（1585～1642）役も用意しておきました」
星月夜「そうなると仲間モンスターはロシュフォール伯爵役ね。片手剣が得意な子を連れていこ～っと」
夕月夜「そしてさらに、適材適所の極致というべき人材を用意いたしました」
星月夜「誰だろう。ダルタニャンかな？ バッキンガム公爵かな？ わくわく。」
夕月夜「ラウルさんにブラジュロンヌ子爵の役をやっていただきます」
星月夜「オチが衒学的すぎて笑えない……」
