ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「お宝に魅せられて」にも挑戦しました。そしてこの領界における善悪について、色々と考えさせられました。

 水の領界のもう一つの追加クエスト「お宝に魅せられて」は、一般人であるブルグさんからの依頼で~す。

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 ブルグさんの先祖って、あのヘルシー海賊団の一員だったようで~す。手に入れた宝の目録なども高祖父が日記に記すほど代々詳細に残っていたそうですが、マゼラ船長が最後に執着していた秘宝だけは詳しいことが伝わっていないそうで~す。そしてブルグさんはこの秘宝についての知識欲を満たさんがため、調査を依頼してきました。

 単なる知識欲に由来する依頼なのに、報酬はなんと黄金のはなびら(100000ゴールド相当)とうつくしそうでした。

 遠い先祖が被害者たちから奪った財宝のおかげで、今でも大金持ちなんでしょうね、きっと。

 ガイオス古海で色々調査をしたところ、マゼラ船長が執着していた最後の秘宝は、あの大きなマリーヌ像だったと判明しました。

 竜族と六種族が戦争をしていたころに、ウェディ軍が士気向上のために持ち込んだのがあのマリーヌ像だったとのことで~す。

 マゼラ船長はこの像に一目惚れをして、ウェディの艦からこれを奪ったものの、船が重さに耐えかねて沈んでしまい、それ以来ずっとガイオス古海を根城にしているのだそうで~す。

 これで、そのころからガイオス古海が海だったことも判明しました。おそらく、マリーヌ神の罰によって海域が一気に拡大したので、昔から海だった部分を区別して「古海」と呼ぶようになったのでしょうね。

 それにしても、この件は善悪が複雑に絡んでいますね。

 アストルティア全体から見て竜族のマジョリティが「悪」だった時代、竜族内においての「悪」である海賊行為に耽っていたヘルシー海賊団は、マイナスの二乗により、高次の「善」に結果的に貢献していたことになりま~す。

 その件や自身への敬慕をマリーヌ神に評価されたのか、マリーヌ神の裁きの後の体制では、オーフィーヌ海底はすべてゾンビ化したヘルシー海賊団の楽園になるはずだったわけで~す。でもカシャルが無理にマジョリティを救ったせいで、海賊団は空気の薄いガイオス古海で細々と暮らしていくことになったわけで~す。

 ルシュカの民家の本棚の本では、海賊団を都への侵略者とみなし、それを撃退するカシャルを英雄視していましたが、その見解が正しいとはいいきれませんよね~。

 海賊団からすれば、本来水中では生息できないはずの生きている竜族こそ、水中世界への不自然な侵略者だったのではないでしょうか?

 そもそもヘルシー海賊団は、アンデッドモンスター化して、生存やリプロダクションのための食料が不要になっていたわけで~す。また本人たちには不要な物資を必要な物資と交換するための「他者」も、ナドラガンドとアストルティアの分断、そしてナドラガンドの領界の分断、さらには海底と海上の分断により、ルシュカの住民だけになっていたわけで~す。

 そんな状態で彼らが欲しがるものがあるとすれば、自らの安全と、あとはせいぜい見た目が美しい宝石や芸術品ぐらいのものでしょう。

 海底の民としては新参者であるルシュカの住民が、自分たちが特例で減刑されただけの重罪人であるという立場をよくわきまえ、ヘルシー海賊団と理性的な交渉をしていたならば、戦う必要性はほとんどなかったはずで~す。

 ルシュカの住民がカシャルの手をわずらわせてまで後生大事に「黄金の花びら」なんかを死守して子孫に遺しても、どうせまともな使い道なんかなかったことは、このクエストが証明していま~す。

 ちなみに、「きっと追加クエストで戦う機会があるはず」と期待していたオセアーノンとは、今回も戦えませんでした。残念!