ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「ジェニャの未来」第2話「廻るカルマ」

 「ジェニャの未来」第2話「廻るカルマ」に挑戦してきました。

 なお大人版ジェニャを「黄金のパラディンと表記し、現代版のジェニャを単に「ジェニャ」と表記しま~す。

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 第1話ではパラディン縛りだけをしましたが*1、今回はさらにゴーレムのタロースを連れていく縛りをしました。

 ジェニャの物語の下敷きの一つがピュグマリオン王の物語であるという仮説を第1話で提示しました。そして心理学の世界では「ゴーレム効果」という用語は「ピュグマリオン効果」の逆を意味するので~す。だからそれにちなんでみました。

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 黄金のパラディンと博愛の碑まで来ましたが、ストロスの杖を使っても石碑たちは元の姿に戻りませんでした。

 そこへジェニャがお祈りに来て、博愛の碑とジェニャの出身集落には深い縁があることを聞いたと報告してきました。

 本来は同一人物であるはずの黄金のパラディンには、この件は初耳だったようで~す。

 どうやら前回プライドの魔手からジェニャを救ったことで、歴史が変わったようですね。改変前の歴史ではプライドの下で強制労働をさせられていた一定期間分だけ改変後のジェニャに自由時間が増え、それを活用してこの知識を得たのでしょう。

 ここでジェニャの出身の「バブドル集落」がゴズ渓谷付近にあると判明しました。

 以前書いた「ジェニャの出身集落考――ランガーオ村の実地調査を踏まえて」「『アストルティア創世記』読み始めました。まずは年表から」「学園生活 10月」では、星月夜はジェニャの出身集落をランガーオ村の一部分か近隣であるのを前提にしてしまっていましたが、大きな間違いだと判明しました。

 当時の星月夜としては、パラディンの職業クエス*2の「うららかな日」でジェニャがランガーオ村に住んでいたという設定が語られ、かつ遠くまで出稼ぎをするだけの能力があるならガートラントに行くはずだと考えたので、ランガーオ近隣の出身だと思ってしまったので~す。

 でも「出身集落が貧しいから飢え死にしないように遠くに養子に出され、その後養親に先立たれた」等の事情があれば、出身集落がランガーオの遠方に位置していることも決して不自然ではありませんでした。

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 バシルーラの着地点のすぐそばの紋章から、バブドル集落に入れま~す。

 住民のほとんどは金と関係のある名前でした。すると「バブドル」の語源も"bubble"(バブル)と"dollar"(ドル)のようですね。

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 長老らしきキンザさん。語源は江戸幕府の金貨鋳造機関「金座」

 物語を進める前に会話をするとよそ者は帰れとか言ってきました。

 最初は「そんなことだから貧しいのだ!」とも思いましたが、呪いなどが原因の厳しい掟のせいで収入の手段が限定されており、よそ者が原則として金策の役に立たないのだと考えれば、辻褄が合いま~す。これについては前掲の「ジェニャの出身集落考――ランガーオ村の実地調査を踏まえて」でも多少の考察をしました。

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 オッズ氏。カジノのジャックポットで散らばったコインを拾う仕事をしているのだとか。すると語源はギャンブルでしばしば使われる確率論の用語"odds"(オッズ)ですね。

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 手前にいる老人バヤさんは、職業クエスト「極秘の任務」で橋上の宿にて大金を受け取っていたのと同一人物。語源はおそらく宿屋や酒場の総称「場屋」

 奥にいる子は仮想通貨構想を語るドーファン。「イルカ」を意味するフランス語"dauphin"が語源だとすれば、彼の名前だけは金とあんまり関係がなさそうですが、ひょっとしたら別の語源があるのかもしれませんね。

 (記事発表後約2時間後追加の段落)ツイッターで、「基金」を意味する"fand"(ファンド)が語源かもしれないという説を教わりました*3。「イルカ」とは比較にならないほど、正解の可能性が高いですね。ご協力感謝で~す。

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 ジェニャの母、キャシュさん。語源は「現金」を意味する"cash"

 するとジェニャの語源は主に「銭」かな? 「贄」の影響もありそうですけど。

 博愛の碑とこの集落の因縁については、黄金の花をつんでくれば教えるとキンザさんにいわれました。

 黄金の花って、多分「黄金の花びら」の原料ですね。

 直接ゴールドで済ませるという代替手段を用意しなかったということは、やはり金策に関して何かしら強い掟があるんでしょうね。

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 採取!

 さて、キンザさんの話によると、本人も百年前に生贄にされそうになったところを「キーボー」という純真なパラディンに救われたのだそうで~す。そして彼を戻す研究を続けたのだそうで~す。ストロスの杖には呪いによる石化を解除する力がなく、天使の涙には長年風雨にさらされた後の石化を解除する力がないから、博愛の碑の呪われた上に風雨にもさらされたパラディンたちを救うには、その両方がいるというのが、研究成果でした。

 ストロスの杖の限界については『ドラゴンクエストV』の話ですし、天使の涙の限界については『ドラゴンクエストVII』の話で~す。こうなると「マリーの子供がミリーなのは『ドラゴンクエストVIII』のオマージュ」という第1話記事で提示した仮説は、一気に正解の可能性が上がりましたね。

 またキャシュさんの話やキンザさんの本棚の本を総合するに、かつて南オーグリードの雌の守護竜だったバウギアが生贄を捧げなければ暴れるようになったのは数百年前からであり、原因はバブドル集落出身の「ゴモル」に子を誘拐されたからなのだそうで~す。ゴモルの語源は『旧約聖書』に登場する悪徳の町ゴモラでしょうか?

 そしてバウギアの対なる雄の竜バウギスは、逆に悪い竜だったのに集落の娘に恋をしてから善になったのだとか。

 これはバウギアのねぐらである「竜のねぐら」が1300年前の世界では「守護竜のねぐら」だった件とは整合性のある設定ですね。

 一方、『アストルティア創世記』の7ページの記述との整合性は低そうで~す。この記述によれば、4000年前にバウギアは集落の娘に恋をした挙句に彼女を誤殺したために暴走を開始したとのことですから。

 『創世記』と設定を変えたのか、それとも第3話でちゃんと辻褄が合うのか、楽しみで~す。

 とりあえずオーグリード大陸で天使の涙を入手したという唯一の記録がある大商人バンガルの子孫に会いにいきました。子孫は先祖と同じ名前のバンガルで、一般市民をしていました。

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  市民バンガルによると、大商人バンガルは襲撃されて死んだものの、死ぬ前に野獣の巣のどこかに宝を隠したんだそうで~す。

 そこで野獣の巣に行くと、天使の涙を発見できました。

 しかしゴモルの怨霊があらわれて、同郷のよしみで、それを転売して儲けるようアドバイスをしてきました。

 適当に礼でもいって聞き流せばいいものを、歴史の復元力でも作用したのか、黄金のパラディンもジェニャも怒り狂ってしまいました。そのせいでゴモルまで興奮し、戦闘となりました。

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 黄金のパラディンもレベル90のジェニャとして参戦してくれました。

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 やはり第1話と同じく、軽いボスだったので、パラディンで相撲をとると楽でした。

 しかも前衛に不利な「欲望の泥沼」という技まで使ってきたので、特にこだわりがなければ古式ゆかしい「パラ・僧・魔・魔」という伝統構成がよさそうな敵でした。

 ここで勝つには勝ったものの、おそらくはバウギアによると思われる地震が発生し、天使の涙の容器は割れてしまいました。これも歴史の復元力でしょうか?

 ここでこのクエストは終わりましたが、大商人バンガルはレンダーシアとの交易で天使の涙を入手したらしいので、その情報を元に第3話で天使の涙を再入手できるのではないかと予測しておりま~す。

 あとクエスト終了後にキャシュさんに会いに行くと、ジェニャの父を含む出稼ぎをしていた男衆は、八年前の嵐で全滅したという情報が聞けま~す。

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 タロースには勲三等銅翡翠星大勲章を授与しました。