淡水魚
まだ無し。
#サバ
「脂が多いため アシが早い魚」とありま~す。
地球のサバは不飽和脂肪酸を大量に含有していることで有名ですが、常温で液体である不飽和脂肪酸を「あぶら」と呼ぶとき、その漢字表記は原則として「脂」ではなく「油」になりま~す。
「アシが早い」という表現は多義的ですが、まずは「腐敗の進みやすさ」の意味で解釈してみま~す。地球のサバが平均的な魚と比較して腐敗が進みやすい理由は消化酵素の強さによるものであって、あぶらの多さとはあまり関係がありませ~ん。
次に「食中毒のおそれがある状態になりやすい」の意味で解釈してみま~す。地球のサバはヒスタミンによる食中毒を引き起こしやすいですが、その原因はヒスチジンであって、これは脂質よりタンパク質との縁が深い物質で~す。
最後に「生臭くなりやすい」の意味で解釈してみましたが、地球のサバの生臭さの原因となるトリメチルアミンも、やはりタンパク質との縁のほうが深いで~す。
よって「アシが早い」をどう解釈しても、その原因が「脂の多さ」とやらであるこのサバは、地球のサバとはまったく異なる生物であるといえま~す。
淡水魚も海水魚も同じ水槽で飼えて、エサを一切与えなくても2.1前期初日から現時点までの期間は生きて元気に泳いでいるという世界観なので、どの魚も外見以外は完全に地球の類似の生物とは別物であることは観察からも明らかなのですが、中でもサバは文章で明示的に別物であることを宣言しているといえま~す。
#ネコザメ
6.4で登場した時点で「ネコに似ていることことから」という、明らかな誤記がありました。
これは6.5前期が始まっても修正されず、後期でやっと修正されました。
「数億年前から姿が変わらない 生きた化石と 呼ばれる存在」だそうで~す。
そして淡水魚のピラルクも「1億年ほど姿が変わっていない 生きた化石と 呼ばれる魚」であり、オウムガイは「5億年ほど姿が変わっていない 生きた化石と 呼ばれる存在」とされていま~す。
アストルティアの歴史って長めに見積もってもせいぜい数十万年ですから、シーラカンスとピラルクとオウムガイはとこしえのゆりかごからパニガルムに入れられて運ばれてきた生物ということになりそうで~す。
とこしえのゆりかごの歴史がどれぐらいの長さなのかは不明ですが、この三生物はその前の星から運ばれてきた可能性すらありま~す。
ピラルクやオウムガイの歴史が何億年続いたか判明しているのに、シーラカンスだけ不明確になっているのも、たとえば「六億年前の脱出があまりに緊急的なものだったために旧世界の記録が大量に失われた」などの事情があるのかもしれませ~ん。
「この名前も 奇妙なエビという 意味で」とありま~す。
古典ギリシア語で作られた学名の由来が正確に書かれていま~す。後出のポリプテルスの「多くのヒレ という意味で」もそうで~す。
古典ギリシア語の影響を匂わす名称は他にも多々登場しますが、由来を明言されているのはこの二点だけで~す。
だからこそ6.5前期で「サイス」なんていう英語との合成語「アノマロカリサイス」が登場してしまったのは残念で~す。
頭足類
まだ無し。