1.検討事項
これは他の時点でも聞けるセリフかもしれませんが、6.5前期メインストーリークリア時にデンデロベーに話しかけるとその内容を聞いたモーモリーナは「おまわりさん こいつです! 悪質な つきまとい行為を 取り締まって!」と語りま~す。
しかし『アストルティア創世記』の111ページでは、パクレ警部について「アストルティアには警察は存在しないので、彼は“警部を自称している単なる一般人”なんですけどね(笑)」と公式設定が語られていま~す。
ではこの「おまわりさん」とは何者でしょうか?
2.諸仮説
仮説1.天星郷には警察がいる。
『創世記』111ページにおける「アストルティア」が天星郷を含まない意味だったとすれば、特に矛盾はありませ~ん。
仮説2.3.3以後にアストルティアでも警察が発足した。
『創世記』で語られる諸設定は3.2時代に準拠していま~す。だから3.3以後に警察が発足した場合は公式設定と矛盾しませ~ん。
自称警察官のパクレ警部には3.0でラグアス王子が誘拐されてから世界中を延々と捜索していたという設定があるので、その様子を見た世界中の人々が「ああいう人が公金で組織的に活動するようになったらいいね」と考えたならば、最近になって警察組織が発足してもおかしくはありませ~ん。
仮説3.警察は実態としては存在しなくても概念としての知名度なら高い。
一般にアストルティアとは別の世界とされるナドラガンドや魔界や、あるいは特務室界律課がかつて審判の対象としたパラレルワールドならば、警察がいても公式設定とは矛盾しませ~ん。
または、とこしえのゆりかご時代や大昔のアストルティアにならば、警察がいた時期もあったのかもしれませ~ん。
さらにはパクレの言動や「ニャン警察」が登場するガニャポン*1の普及により、架空の概念としてならばすでに有名であるという可能性もありま~す。
そういう事情が背景にあれば、モーモリーナのこのセリフはジパングにたとえるならば「検非違使を呼ぶぞ」とか「保安官を呼ぶぞ」みたいな冗談として理解できま~す。
仮説4.警察に類似する別の存在を「おまわりさん」と呼称している。
「おまわりさん」の直接の語源は明治時代の「巡査」といわれていますが、巡査の原型は江戸時代に軍人である武士が兼務した「巡邏」で~す。
ゆーえーにー、天星郷で戦務室所属の兵士の一部が治安維持のための巡回業務も負わされていた場合、彼らが「おまわりさん」と呼ばれることは特に異常ではありませ~ん。