ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「魔幻の覇王軍」という敵パーティ名について考えました。マデサゴーラは「覇王」でもあったか?

 本日から半月間戦える「魔幻の覇王軍」が邪神の宮殿に初めて登場したのは、七年以上前で~す。そのころはこのパーティの名称に何の違和感も持ちませんでした。

 しかし5.2でネロドスが治めていた「ネロディオス覇王国」の名前が登場し、5.3で「ズムーラ覇王国」の名前も登場したことで、魔界において「覇王」とはそれなりに意味が固定された概念であった可能性が出てきました。

 そしてその定義はおそらく「諸侯王の中では最強であり、魔仙卿から大魔王に選ばれなくてもその武力によって魔界全土を実質的に支配しているものの、他にも有力な諸侯王が残っている状態」であるという結論の考察記事「魔界の「覇王」の研究」を書きました。

 ここで問題になったのが、「マデサゴーラもまたネロドスのように、魔王から大魔王になる途中で覇王になったのか?」という問題でした。

 邪神の宮殿の敵パーティ名は戦禍の眷属の変身の元ネタに準拠していま~す。このことを重視するならば、「魔幻の覇王軍」所属の「魔幻の芸術家」の元ネタにされたマデサゴーラは、「覇王」でもあったといえそうで~す。

 しかし一方で邪神の宮殿の敵パーティ名には、比喩の程度が大きいものも混じっているのも事実で~す。

 その最たるものが前掲考察記事の半年前に天獄で登場した「暴走獄門党*1で~す。これは「憤怒の剛竜の元ネタは奈落の門からアストルティアに来た。奈落とは地獄。だから獄門。冥界版ベリアルの上司の冥王ネルゲルや恐怖の化身や冥府の君主は「冥界の門」という特技を使う。冥界は一般に地獄を包摂する。だから獄門。よって憤怒の剛竜と冥界版ベリアルの一党は暴走獄門党」という、非常に迂遠な比喩をもって命名されたと考えられま~す。

 こういう事例もあることを重視すると、「魔幻の覇王軍」も比喩的な命名である可能性を捨てきれませ~ん。たとえば現実のマデサゴーラが魔王から大魔王になる前にゴーラが通例なら覇王国と呼ばれる立場になっていたとして、マデサゴーラが別の称号を正式名称として頑固に維持した場合、戦禍の眷属が「ゴーラは実質的に覇王国だったので、この変身をしてこの構成を組んだ時は比喩的に覇王軍を名乗ろう」と考えてもおかしくはありませ~ん。

 暴走獄門党のせいで随分妥協的な内容になってしまいましたが、「マデサゴーラには少なくとも実質的には覇王であった時期がある。しかし正式に覇王を名乗ったかは定かではない」という結論に達しました。