0.はじめに
本日は、昨日の記事に掲載したガニャポンとネコ図鑑の自作の対照表を元にした研究で~す。
そういう意味では対照表の使い方の実例をかねておりま~す。
1.問題提起「ガニャポンの設定は架空か?」
ガニャポンたちには、「どこの組織に所属していて、誰と仲が良い」などの詳細な設定がありま~す。
この猫社会については、『ドラゴンクエストX』ブログ界隈では、はなまるさんがわかりやすい相関図を作ってくれていま~す。
さて、この猫社会について、「フィクションなのか、それとも実話を元にしているのか」という問題を考えてみま~す。
2.対照表を使った研究の実践
ガニャポンたちの設定がフィクションかどうかは、各ガニャポンの解説文と対応するネコ図鑑の解説文を読み比べるべきで~す。
たとえば記念すべき第1弾の筆頭は「たれ茶トラ猫」ですが、これは対照表を使えばネコ図鑑のID26だとすぐわかるわけで~す。早速読み比べてみましょう。
たれ茶トラ猫は「偽にゃんこ探偵団の 風雲児。 なにごとも 大胆すぎるせいで 緻密な作戦を 破綻させる」とありま~す。
そしてID26は「とても 怖がりなネコ。 常に背後から ついてくる 細長い 毛モジャが 恐ろしくて しょうがない」とありま~す。
両者の性格は正反対ですね~。これは極端な例でしたが、対照表を使って見比べていけば、他にも似たような事例を見つけることができま~す。
こうして、ガニャポンは外見こそ原則として実在の品種を真似ているものの、性格などの設定に関しては創作だとわかったわけで~す。
3.ニャン警察の元ネタ
「架空」といっても、発想には一般に最低限の元ネタが必要で~す。天才の妄想には元ネタが要らない場合もありますが、ガニャポンのように商品化をする場合には、やはり現実世界に何らかの元ネタを用意して最低限のリアリティを確保しないと、消費者がついてきませ~ん。
では「ニャン警察」の元ネタは何でしょうか。「アストルティアには警察は存在しないので」という公式設定が『アストルティア創世記』の111ページに書かれていたはずで~す。
そうなると、「パクレの言動が元ネタだ」と考えるべきですね。
灰三毛猫について「ニャン警察をたばねる 警部」とされているのも、その証拠の一つで~す。
すなわち、まだアストルティアには警部以上の階級の警察官が自称ですら存在していないので、「警視」などがパクレの口から語られることはありませ~ん。そういう階級もパクレの妄想やメモの中には登場するのかもしれませんが、外部の一般人には容易に知ることはできませ~ん。
だからパクレの言動を参考にしたフィクションの中では、警察のトップが警部なので~す。
4.パクレの主要な収入源もおそらくガニャポンである
以前「パクレ警部の総合研究」という記事で、「パクレはギャンドゥからかつて一時的に大金を借りたものの、今では元本の部分はしっかり返し終えて、利息だけが残っている」ということを証明しました。また「借金を返済し続けている最中も私財を投じて依頼書を作成するなど、それなりに金に余裕がある」ということも証明しました。
ただし「悪の組織を 日夜 見張っている」忙しい生活の中で、いつどこでどうやって稼いでいるのかまでは、具体的に明かすことはできませんでした。
しかし今回の研究で、「パクレの収入源はガニャポン」だと、ほぼ特定できたと思いま~す。
まずガニャポンたちの設定の一部または全部を作ったことで、売れ行きに比例した著作権料を受け取っている可能性が高いですね~。
また盗賊団を追う警察官を日夜演じることで、広告料を受け取っている可能性もありま~す。
しかし一番可能性が高いのは、「そもそもガニャポンの共同経営者である」というもので~す。
これなら、かつてギャンドゥから大金を借りる必要があったことも「ガニャポンの初期投資」と説明がつきま~す。
そして逆に、ニャンコイン1枚をセール時以外は「せかいじゅのしずく」1個と同じ対価で交換しているはずのヤクウが、あまり富んでいるように見えないのは、「入手した富の大半がパクレに流出しているからだ」と考えれば、こちらも納得できますね。
5.「パクレ」の第六の意味
こうなると「パクレ」という名前も、「ヤクウ」から「8(ヤ)」・「9(ク)」・「0(空(クウ))」という数列を生み出し、そこに別の読みを充てることで生み出した可能性が出てきましたね。
これに対しては、「さすがにこじつけでは?」とか「「ク」が二重に使われている」という反論も想定できま~す。
でも「P890」という変名を見るに、パクレが自己の名前と「890」に強い結びつきを感じており、また「パ」を「P」と「8」で二重に使っても平気な性格であるということは、公式設定で~す。
以前「パクレの五つの意味から、時空監察機関の元ネタを推測」という記事を書きましたが、第六の意味もありそうだということになりました~。