隠者としての最初の仕事は、精霊についての設定を実地で学ぶことでした。
精霊は、自然から生まれ、自然を修復することで消えていくのが原則であり、まれに長生きすると人格を持つそうでした。
だからケラコーナ原生林やスイゼン湿原には精霊が満ちており、デフェル荒野の砂漠では精霊が不足しているようでした。
3000年前にはドワチャッカ大陸で地脈エネルギーを採掘しすぎて砂漠化が進みましたが、あれも「大地のエネルギーが不足 → 精霊の発生数激減 → 普通なら修復される自然破壊が放置 → 砂漠化」という複雑な過程をたどったのかもしれませ~ん。
ところで「隠者と精霊は相性の良く、その精霊と相性が悪いのが砂漠」という設定は、ヨーロッパにおける「隠者」の語源が「砂漠」や「荒野」を意味する"ἔρημος"であったことと比較すると、中々皮肉な話で~す。隠者の職業スキルの称号に「仙」の字があったことから、このゲームの隠者は東アジアにおける深山幽谷に住む隠者からの影響が強いのでしょう。
ちなみに、設定上は初期キリスト教の理想を受け継いだ西洋流の隠者の影響が強く見られる、ジャディンの偽りの楽園を拒否して"ἔρημος"で生きると決めたモーモン・強の生息地も、自然が豊かな「ベルヴァインの森西」でした。この件については、過去記事「『大審問官』と「大審門」の関係 そして明かされるモーモン王国と「荒野」の真実」をお読み下さ~い。
クエストの終盤で、本来なら食べられないはずの精霊を食べる謎の敵が登場して、不穏な雰囲気で終わりました。
「精霊の実」を食べてそのチカラでレンジャーになり精霊のスピルを相棒とした経験の持つ星月夜としては、「精霊って本来は食べられないの?」と驚いてしまいました。
報酬は隠者用の防具でした。
とりあえず隠者らしく座禅を組んでみました。