昨日、3.3のラスボスであった神獣パチャティカの名前の元ネタを探しました。
パチャティカの上司であるワギ神が創ったドワチャッカ大陸の文明は、地球の中南米のイメージが強かったので、インカ関連のものを探しました。するとすぐに、「パチャティカ」に似た発音の「パチャクテク」という単語が見つかりました。インカ帝国の皇帝の名前でした。
これがそのまま元ネタである可能性もあったのですが、この皇帝の事績はパチャティカとあまり似ていませんでした。そこで他の説も考えるため、ケチュア語をほんの少しだけかじってみたんです。
すると、"pacha"とはケチュア語で「世界」やその類義語を意味すると同時に、「時間」という意味もあるそうで~す。
きましたね~。過去にこのブログでは、カーラモーラ村関連の物語のテーマは「時間」だという根拠を七種類列挙したのですが*1、第八の根拠が登場してしまいました。
そして"tika"は「花」という意味なのだそうですが、これはちょっとパチャティカとの関係は薄そうですね~。
前に、ワギ神御製のティトスの語源が「土地」かもしれないという大胆な説を提示しましたが*2、「ティカ」も「地下」なのかもしれません。
ドワーフ族は洞窟とか穴掘りが大好きで、その一派は地下帝国や採掘ギルドまで作ってしまったほどですから、ワギ神もきっと地下や穴掘りが大好きだったのでしょう。だから闇の領界の竜族に罰を与えるさいも、ガズバランやピナヘトと違って元来の住家の環境を悪化させるのではなく、毒まみれの地下世界を別個に作ってそこに竜族を追いやったのです。そして最後の仕上げに、長時間の刑期を見守る刑務官として「地下世界」や「地下時間」を意味する「pacha地下」というモグラを配置したのだと、星月夜は考えました。