立入禁止区画では、以前研究室で見つけたC141のメモの続編を読めました。
冷眠室を直すために立入禁止区画に行ったところ、増殖獣バイロゴーグの細胞のサンプルを発見してしまったようでした。当初はプクラスを健康にするための実験として同じ「霊子構造」の自分にこの細胞を使ってみたらしいのですが、実験成功後は次第にCシリーズの同胞を死から救うことを考えるようになり、ついには冷眠室の故障に端を発した自己の強化までがパルミオの計画だったと思い込むようになっていったようでした。
「霊子構造」って、地球における遺伝子構造みたいなものでしょうかね~?
無事に市民たちとともにプクラスを救助し、動力炉でC141と戦いになりました。
C141はバイロゴーグの力を使って変身し、「パルミオ2世」を名乗りました。
この姿になると勝っても負けても早晩滅んでしまうようでしたが、生も死も自分で決めたいという実存主義的欲求のもとにその決断をしたようでした。
本来の実存主義は絶対神からの命令を拒否する所に成り立ち得るものですが、彼の立場やイデオロギーと整合をつけるには、絶対神の「2世」を名乗ることでしか解決が図れなかったのでしょうね~。
2世は予想どおり分裂してきましたが、無限動力炉を起動した上でエネルギーの無限化を制御する信号と同じものをプクラスが送ったところ、一体に戻りました。あとはこれを倒すだけでした。
ムービーで2世の分身がペコリア二体に負けていたので、この戦いは序盤の対ペコリア二体戦*1よりも楽かと思いきや、そうでもなかったで~す。
まあよくよく考えてみれば、あのときも星月夜はペコリア二体に勝ったわけではなく、一時的に機能を停止させただけでしたからね~。
倒すとプクラスが礼金をくれました。
しかしそこへパドレが登場し、無限動力炉のエネルギーを奪いました。
さらにキュロノスも出現し、相手を時空の狭間に送り込む光線を発してきました。ニフラムみたいなものでしょうかね~?
この光線はキュルルも対抗して発してくれたので引き分けに終わりましたが、プクラスは巻き添えを食らって時空の彼方に消えました。
キュロノスたちが去ると、市民たちはC142~144を目覚めさせるという選択肢を拒否して、管理者のいない民主政治を開始しました。
「テグラム改革の分析」という記事でも書きましたが、理想の立法者とは、新しい国制を作った直後にどこかへ去る人物だといわれていま~す。プクラスが星月夜や市民と協力してC141を倒した直後に時空の彼方へ去ったことは、アルウェーン市民の自立にとっては非常によいことだったと思われま~す。
この後は、アルウェーンの闇の部分であった療養地区と保育地区も、自治能力に目覚めた市民の手で、少しはマシになっていました。
でもまだまだ笑いに目覚めていない市民も大勢いました。救われた病人や未成年すら、このままが気楽だと思っているようでした。
彼らの意識改革は、おそらく4.5あたりに配信されるクエストでなされるのでしょうね~。
そして星月夜が現代に戻ると、知理の石板がプクラスからのメッセージの録音を流しはじめました。
それによると、プクラスと知理の石板は現代からみて6000年前の世界に飛ばされ、プクラスはC141の無限増殖を止める手法を増殖獣バイロゴーグ退治に使うよう録音した上で、6000年後のために石板を地中に埋めたのだそうで~す。
このメッセージを聞いた瞬間、キュルルによれば未来が変わったそうで~す。
でも若干の違和感がありますね~。
プクラスと知理の石板が6000年前に存在したのは、改変前の歴史からで~す。そしてパドレのみならずキュロノスまでもがアルウェーンに乗り込んできたのは、星月夜を倒すためであり、それは星月夜が歴史に介入したからで~す。
では、介入前の歴史では、プクラスはどうやって過去の世界に行ったのでしょうね~?
星月夜の介入前も、市民が笑いの本能に目覚めて、プクラスを復活させ、プクラスがC141を倒す過程で増殖獣の倒しかたにも気づくところまでは、おそらく同じなのでしょう。
なぜなら、第一に「歴史は微修正しかできない」という設定がありますね~。第二に「ホーローによるパノンの演芸の録画作戦は、あくまでプクリポの本能を刺激したものであるので、無為無策でもいつかは同じことが自然に起きていた」と考えられるからで~す。そして第三に「C141を一体にまで戻せば、ひ弱なプクラスでも無数のペコリアの助力で勝利できる。仮に引き分けでも、設定上は相手のほうが先に短い寿命で滅ぶ」と考えられるからで~す。
しかしその後に7000年の時渡りを自発的にできたとは思えませ~ん。
なぜなら、資料・資源・人材をほぼ使いたい放題だったグルヤンラシュたちですら、非エテーネ人を時渡りさせるためのキューブは作れなかったので~す。閉鎖空間でそういうものを作るのはほぼ不可能でしょう。
また仮に作れるのであれば、プクラスの寿命は半永久的であるので、念には念を入れて完璧なものを部下に作らせ、増殖獣が暴れていた時代に直接メッセージをとどけるでしょう。またこういう危険な作業は複製体の役目になるはずで~す。
すると、介入前の歴史でも何らかの理由でアルウェーンにはキュロノス自らが乗り込んできて、しかもプクラスを過去に飛ばしてしまったと考えるしかないですね~。
しかもこの過去送りが意図的なものだった可能性はほぼゼロで~す。増殖獣の倒しかたを知っている者が、増殖獣の発生以前の時代に行くことは、キュロノスにとって不利益でしょうから。
以上の事情をすべて勘案すると、介入前の歴史は「パドレがペコリア軍団に苦戦しまくったので、仕方なくキュロノスが援軍として自ら登場し、ペコリアに向けて狭間送り光線を発しまくったところ、光線の一部は狙いが逸れてプクラスに当たった」というのが、もっとも合理的な結論になるかと思いま~す。