24時間を意味する地球の「日」という単位は、一昼夜を元に作られたものであり、現代でも昼夜とほぼ連動していま~す。
アストルティアにも、これとまったく同じ長さの「日」という単位がありま~す。ふしぎな小箱や日替わり討伐やシュリナさんのクエストなどでお馴染みの単位で~す。
アストルティアの一昼夜は1時間12分なので、二十昼夜が一日で~す。
天文現象の周期をあえて20倍にした単位を使っていることを、不思議に思う地球人もいるかもしれませんね。
でも地球にだって、あえて昼夜を7倍にした単位である「週」がありま~す。ある天文現象の周期を整数倍して使いやすい長さにするというのは、決して不思議なことではありませ~ん。
ただし地球の「週」にも一種の起源らしきものがあるように、アストルティアの「日」も完全に恣意的なものというわけではなかった可能性がありま~す。本日はそれについて考えてみましょう。
まずアストルティアにおける「日」という単語に、ジパングの「日」と同じく「太陽」という字源のイメージがあるかどうかについてですが、これは「ある」と思われます。
「神代過ぎ 春の桜よ 無為に咲く」という歌を元に「カミハルムイ」という国名が作られていたり、ポランパンさんの発言がジパング語で解釈してこそダジャレになっていたりという諸設定から考えるに、アストルティアの言語は語源も含めてジパング語とほぼ同じだと考えてよいかと思われるからで~す。
一昼夜が1時間12分の世界で、24時間を指す単位として「太陽」という意味の語源を持つ単語が採用されるというのは、たしかに不思議なことで~す。
しかしこの世界には、かつてレイダメテスというもう一つの太陽が存在し、六種族はそれに苦しめられていました。
このレイダメテスは魔族によって作られた偽りの太陽ですが、魔族も決して自由自在に動かせたわけではありませ~ん。航路は決まっていたようで、たとえば『アストルティア創世記』12ページには「なかでもプクランド大陸はほかの大陸にくらべて被害が少なかったという」という設定が書かれていま~す。
レイダメテスの動きに単純な規則性があることに気づいた六種族は、グレン城などの比較的安全な地域に疎開したりして被害を減らしました。さらには、レイダメテスが一定時間ごとにランドン山脈頂上付近を必ず通過するという特性を利用して、崩壊させてしまいました。
通常の太陽とは別の周期をもったもう一つの偽りの太陽が存在し、その偽りの太陽の動きを予測することが死活問題であった時期に、偽りの太陽の周期を元にした単位が世界的に流行するのは自然なことで~す。そして一度流行してしまえば、脅威が去った後もそれが一種の伝統として残る可能性も高いで~す。
以上の理由から、現代のアストルティアで使用されている「日」という単位は、レイダメテス関連の何らかの周期(もちろん約24時間)が元になっているのではないかと、星月夜は考えました。
さあ、次はふうせん三姉妹が使用する単位「月」の考察が待ってま~す。これはゲーム内設定だけでの説明づけが、「日」以上に難しそうですね~。でも「星月夜」の名にかけて、頑張るですよ~。
(以下、9月10日追記)
続編書きました~。
(以下、2022年11月28日追記)
ヴェリナード城下町に最近追加された「ハルッカの家」の本棚にある『最新版 住んでみるなら・ウェナ諸島編』で、「24時間」が一つの単位になっていることが示唆されていました。
こうして小箱や日替わりクエスト以外の根拠が久々に追加されました。

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