夕月夜「お姉様~。先週火曜日に『マツコの知らない大学博物館の世界』という地球のムービー*1を見たんですが、剥製と内臓が別々の施設に展示されている忠犬ハチ公という犬に興味がわきました。見に行きたいで~す!」
星月夜「ちょうどよかった。その剥製の置いてある国立科学博物館で、ちょうど『古代アンデス文明展』っていう特別展をやっていて*2、それについては私も見に行きたかったのよ~」
夕月夜「これが上野公園ですか~。すっかり秋ですね~」
星月夜「だね~。まずは特別展から行こ~」
夕月夜「中で写真撮影していいんですか! これは嬉しいで~す」
星月夜「ミイラだけは撮影禁止みたいね。ちなみにこのミイラだけ撮影禁止ルールは常設展にもあるので、守ってね」
星月夜「ひきかえせ!」
夕月夜「ひきかえしたほうがいいぞ!」
夕月夜「ウルベア魔神兵みたいで~す」
星月夜「ドワチャッカ文化と中南米の文化とはかなり似ているね~」
夕月夜「「ワリ」文化はワギ神の語源の一つだったりして~」
星月夜「以前、ワギの神獣のパチャティカをケチュア語で解釈する記事を書いたけど、あのケチュア語も本来はインカ帝国の公用語だったのよ~」
夕月夜「インカ帝国って、確かデスピサロ率いる僅か200の兵によって滅ぼされた帝国ですよね?」
星月夜「微妙に間違っているけど、大体そんなところよ~。さあ、常設展にも行きましょ~」
夕月夜「フタバスズキリュウ?」
星月夜「氷の領界にもいたエラスモサウルスの一種よ~」
夕月夜「ハチ公! これですよ、これがみたかったので~す!」
星月夜「私も見るのは初めてだわ~」
星月夜「僕はただの石じゃないよ~」
夕月夜「いじめないでくれよ~」
夕月夜「有名な零戦ですね~」
星月夜「ここらへんは暁月夜のほうが詳しいはず」
夕月夜「楽しかったですね~。ところでこのプロジェクトは何でしょう?」
星月夜「何かな~。気になるね~」
夕月夜「さて次はハチ公の内臓ですが…」
星月夜「東京大学農学部はここから近いので、徒歩で行ってみましょう。不忍池を渡ればすぐそこよ~」
夕月夜「この戦士の像は?」
星月夜「小松宮彰仁親王。討幕の英雄の一人よ~」
夕月夜「江戸幕府の創始者を祀っている上野東照宮のすぐ側にそんな人の像を設置ですか、中々皮肉が効いてますね」
夕月夜「弁天堂! ここ知ってますよ! 『サクラ大戦』の最初の戦闘の舞台ですね!」
星月夜「夕月夜は徹夜で遊んでたよね。懐かしいね~」
星月夜「ふう着いた。まずはハチ公の銅像から~。渋谷の銅像と違って生前の飼い主と一緒にいる姿よ~」
夕月夜「左の看板を読みましたが、上野英三郎教授の業績について何にも書かれてないで~す」
星月夜「かつては上野教授のおかげで有名になったハチ公だけど、今や知名度は逆転しているもんね~」
夕月夜「あそこにあるのが農学資料室ですね」
夕月夜「ハチ公の内臓! ついにお目当てのものに出会えました~」
星月夜「よかったね~。私はあんまり興味ないけど、喜んでくれたならば連れてきたかいがあったわ~」
夕月夜「ここでようやく上野英三郎教授の業績が書かれていました。耕地整理をした人だったんですね」
星月夜「現代日本人が原風景として感じている整然とした水田は、全部上野教授の脳が作り出した近代特有の風景だということが、遠回しに語られているね~」
夕月夜「今後は時代劇で整然とした水田が出てきたら大笑いしてやりましょう」
星月夜「悪趣味~」