初代『ドラゴンクエスト』のリムルダールの町には、「ゆびわは せんしの たしなみだ」と語る者がいま~す。しかし「せんしのゆびわ」を装備してから話しかけると、「ゆびわなどして おまえは はずかしいやつだなあ」と語ってきま~す。
彼の目の前でせんしのゆびわを装備してセリフを変えるという実験動画もあるので、「主人公が町の外にいる間に別人がその辺りを歩くようになった」という解釈は不可能で~す。
これについて「この男は、単に性格が悪かった」という解釈が広まりすぎているので、「二つのセリフは発言者本人の中では矛盾がなかった」を前提にした解釈を、二つ考えてみました。
仮説1.「主人公を戦士以下と見ていた」
第二の発言を「(戦士の名に値しないのに、戦士の嗜みである)ゆびわなどして おまえは (戦士の形だけを背伸びして真似する)はずかしいやつだなあ」と解釈すれば、第一の発言と矛盾しませ~ん。
仮説2.「主人公を戦士以上と見ていた」
これは世界観が連続している『ドラゴンクエストIII』発売以後の解釈となりま~す。
「(おまえは勇者ロトの子孫であるから、世の中に多くいる「戦士」などではなく、「勇者」を堂々と名乗るべき立場なのだ。そうであるのにたかが戦士風情の習慣を真似して)ゆびわなどして おまえは (先祖と己の価値を下げてしまった)はずかしいやつだなあ」