グレンの井戸の底にいるやたら偉そうなブタのルンルンから、スイの塔の最上階の魔物を討伐して秘宝を持ち帰るよう依頼されました。偉そうな生物は嫌いですが、報酬に「おもさのたね」があるとなるとやる気を出すしかないで~す。
ところでこのルンルンですが、クエストの受注条件を満たしていないような物語序盤のキャラで会いにいくと普通の色のトンブレロで~す。そのキャラで実験的に話しかけると「うっかり ニンゲンの町に 迷い込んで コロンッと 井戸に 落ちちゃったレロ! 一生 井戸の底は イヤだレロ~ッ!!」と語っていました。
グレンがニンゲンの町だったのって、500年前のシオドーア政権の僅かな時期だけで~す。そのころからずっとここに住んでいたのだとすれば、かなりの長命で~す。
余談になりますが、こういう実験に使えるからこそ「強ボスの日替わり討伐ができない」というハンディを背負ってまで、この実験用キャラの物語を進めないでおりま~す。
そういえばナルビアの町の井戸にも「スラルン」という長命のスライムが住んでいました。
名前も似ていますし、オフラインモード後半が廃止されるまではスラルンこそがオンラインに挑むより前に出会った思い出のスライムだった人も多いはずで~す。
そう考えると、ルンルンの名前と高齢こそが10周年記念のセルフオマージュの最初の一撃のような気がしてきました。
スイの塔の最上階にいたのは正気を失った「闇のプスゴン」でした。
戦闘で倒しても事態は解決せず、むしろパワーアップして星月夜を圧倒してきました。この話の流れ、明らかに1.0のアズランメインストーリーのセルフオマージュで~す。
そこへ会話もできるケキちゃん人形が登場し、自分の身と引き換えにしてプスゴンをなだめました。これも1.0そっくりの流れ。
ただし人形を遠隔操作していたのはフウラではなく金髪の謎の青年でした。彼は上手に隙を見てプスゴンが持っていた「秘宝」を奪い彼を正気に戻してくれました。なお人形を持っていくとうまくいくと予言したのは彼の「師」らしいで~す。
その後「ほしづくよは 謎の青年に ルンルンから プスゴン討伐と秘宝を入手を 依頼されたことを 説明した!」というテロップが流れ、続いて謎の青年は「トンブレロに 頼まれた? どうも うさんくさい話だな……」と返事をしてきました。
むむむ、ルンルンは通常のトンブレロと色が異なるので星月夜はトンブレロだとは決めつけていないつもりでしたが、なぜかルンルンはトンブレロということにされてしまいました。
謎の青年はこの秘宝を「闇のキーエンブレム」と紹介して星月夜に渡してきました。システムログでは「闇のキーエンブレム・緑(だいじなもの)を 預かった」とされたので、クエストの題名通りあと四つの色違いの鍵があるんでしょうね~。
そしてこの秘宝を入手したことはルンルンには伏せるべきであり、大地の箱舟に乗ってホーローに託すよう助言をしてきました。「おもさのたね」は欲しいですが、闇のプスゴンを倒して秘宝を入手したのはこの謎の青年なので、ここは横領するわけにはいきませんね。しっかり助言どおりにすることにしました。
プスゴンの話題はこれで終わりでした。今度という今度こそ1.0でプスゴンに風送りの儀の邪魔をさせようとした主体が判明するのではないかと期待していたのですが…。
大地の箱舟に乗ると、1.0ムービー「ホーローの焦り」と同じく、悪夢の中でネルゲルに殺されそうになったところをホーローに起こされました。ただし当時はホーローが食べていたのが「おでん」であったのに対し、今回は「イカ焼き」になっていました。
「おでん」と「イカ焼き」といえば、どちらもトラシュカでもらえるドルボードのプリズムではないですか*1*2。ホーローは迷いの霧に苦しむグランドタイタス号のために魔法の羅針盤を改造していましたが、幻の海トラシュカへの挑戦者にも同じように手伝いをしているのでしょうか?
事情を聞いたホーローは「世に キーエンブレムは 10個だけのはず」と語ってきました。そこは「10種だけ」と語ってほしかったで~す。現在星月夜はキーエンブレムを10個取得していますが、判明しているだけでも他にキュウスケが桜のキーエンブレムを取得していますから。
ホーローは闇のキーエンブレムを預かった上、レンドア駅にある自分の隠れ家に来るよう言ってきました。
このムービーでは最後に車掌が到着駅を肉声で語ってくれました。これは11回リプレイして全部聞きたいで~す。これぞまさに「天(10)を超えて(12回)ゆけ」で~す。
ホーローの隠れ家に着きました。
ここにあった、「かなり 古い」本であると強調された『アストルティア グルメガイド』には、バレンタインとホワイトデーのイベントで食べられるお菓子は一般には謎とされているものの「冒険者の間では 有名」なんだそうで~す。
ミローレたちは冒険者だけを選んで投票の権利を与えていたんですね~。
そして特筆すべきは、このイベントは「かなり 古い」時代からあったということで~す。二年前に過去記事「メインストーリーが3.0まで行っていないキャラの視点でもレグナードトランプとシオントランプが存在している理由を考えました」で提唱した「主人公が冒険を始める前の時代にも、ホワイトデーイベントに似たようなイベントはしばしば開かれていた」仮説が、この本で公式に正解と認定されたことになりま~す。
さてホーローの調査によると、闇のキーエンブレムは500年前に各地に封印されたものらしく、「すべてが魔の者の手に落ちれば 世界は滅びる」のだそうで~す。
500年前といえば、前述のルンルンがグレンの井戸に落ちたと思われる時期と一致しま~す。一気にルンルンが怪しく思えてきました。
ホーローは「闇のキーエンブレム・緑」を入手したことを隠してルンルンに探りを入れるよう提案してきました。なかなか狡猾で~す。
ルンルンに再会し目的を聞くと「秘宝は ある者に頼まれて 集めている」とのことでした。そしてプスゴンがハズレでも次はウェナで暴れている巨猫を狙えと命じてきました。
巨猫の巣にいくと「リベリオが謎のバッジを入手してから怒りっぽくなり、ミャルジを置いてどこかで消えた」という情報と「浜辺の洞窟でよそ者が暴れている」という情報が手に入りました。これはほぼリベリオに決まりで~す。
浜辺の洞窟の最深部の「無の空洞」に行くとちょうどリベリオが完全に正気を失ったところでしたが、「あの お人」とかいうのを崇めるケイトとかいう謎の女が一発で「闇のリベリオ」を倒し、「闇のキーエンブレム・青」を奪い去りました。
そこへまた金髪の青年が再登場しました。彼の正体は成長したエルジュでした。
エルジュはもし自由自在に時渡りができるのであれば、子孫に対して冥王の心臓関連の遺訓をせずとも自分で補助しにくればよかったことになりま~す。だから何かそうできなかった事情でも抱えているのでしょう。たとえば「エテーネルキューブを入手できたけど、アルケミダストはネルゲル時代への2往復の2000年分に足りなかった」とか。
エルジュとの会話の中で「初対面時に10歳だった」という設定が語られました。
地球基準ではややわがままなところもあった初対面時ですら若いのに随分しっかり者だったことになりま~す。とはいえ約8歳でもっとしっかり者のサジェもいれば、数百歳でも随分精神年齢が幼い魔族もいる世界なので、そもそも地球基準で評価するのが間違いなのかもしれませ~ん。
また「闇のキーエンブレムはネルゲルの力の源であり、魔の者の手に渡ればネルゲルが復活してしまう」設定も聞かされました。
そしエルジュはケイトとは知り合いではなかったらしく、今後はエルジュを追うことにしたようで~す。
以上をホーローに報告するとクエストはクリアーの扱いとなり、ルンルンが約束していたものと同額の報酬をもらえました。やはり怪しいとはいえ仮にもクエスト依頼主から冒険者一人を寝返らせるわけですから、この程度のケアはあって当然で~す。