1.総論
過去記事「児童文学『ユリエルとグレン』がラダ・ガートとガミルゴの物語に与えた影響についての考察。そしてユリエル君の正体とは」では、「ユリエルの正体はラダ・ガートである」という仮説を提唱しました。
当時はそれこそが一番信憑性のある仮説と感じられたからこその提唱でしたが、6thディスクでの新情報を摂取するうちに自分の中で正解の確率は低下し、今では二番手ぐらいの地位になりました。
では新しく自分にとっての最高の説となったのは何かというと、「正体はガラテアである」で~す。
以下に考えが変わった経緯も報告しま~す。
2.「ラダ・ガート説」失墜の経緯
「ラダ・ガート説」の地位がなぜ自分の中で失墜していったかというと、前掲過去記事の発表ののちに6.0メインストーリーで天星郷に行き、死後のラダ・ガート本人に会えたからで~す。
もちろん魔勇者のようにその死後に魂が分裂するということもあるので、これでいきなり正解率が0%になったとは思っていませ~ん。
しかしラダ・ガートの魂の場合は新たな神を創るためにその筋の専門家に回収されたものであるので、「取りこぼし」のようなことが起きる可能性は低いと考えたので~す。
しかも6.3配信クエスト「在りし日を示す地図」*1で会った生前のラダ・ガートにもユリエル風の側面がほぼ感じられませんでした。
3.「ガラテア説」勃興の経緯
代わって「ガラテア説」が急浮上してきました。その理由も天星郷にありま~す。
6.2までにフォーリオンの主要な施設にはほぼ行けるようになりましたが、神化の儀の候補に選ばれなかった過去の有名な英雄については、その理由を記した『星導秘録』がフォーリオンのどこかに置かれているケースが多かったで~す。
しかしガラテアについてはバラシュナ封印という偉大な功績がありながら彼女についての『星導秘録』が見当たらなかったので、「ガラテアの魂はまだ死んでいないのではないか?」という疑いが急浮上してきたので~す。
4.「ガラテア説」の根拠
「ガラテアとバラシュナが一騎打ちをした末、バラシュナは封印され、ガラテアは行方不明となり、ガラテアの槍だけが残った」というのが「聖守護者の戦いについて」でユリエルから聞ける歴史で~す。
ナジーンの魂が死後にアストロンに宿ったように、このときガラテアの魂が槍に宿ったと仮定してみましょう。
それならば「ユリエルについて」で聞ける「神槍に宿る精霊」という自称とも合っていま~す。
しかも「聖守護者の戦いについて」の「ですが 私は知っています。 自らの右腕でもあり 愛する娘を失った 王の悲しみは とても 深いものだったと……」という部分は、ラダ・ガートの感想でないとすればガラテアの感想である可能性が一番高いで~す。
5.最大の弱点の検証
ガラテア説にも弱点らしきものはありまして、「聖守護者の戦いについて」の「だから……この墓に ガラテアは いません」の箇所で~す。現に摩天の聖廟にいるユリエルは、墓にいないガラテアとは別人であるとみなしたくなりま~す。
しかしながらこの発言の直前には「この聖廟に納め」とユリエルは語っていま~す。だから「この聖廟」と「この墓」とは別の概念である可能性が高いので~す。
しかもユリエルの右斜め後方にあるオブジェを調べると「聖守護者の墓だ」と公式の文章で語られま~す。
よってガラテアは「この聖廟」たる「摩天の聖廟」には「いる」けれども、その聖廟の一画である「この墓」たる「聖守護者の墓」には「いない」と、解釈することは十分に可能で~す。
だからこの最大の弱点は、十分に治癒できま~す。