0.総論
似たような物語が近い時期に配信されることをこのブログでは「予型構造」と呼んできました*1。
6.4でも同時に配信されたメインストーリーとガーディアンとには四つの共通テーマがあり、新たな予型構造の一例であると星月夜は考えました。
その四つの共通テーマとは、「自己犠牲」と「父との再会」と「ダンディ」と『セーラームーンR』で~す。
本稿ではそれを確認していきま~す。
『セーラームーンR』については内容を詳細に解説したので、未視聴のかたでも読める内容となっていま~す。
1.自己犠牲
1-1.6.4メインストーリーにおける自己犠牲
まずパドレが自己を犠牲にして実子を護りました。
次にレクタリスが自己を犠牲にして神具を創成しました。
最後に自己犠牲の精神から程遠いと思われていたジア・サフィルまでもが、自己を犠牲にしてジア・ルーベを生き延びさせました。
1-2.ガーディアンにおける自己犠牲
ガーディアンは自己犠牲呪文であるメガザルを使えま~す。
また本棚の情報によると、ヴェリナード王国が建てられるまでのガーディアンは、貧しさに耐えながら手弁当で地獄の門と戦い続けていたとのことで~す。
2.父との再会
2-1.6.4メインストーリーにおける父との再会
主人公は父であるパドレを救出して久々に再会しました。
2-2.ガーディアンにおける父との再会
職業クエストにおいてサンは父であるダンディオと久々に再会しました。
3.ダンディ
3-1.6.4メインストーリーにおけるダンディ
「フローラルダンディ」が再登場しました。
3-2.ガーディアンにおけるダンディ
現在の団長の名が「ダンディオ」で~す。
4.『セーラームーンR』
4-1.6.4メインストーリーにおける『セーラームーンR』
4-1-1.敵の外見そっくり
これはツイッターで#FAFDFFさんが指摘していたことですが*2、ジア・サフィルとジア・ルーベの二人の外見は、『セーラームーンR』の魔界樹編の敵であるエイルとアンに似ていま~す。
4-1-2.敵の名前そっくり
この二人の名前は、同じく『セーラームーンR』のブラックムーン編の敵であるサフィールとルベウスに似ていま~す。
4-1-3.敵の本拠地そっくり
ジア・クトの本拠地は暗い魔眼の月で~す。
ブラックムーン編の敵の本拠地は黒い月で~す。
4-1-4.敵の目的そっくり
ジア・クトはパドレにより「あまねく(原文ママ)生命の敵だ」と見抜かれました。
ブラックムーン編の黒幕であるデス・ファントムの目的も、宇宙の全生命の除去であることが、終盤で本人の口から語られていました。
4-1-5.時渡り
久々に時渡りが重要な役割を果たしました。
ブラックムーン編も『セーラームーン』シリーズの中で一番時渡りが強調されていた時期でした。
4-1-6.世界樹と魔界樹
世界樹が、転生の園やアストルティアの楯の素材として重要な役割を果たしました。
魔界樹編でも魔界樹が、植物型宇宙人の生命の根源として重要な役割を果たしました。
この件は単なる発音や役割の類似性に留まりませ~ん。ウドラーが使う「まかいじゅの葉」はバルバロッサなどが使う「せかいじゅの葉」と同様の効果であるので、このゲームにおいて魔界樹と世界樹とが類似したものであることは1.0時代からの公式設定で~す。
4-2.ガーディアンにおける『セーラームーンR』
4-2-1.「軟口蓋破裂音 + アーディアン」
魔界樹編の雑魚の総称は「カーディアン」であり、最初の文字に濁点をつけると「ガーディアン」になりま~す。
4-2-2.「1000年」の強調
ガーディアンの戦いは1000年間続きました。
ブラックムーン編の敵は1000年後の未来から攻めてきました。
昨年の10周年記念クエストでは、『セーラームーンR』のキーアイテムである「邪黒水晶」と同名の物品が登場しました*3。
これもまた予型構造の一種だったのかもしれませ~ん。