ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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闇の溢る世界のジャミラス考

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1.はじめに

 闇の溢る世界には、ジャミラスが通常モンスターの立場で待ち構えています。本日はこのジャミラスについて、魔法の迷宮のジャミラスとの関係を中心に考えてみました。

2.実験により棄却した別個体説

 カルサドラ火山で戦った魔鳥の頭目も、名前は「ジャミラス」でした。種族名なのか、苗字のようなものなのか、グラコス5世のように偶然先祖と同じ名前になったのかは知りませんが、とにかくこれにより、ジャミラス」と呼ばれるモンスターが必ずしも同一個体とは限らないことはすでに証明されています。

 そこで面倒ですが闇の溢る世界にいき、実際に倒して図鑑における迷宮ボスのジャミラスの討伐数が増えるかどうか、実験をしてみました。

 その結果、討伐数はしっかり増えました。

 この図鑑のまめちしきには、「魔軍十二将の一角だった魔物」と限定的に書かれているので、同じ強さの別のモンスターの討伐数がここにカウントされるとは思えませ~ん。

 しかも、迷宮のジャミラス本人が一時的に強大化しただけの「ジャミラス強」が別枠として図鑑に掲載されていますので、少なくともそれよりは同一性が強いということになりま~す。

 以上により、別個体説を棄却することにしました。

3.どうやって魔法の迷宮を抜け出たか? そしてなぜ、抜け出たままにならなかったのか?

 すでに「不死」の能力を得ているジャミラスが、普通にアストルティアに舞い戻ってきたのであれば、得意能力を活かそうとするはずであって、一兵卒として災厄の王に仕官するとは思えませ~ん。武力よりも知略で有名なジャミラスが、「地下3階」で早々と単なる戦闘員として登場したのには、その階にしか留まれないという何らかの事情があったのでしょう。

 そして闇の溢る世界で一度倒したからといって、自発的に魔法の迷宮に再度封印されにいくとも思えませ~ん。何か限定的な手段で一時的に戻ってきただけかと思われま~す。

 これでみえてきましたね。別の場所に封印されているはずのモンスターでも、一時的かつ特定の狭い地域でのみ活躍できる仕組みが、アストルティアには存在していま~す。以前の記事でも紹介した、アラハギーロの格闘場と、スキルマスターの弟子たちの召喚術で~す。

 おそらくはこれらに近い仕組みを使って、災厄の王軍の誰かがジャミラスを召喚したのでしょう。しかしその術が有効になる「場」が闇の溢る世界では地下3階にしかなかったのでしょう。そこで仕方なく、参謀としてならもっと役立ったはずのジャミラスを前線の一兵卒として捨て駒にしたのだと思いま~す。

4.やはり至高の智将

 一方、知能の高いジャミラスがその立場なりに精一杯考えて実行した策こそが、「敵の襲撃のたびに自分がどこで待ち伏せるかを変更し、敵の行軍計画を50%の確率で乱す」というものだったのだと思いま~す。

 これは与えられた条件の中では最高の策だと思いま~す。

 逆境にあってもめげず、与えられた条件の中での最善を最後の瞬間まで考えて実行し続けるなんて、まるで『蒼天のソウラ』のユルールのようですね~。

 地球の歴史で類似の人物を挙げるならば、やはり呉起ですね。司令官として長年活躍し、最期はたった一人で大軍に攻められる事態に陥るも、死の間際の機転によって敵軍もやがて全員が処刑される状況を作った人物で~す。

 以前の記事で「今まで登場した敵キャラクターの中で星月夜がもっとも尊敬している相手は、魔元帥ゼルドラドなのでありま~す」と書きました。そして星月夜が二番目に尊敬している敵こそ、このジャミラスなのでありま~す。

 ジャミラス! ジャミラス

(以下、2021年12月3日追記)

 5.5後期に配信が始まった真・幻界諸侯のデュランのセリフの解釈により、ジャミラスが魔法の迷宮を脱出した件について、他の解釈も可能となりました。詳細はこの記事にて。