竜族には、鍛えれば非常に強くなれる個体が多いで~す。そしておそらくは一般の竜族もかなり強そうで~す。
以下、その証拠を領界ごとに列挙しましょう。
※炎の領界の竜族・・・ただの村人によって構成された部隊でも、戦闘だけなら魔炎鳥に一度は勝っていた*1。悠久の昔からレグナードを倒して鎮める竜闘士が大勢いた。ナドラガ教団内最弱のモフテカさんにも、ブラックドラゴン等の強敵を一人で倒してくる課題が普通に与えられていた*2。
※氷の領界の竜族・・・大魔獣イーギュアから牙を入手した先達が大勢いた*3。ただの村人でも、ぬくぬくどりを200匹狩るのは日常茶飯事。
※闇の領界の竜族・・・空腹版とはいえ魔獣サルファバルを、かつては通常の獲物にしていた*4
※水の領界の竜族・・・実力ではなく世襲で青の騎士団の団長となり、その後も政治に忙殺されているはずのディカスが、レベル90のヒューザと同等の戦闘力であった*5。
こういう次第ですので、そんなに強い竜族が長年各聖塔を攻略できなかった理由づけも工夫されていま~す*6*7。過去記事でもふれましたが、今一度確認しておきましょう。
※業炎の聖塔・・・・・詳しい理由は不明だが、第一の試練は長年だれも突破できない内容のものであった可能性が高い。少なくともそれを否定する証拠がない。
※氷晶の聖塔・・・・・結界を破ってアストルティアに行き、三闘きのこを和解させるという、武力と知力だけでは不可能な試練がある。
※冥闇の聖塔・・・・・闇の領界の出身者だけを狙い撃ちにする管理端末が無限に登場し、邪魔をしてくる。そもそも試練どころではない。
※天水の聖塔・・・・・フィナが作った結界のせいで挑戦すら不可能。
これらに対して、翠嵐の聖塔が長年攻略できなかった理由は判然としませ~ん。星月夜が体験した試練の内容は全部簡単な武力と知力のテストでしたし、さらには竜化できる竜族には前半の試練を無視できる構造になっていました*8。
そこで仮説を色々と考えたところ、三つほど思いつきました。
※仮説1.嵐の領界の竜族だけ、異常に弱い。
ナドラグラムで亡霊から大戦の話を聞いたところ、炎の領界と氷の領界の竜族が前線を引き受けており、嵐の領界の竜族は後方に籠っていた雰囲気でした。
なので、元々ひ弱な血統の集団が嵐の領界の住人になった可能性がありま~す。
現代でも、ナドラガ神問題が解決した後ですら、通常モンスターたちからムストの町を取り返すことができていませ~ん。
※仮説2.自覚的な解放者でなければ、ウノジ・サノジ・エルドナ神との対話を突破できない。
他の聖塔については、それを攻略することが何を意味するのかわかっていない者でも、試練さえ突破すれば攻略できる仕組みになっていました。
しかしながら翠嵐の聖塔では、ウノジ・サノジ・エルドナ神から解放の意思を聞かれました。
住民の誰もが翠嵐の聖塔の存在意義を知らなかった場合、竜化できない者はウノジ・サノジとの対話で詰み、竜化できる者もエルドナ神との対話で詰んだ可能性がありま~す。
※仮説3.初期状態の嵐魔ウェンリルは異常に強かった。
嵐魔ウェンリルは黒蛇鬼アクラガレナに一度敗北した後、復活してもう一度挑んできま~す。
この第二戦が第一戦と同じ強さであるという前提を捨てれば、過去の挑戦者が皆ここで詰んだと考えることも可能で~す。
この場合、初期状態の黒蛇鬼アクラガレナも非常に強かったことになりますね~。
主人公は、本来は嵐魔ウェンリルにも黒蛇鬼アクラガレナにも到底かなわない程度の能力だったのに、アクラガレナによってポンコツになったウェンリルと、一世一代の力を使い果たしてクタクタになっていたアクラガレナとを、漁夫の利によって倒したことになりま~す。
*1:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2015/10/09/000000
*2:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2016/08/01/000000
*3:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2018/05/08/000000
*4:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2016/06/10/000000
*5:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2017/01/14/000000
*6:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2016/06/23/000000
*7:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2016/10/27/000000
*8:http://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2017/03/17/000000