ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

大きな魚を人力と釣りざおだけで釣れる理由の考察

0.研究テーマ

f:id:hoshizukuyo:20171018040057j:plain

 これは巨大なメガロドンの写真で~す。

 どんなに「ちから」が低い冒険者でも、優れた釣りざおさえ使えば、この程度の大きさの魚を水中から引き上げて、しかも勢い余って空中高くまで飛ばすことができますよね~。

 これは地球の常識には反していますよね~。

 本日はこの理由について考えてみました。

1.結論「魚は軽い」で、すませたい。

 他のあらゆる条件を無視して「釣れる」という現象にだけ着目して都合のいい仮説を立てるならば、「この世界の魚はとても軽いんだ。空気よりほんの少し重い風船みたいなものなんだ」で終了で~す。

 真っ先にくる反論は、「そんなに軽い魚が、どうやって長時間水中に潜り続けていられるんですか~?」でしょうね。地球で風船などの比重の小さな物質を水に放り込むと、すぐ浮いてきちゃいますからね~。

2.「水も軽い!」と主張したい。

 「この世界の水はとても軽いんだ。空気よりほんの少し重い程度なんだ」と答えれば、そうした反論を捻じ伏せることができますね~。

 かつて星月夜は「水の領海の海底付近の水は軽い」という主張を盛り込んだ記事を書きましたが、この主張を魚の棲む水すべてに広げてみました。

 でも水の領界の海水は、元来は空中大陸にあった内海の水なので、通常の海水より軽い可能性がありま~す。また神罰としてマリーヌ神が無理矢理増量した水なので、普通の水とは別物の可能性もありますね~。

 だから過去にナドラガンドで行った実験だけではこの主張の根拠としては弱いで~す。

 そこでアストルティアでも実験をすることにしました。

3.アストルティアの水の軽さを証明する実験

 アストルティアの水の軽さの証明をする実験をするにあたり、まずは実験にふさわしい水を探しました。

 「実験にふさわしい水」と聞くとつい純水を思い浮かべ、次に海水よりもそれに近い淡水を思い浮かべてしまいそうですね~。でも実験の目的が「魚の棲む水の軽さの証明」なので、海水を選びました。淡水の軽さを証明しても、「海水はもっと重いかもしれんぞ~!」という反論があり得るからで~す。

 さてその海水ですが、ジュレットの町やキュララナビーチの海水は参考になりませ~ん。なぜなら「六種族の「おもさ」について考えてみました」という記事で書いたとおり、「おもさ」が同じであるが故に比重が極端に違うはずのオーガとプクリポが、これらの海域では同じぐらい浮いているからで~す。これらの海域は、「比重を無視してみんな楽しく泳げるという効果の魔法がかけられている」と考えたほうがいいでしょう。

 そこでギルザの入り江で実験をすることにしました。ここでの実験ならば一番説得力がありそうですね~。

 ここで「海水の抵抗を受けて走る速度が遅くなるかどうか?」という実験をしてみました。これで遅くならなかったとしたら、空気との比重の差異は誤差の範囲内ということになりま~す。

 また空気抵抗の影響に対する海水の抵抗の影響の比率を高めるために、背の低いプクリポに走ってもらいました。

f:id:hoshizukuyo:20190404220507j:plain

 すると、写真のように海水が肩のあたりまであるというのに、走る速度は通常の空気中における速度と変わりませんでした。

 すなわち、アストルティアの海水が空気とほぼ同じ重さであるということが、これで判明しました。そして淡水はさらに軽い可能性も高いで~す。

 ならば、非力でも釣り上げられる空気のように軽い魚類たちが、こういう水からはじき出されることもなく潜っていられるのも、当然ですね~。

4.船関連の問題の弁明

 この「アストルティアでは魚も水も軽い」説に対する最大の反論は、「じゃあ船はなぜ浮けるのか?」でしょうね~。

 これについては、「一定の水域だけジュレットや夏のキュララナビーチと同じ魔法がかけられている」で大概の説明がつくでしょう。

 ウェナ諸島の公共のイカダにつき、「ご自由にお使い下さい」の状態ではなく公費で漕ぎ手まで雇っているのも、素人が魔法水域以外に漕ぎ出す危険を回避するための可能性がありますね~。そしてウェナ諸島には「自由に移動できる船」のサービスも存在しませ~ん。

 よってウェナの現状は、むしろ「魚も水も軽い」説の論拠の一つにすらなりそうで~す。

 「ではグランドタイタス号が改修直後の航海にて即興でココラタの浜辺へと寄港地を変えられた理由は?」と聞かれるかもしれませんが、これも「あれだけの豪華客船なので、非常時に海の性質を変えられる船員も大勢いる」などの再反論が可能で~す。ウェナのイカダの漕ぎ手たちも、非常時にこの魔法が使える可能性がありますね~。

 また船自体に魔法がかかっている可能性もありま~す。やはり相当水が軽いはずのガイオス古海で、大砲まで積んでいた海賊船が大ダコの束縛を離れた途端に急浮上していった例*1もありますので。

5.深海には例外的な区域もある可能性が高い

 以上により、当初は自分でも奇説に思えた「アストルティアでは魚も水も軽い」説は、基本的に正しいと証明されました。

 ただし、深海にはより重い液体が溜まっている区域もある可能性が高いことも、最後に伝えておきま~す。

 グレイトマーマンには「休日は深海の底で水圧に耐えながら素振りをしている。 そのストイックな姿勢は 全水系モンスターの尊敬の的」という設定がありま~す。

 グレイトマーマン級のモンスターにとっても、深海においては水圧が「耐える」対象であったりすることもあるわけで~す。

 またテンタコルスは「深海の水圧で背が縮んだのだ」と訴えているそうで~す。

 この訴えが仮に嘘だったとしても、そういう嘘を吐いたということは、「深海の水圧は強い」という常識が存在していることの証拠にはなりま~す。