ブホネールさんから、魔幻園にある三作品のスケッチを依頼されました。魔界にはまだカメラというものがないようですね～。カメラの話をしたら、写真撮影の依頼に切り替わりました。
その三大作品とは、以下のとおりで～す。
『創生の神』。
ゴンドラ乗り場の竜の頭の像。
回転木馬。
この回転木馬のうちの一匹には、一対の男女像が乗りっぱなしになっていまして、ブホネールさんはそれに深い興味を持ったようで～す。
調査の結果、木馬の製作はペペロゴーラの両親が死んでからしばらくして始まったようでした。
ブホネールさんの解釈によれば、この男女は無力ゆえに死んだ息子夫婦を模したものであり、永遠に木馬に乗せているのは彼らへの罰なのではないかということで～す。
暁月夜「一連の写真のはずなのに、姐御の服装がしばしば変わっているのはなぜだ？」
雨月「うちの解釈によれば、悪魔的芸術の中に密かに顕れている天使的要素を抽出し、その在り方を具象化するに当たって…」
星月夜「単に、別の局面で撮影した写真を何枚か使いまわしたのよ～」
