ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」

0.はじめに

 アストルティアでは「そうせい」という発音が同じでしかもほぼ同じ意味の概念に対し、「創世」「創生」という二種類の表記が存在しま~す。

 たとえば偽の小エテーネ島にあるダンジョンなら「創の邪洞」ですし、創造神マデサゴーラが使ってくる技は「創の力」で~す。

 そしてブログや攻略サイトがちょっと書き間違えると、すぐ批判する人がいたりもしま~す。

 本日はこの二種の表記に関する話題を提供しま~す。

1.創生番号016の衝撃発言

 まずは以下の写真をご覧くださ~い。創生番号016(以下、「016」と表記)のセリフの一部で~す。

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 同一人物が、「創のチカラの破片」の話と「創のチカラの破片」の話を続けて語っていますね~。しかも文脈上は、両者は同じものだと考えたほうがいっそ自然なほどですね~。

 誰かがツイートなどで「創(生or世)のチカラの破片」とか書いたときに、「それは正しくは「創(世or生)のチカラの破片」だ!」と条件反射的に返信をすることがいかに危険なことか、これだけでわかっていただけたと思いま~す。

 こういうセリフがある以上、他の話題でも「創生」と「創世」とを混同する人がいても不思議ではないですね~。

 以下、この016の発言について諸仮説を考え検討しました。

2.「運営のミス」説

2-1.総論

 まず、「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」は本来同じものであって、運営がタイプミスをしたのだと考えることができま~す。

2-2.根拠としての前科

 根拠は「前科」で~す。

 かつてクエスト「星辰武王の審判」*1では、フィールドの名称は「創の樹の根本」や「創の樹の頂」と表記し、頂で登場する敵については「創の樹の番人」と使い分けていました。しかも星辰武王のセリフで「創世の樹とも呼ばれているな」とあったので、表記が両方とも正しい可能性までありました。

 この件は今でも多くの古いプレイ動画で確認することができま~す。

 あと星月夜もその一人ですが、以下の写真のように「目覚めし冒険者の広場」の「冒険日誌」の表記が修正前の書き分けのなごりをとどめている冒険者も多いかと思いま~す。

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 ところが5.1現在ではすでに修正され、フィールド名も「創世」のほうに統一されておりま~す。

 だから「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」もどちらか一方が単なるミスであり、やがて修正されるという可能性は、十分にありま~す。

2-3.ではどちらが正しいのか?

 ただしこの説を採用しても、「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」とではどちらが正しいのか、という次の問題に取り組まなければなりませ~ん。

 そして以下に見るように、どちらの説もそれなりに通用しそうで~す。

2-4.「創生が正解」説

 破片の別名が「大陸ひとつ」を創造できた「創生の渦」ですし、その大規模版のようなもの(大陸いつつ用?)として追い求めたのが「創生の霊核」なので、これに関しては「創生」が正しいと考えることもできま~す。

2-5.「創世が正解」説

 破片は光の河の途中で拾ったものですから、同じく光の河の中にあった創世の樹や創世の果実と似たようなものであった可能性が高いですね~。

 しかも前述のように創造神マデサゴーラの技に「創世の力」というものもあるので、「チカラ」につける「そうせい」は「創世」で統一されている可能性も高いで~す。

3.「運営のミスではない」説

3-1.総論

 運営のミス説は二つの説に分ければいいだけでしたが、ミスではないとした場合、五つの説に分けなければなりませ~ん。

 このため随分ややこしくなりかけましたが、幸いそれら五つの説をそれぞれうまく表現できる記号があったので、うまく整理できました。

3-2."≠"説

 まずは「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」がまったくの別物だと考えてみました。

 この場合、016は本来は別物である二つの概念を混同させるような言い回しをする失敗作だということになりま~す。

 文章力もある芸術家であり、かつ自己顕示欲の高いマデサゴーラが、そんな失敗作に自分の業績を語らせる一番手という重要な任務を与えた可能性は低いですね~。

 また何か隠したいことがあるなら、「何か裏がある」と匂わせるような発言も控えさせるでしょう。

 よってこの説はハズレの可能性が高いですね~。

3-3."="説

 逆に「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」がまったく同じものであり、どちらを書いても完璧に正解だと考えてみました。

 この場合、「樹」につけるときは前述のとおり「創世」で統一する修正をわざわざしたのに、「チカラ」だとどちらでもいいということの説明が、極めて困難になりま~す。

3-4."≒"説

 「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」はほぼ同じものであり、どちらを書いても大間違いというほどではなく、微妙にニュアンスが異なるだけだと考えることもできま~す。

 以下は一例ですが、「マデサゴーラが拾った瞬間の価値中立的な状態では何でも作れるという意味で「創生のチカラの破片」と表記するのが適切だったものが、拾得者の目指す用途が「創世」だったために以後は「創世のチカラの破片」と表記するとより適切になったのだ」とか考えれば、文学的な意味で辻褄が合いますね~。

 納得のいかないかたは、「Aさんは幼いころから登山をテーマにしたRPGを作ってみたいという意思を漠然と持っていたらしい。成人後にあこがれのB社に入れた上に、登山の知識も年々増えていったので、ますますその意志は強まったらしい。今我々の前にAさんの遺してくれた良質なデータが山ほどある。今まで散々Aさんの世話になった我々は、Aさんのこの遺志を継ぐべきではないか?」という文章を考えてみてくださ~い。三つの「いし」は、指している対象が一つのものであり発音も同じですが、あえてこのように三種類の漢字表記を使い分けてもおかしくはないですよね。

3-5."⊂"説

 「創世のチカラの破片」には様々な種類のものがあり、その一種類が「創生のチカラの破片」だったと考えることも可能で~す。

 ただし途中で言い換えたことの理由の説明が面倒ですね~。

 なおこれは"≒"説の一種とも分類できたもので~す。

3-6."⊃"説

 逆に「創生のチカラの破片」こそ様々な種類のものがあり、その一種類が「創世のチカラの破片だったと考えることも可能で~す。

 やはり途中で言い換えたことの理由の説明が面倒ですね~。

 そしてこれも"≒"説の一種とも分類できますね~。

4.変則説も無数

 前二章で説を大きく二つに分け、さらに細分化して七つに分けましたが、これらはあくまで有力説だけを対象にした大雑把な分類であり、理論上は無数の変則説が考えられま~す。

 たとえばミスはミスでも、「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」のどちらか一方に統一するのが正しいと限ったものではなく、「統一せず、両者の登場順を入れ替える修正こそが正しい」とか「「創成のチカラの破片」に統一するのが正解」とかである可能性だって、ゼロだとは言い切れませんから。

 また「大いなる創世のチカラの欠片」の「大いなる」の部分を重視して、「「創生のチカラの破片」と「創世のチカラの破片」は別物だが、「創生のチカラの破片」と「大いなる創世のチカラの破片」は同一物」という説を作ることも十分可能で~す。

5.結論

 どの説も決定打に欠けましたが、色々考えた末に「決定打に欠ける」ということがわかったことには、それなりの意義があると思いました。

 まず、この件については「運営のミスだ!」と決めつけて批判するのは控えたほうがいいで~す。

 「ミスではない」と考えてもそれなりに辻褄の合いそうな説を無数に考えられたわけですから。

 また上述の「チカラの破片」の話題に限らず、「創生」と「創世」とを書き間違えた人を頭ごなしに批判することもやめたほうがいいですね。

 3-3説の一分派になりますが、「創生と創世は、どちらを使ってもいい。しかもそれは「チカラの破片」の話題に限られない」が公式設定の可能性だってあるんですから。