オジャロスが「辞めていった」という名目で気に入らないメイドを粛清しまくった結果、ゼクレス城はかなりの人手不足らしく、メイドらしきフェルノさんからゴールドストーン15個という破格の人件費で部屋一つの掃除を頼まれました。
五大陸の王国では、国一つ救うようなクエストを達成してもそれ以下の報酬だったりしたものなので、色々と感慨深いで~す。人の好さそうな五大陸の王族が魔族よりケチだとは思いたくないので、これはやはり国力の差の反映とみなすべきなんでしょうね~。国内で産出する「キラキラ」の額が実際に段違いですし。
掃除の対象は元オジャロスの部屋で~す。クエスト「想いを針にこめて」のはじまりはじまり~。
でもベーチという「ゼクレス王家の血をひく 高貴なる者ですよ! ………遠縁だけど」と弱気に威張る子が掃除の邪魔をしてきました。何かにおびえて隠れているらしく、道具屋で王族御用達の針を買ってこなければどかないと宣言してきました。
ここで「最高級の純銀針」を買えま~す。1000万ゴールドしますが、お代はあとでまとめて王家に請求するらしいで~す。
ちなみにこの道具屋さん、こんなに高額なものを王家に納入しているというのに、出納帳は「経営 が心配にな」るぐらい「ずいぶん 赤字が多い」らしいで~す。他にもゼクレスでは商人の新規参入が難しいとかいう話を聞けたりするのに、なんでこの道具屋さんだけこんなに恵まれた環境で経営難なんでしょうね~? 何か裏があったりして?
さて、針を持ち帰ったのですが、地下で想いのチカラとかいうものを込めてこないと駄目だとかいわれちゃいました。
それで地下に行ったのですが、家族からいたぶられて古代魔界語で「豚」を意味する「ベーチ」というあだ名をつけられた本人の想いが渦巻いていました。これを吸収すると、針は「漆黒の魔針」になりました。
これをベーチに渡すと、オジャロスを名乗った上でエルガドーラをモデルにしたぬいぐるみを針で刺しまくって消えていきました。
幼少期のオジャロスの記憶がこの城に残っていたんでしょうか?
「想いを針にこめて」という題名どおりといえばそうなのですが、予想とは全然ちがう展開になりました。
これでクエストは達成ですが、奇妙に思ったことがありま~す。
メインストーリーでリンベリィが「王家の血を引いていない オジャロスには 王位継承権は 存在しないはず」と語っていたはずで~す*1。住民にもオジャロスがワラキウスの子孫ではないと断言する者がいました。
すると「ゼクレス王家の血をひく」は単なるハッタリの可能性が高いですね~。
ハッタリでなかった場合、「王家」または「血をひく」の定義が二人の間で違っていたのかもしれませんね。たとえば「ワラキウスの弟の子孫」だとか「女系をたどると一応ワラキウスの遺伝子を受け継いでいる」といった場合、語り手によって「王家の血を引く」者だったりそうでなかったりするでしょうから。
もう一点気づいたことがありま~す。
ゼクレス王家は、魔界大戦で疲弊したあとも道具屋から1000万ゴールドでさいほう針を買ったり部屋一つの掃除のためにゴールドストーン15個も払っているので、相当羽振りがよさそうですよね。魔界大戦の前ならもっと羽振りがよかったことでしょう。
そんな時期にエルガドーラに賄賂としてサタンの魔眼石を献上していたトゥゼク*2って、少し頭がおかしいと思うんですよ。あの石ってペテン師から買ってもせいぜい10万ゴールドですからね~。
これに関しては、散々旅人からむしり取ったトゥゼクの配置転換の願いが叶わなかったことと、非常に高い整合性がありますね~。