ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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3.0で必死に護ったダストンとマイユが3.1で危険な行動に出た件について、やっと納得がいきました。

1.ダストンとマイユへの長年の不快感について

 3.0は神の器の争奪戦でした。兄弟姉妹はアンルシアとラグアスを確保し、ナドラガ教団はヒューザとフウラを確保し、主人公はダストンとマイユを護りきりました。

 ところが散々苦労をして護り抜いたダストンとマイユは、3.1冒頭で、まだどの程度危険な世界なのかもわかっていないナドラガンドに自発的に行ってしまい、行方不明になりました。

 その不自然なほど危険を顧みない姿勢には驚き呆れたもので~す。また3.0での自分の戦いの成果を無意味にされた気がして、非常に不愉快になりました。

 五年前の記事で「それにしても折角苦労して守り抜いた神の器たちが、自発的に身を危険にさらして門の向こう側に行こうとして行方不明になるなんて、3.0での星月夜の苦労を否定されたような気がしま~す。ちょっとご機嫌ななめでーす」と書いていたので、もう五年間ぐらいこの二人への好感度が低かったことになりま~す。

2.やっと擁護論が思い浮かんできたきっかけ

 でもその後の長い戦いの中で、歴史の復元力とでもいうべきものを何度も見せつけられました。その中には個人の人格まで歪めてしまうものもありました。

 ラゴスの先祖である可能性の高かったラゴウ隊長は、権威主義者で臆病者だったはずでした。でも大エテーネ島の時渡りの直前に、一切の地位を捨てて、まだ安全が確認されていない小エテーネ島に行くという大冒険をしたので~す*1

 またズーボーを救いたい一心ですべてに耐えてがんばってきたはずの黄金のパラディンも、本人なりの親切なアドバイスをしてきた「ゴモルの怨霊」に無駄な喧嘩を売り、「天使の涙」を失ってしまいました*2

 時渡りが絡むとしばしばこういう事件が起きるようですね~。

 だから兄弟姉妹が介入して歴史が一時的に大きく変わった3.0の直後にも、元に戻そうとする強い力が作用した可能性が高いと考えるようになりました。次章はその検証で~す。

3.擁護論「全部兄弟姉妹の介入のせい」

 3.0でダストンが護られたのは、兄弟姉妹がアンルシアとラグアスをさらったことにより、世界中で「しばらく王族を厳重に警護しよう!」という風潮が高まったせいで~す。それで王族であるチリの義理の父であったダストンがついでに救われたわけで~す。

 もしも時を越えてやってきた兄弟姉妹が派手な活動をしなければ、白いフードの男は誰にも邪魔されることなく、世間からあまり注目されていなかったダストンを楽々とさらっていけたでしょう。マイユに関しても似たようなもので~す。

 こういう人たちが兄弟姉妹の時渡りのせいで不自然に救われてしまったわけですから、彼らが復元力に脳を汚染されて、あえてまだ安全性が確認されていない時期に自発的にナドラガンドに行きたくなってしまうのは、当然というわけで~す。

4.兄弟姉妹の救援対象の選別という証拠も

 それは兄弟姉妹がヒューザ・ダストン・マイユについてはアンテロや主人公と三つ巴の奪い合いをあえてしなかった件からも明らかで~す。

 おそらく兄弟姉妹は長年の経験から、「アンルシアとラグアスとフウラ以外の神の器は、どうがんばっても一度はナドラガ教団に捕縛されるのが歴史の決定事項だ」とわかっていたから、最初から諦めて放置していたのでしょう。

 逆にアンルシアとラグアスとフウラは特権階級の出身ということで介入前の歴史でも警護がそこそこ厳重であり、ナドラガ教団の手に落ちるかどうかが歴史の不確定事項だったのでしょう。だから兄弟姉妹もそれなりにがんばったのだと思いま~す。

 そういう意味では3.0における兄弟姉妹の戦いは、「2勝4敗(うち不戦敗3)」なんかではなく「2勝1敗」だったのでしょう。

 またその2勝で護り抜いたアンルシアとラグアスをわざわざ風の領界まで連れ去ったのは、「二人とも一度はナドラガンドに行く」設定までは変えられそうになく、無理にそこまで変えようとするとかえって危険だと判断したのだと思いま~す。

5.まとめ

 3.0で必死に護ったダストンとマイユが3.1で危険な行動に出たのは、のちに見ることになるラゴウ隊長や黄金のパラディンの不自然な行動と同じく、3.0で無理に歴史を変えたことによる歴史の復元力のなせるわざである。

 この見解には、「兄弟姉妹による救援対象の選別」という裏付けもある。

 よって本人たちを責めるべきではない。

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