ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2017/12/31/000000)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

『ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド』シリーズ紹介

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 最近夕月夜が読書にふけっているらしいので、星月夜も負けずに『ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド』シリーズ全六巻を読んでみました。

 このシリーズは、執筆陣が『ドラゴンクエストX』の世界で様々な調査をして、その成果を面白おかしく語るというもので~す。

 購入を迷っているかたの参考になればいいと考え、各巻の感想などを書いてみました。

 まず各巻に対する個人的な推奨度を点数で表明し、その理由となった全体的な内容と特筆したい部分とを紹介していきま~す。

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド』 60点

 記念すべき第一巻で~す。

 全体の調査期間は2012年10月20日~2013年1月15日であり、バージョンでいうと1.1~1.2の期間の内容で~す。

 攻略という観点では、シリーズで一番古いだけに一番役に立ちませ~ん。でも昔のアストルティアを知るという観点では、もっとも需要が高そうですね。

※11ページ「突然出会うメタルなアイツ! そんなときにオススメの特技は!?」

 この記事は問題が多すぎるので、最下位賞を与えました。

 メタルスライムを倒せる確率を戦いかたごとに調べているのですが、他の記事がしばしば1000回ぐらい実験をしているのに対し、3種類の特技につき10回ずつしか実験をしていませ~ん。

 しかもこのテーマの研究は本来ならば、直接の実験をするよりも、会心率やメタルスライムの逃亡率などの実験を個別におこなったあとで、それらのデータを元にした計算によって導かれるべきでしょう。そうであってこそ、対はぐれメタル戦などの類似のテーマの研究にも貢献できるはずで~す。

 しかもこの調査をするさいはメタルスライムと一対一で戦ったらしく、実戦的ではありませ~ん。例えばバーニングバードなどの多段攻撃をした場合、一対一だと相手のHPを1にできても初ターンでは倒せなかったことになってしまいますが、サポート仲間が3人いるならば相当の確率で初ターンで倒せるはずで~す。

※115ページ「夜空に浮かぶ星の見えかたはエリアによって変化するの!?」

 研究テーマは非常にいいで~す。アストルティアのどこで空を見ても、方角が同じなら星の配置も同じように見えるということを、実験によって確かめようとしていま~す。

 研究手法は、「かなり距離の離れたレーンの村とプクレットの村で、同じ時刻に同じ方向の夜空を見る。こうして、それぞれの星の配置がどうなっているのかを調査してみた」だそうで~す。

 そして「両方の場所から見た星の配置が、まったく同じになっているということを確認!」という実験結果を得たようで~す。

 レーンとプクレットでは、六大陸の地図中の緯度はほぼ同じで経度がかなり離れているので、この研究手法と結果から到達できる結論とは、「レーンとプクレットの東西の距離は、星全体から見れば誤差の範囲内だ」であるべきでしょう。そしてそこから、以前の記事で紹介した「レンダーシアを中心とする六大陸は、大きな星の大きな海の、極めて狭い範囲内に密集している」説へと至れるはずで~す。

 ところが執筆陣が出した結論は、「アストルティアの五大陸は、同じ星の同じ半球に位置している、と思って間違いなさそうだ」でした。

 表現が大雑把すぎますし、ここでいう「同じ半球」が南北のことなのか東西のことなのかも不明で~す。

 仮に南北だとすれば、主に経度に着目した対照実験をしたのに緯度に関する結論を出す時点でおかしいで~す。六大陸の地図のどこかに赤道が引かれている可能性もありますし、もっといえばそれがレーンとプクレットの僅かな南北の差のどこかに引かれている可能性だってあるので~す。

 仮に東西だとしてもやはり駄目で~す。経度0は人為的に引かれるものなので、シュリナさんに「世界の中心」呼ばわりされているグランゼドーラを中心に東半球と西半球が分けられている可能性を考慮する必要があるでしょう。

夕月夜「天文の話題だと、御姉様はやたら熱くなりますね~」

※116ページ「アストルティア時間の1週間で月の満ち欠けにどれぐらい変化がある!?」

 この実験では、「7日目」で「1日目」と「ほとんど同じ形に戻」ったそうで~す。

 多くのプレイヤーによる測定では、アストルティアの月の満ち欠けの周期はアストルティア時間で8日間(地球時間で9時間36分)であり、2日間もずれていることになりますね。

 しかも「アストルティアの月齢は、現実世界のおよそ4倍のスピード」とか書いてありました。1時間12分しかないアストルティアの1日間と、24時間ある地球の1日間とを混同した結果、途方もない間違いをしてしまったようですね。

※156ページ「ジャンプでかわせる攻撃がある!?」

 これをなんと「ジャンプで回避できる攻撃などなかった!」と結論づけていました。もちろん大嘘で~す。

 しかも写真の説明文では、「ボーンプリズナーの足ばらい」も調べたことになっていました。

 調査員のジャンプのタイミングが悪すぎたのか、もしくは調査したふりをしてサボっていたかですね。

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド Vol.2』 90点

 調査期間は2013年5月16日~同年9月26日だそうで~す。1.4~1.5中期ですね。

 プレイヤー目線での攻略記事が多く、データばかり列挙された公式攻略本との差異化が図られていました。

 ハウジングや写真については今でも役に立ちそうなテクニックが目白押しで~す。

※122~135ページ「素晴らしき大自然探訪 ~アストルティア植物図鑑~」

 この植物図鑑は非常に丁寧な研究成果で~す。

 同じだけの研究ができるという人にとってすら、その成果をコンパクトにまとめてあるので、やはり所持していて損はなさそうで~す。

 この部分のためだけに本全体の定価を払ってもいいぐらいで~す。

※121ページ「プールプの秘密を大解剖! セリフでわかった人物考察」

 個人的にはこの記事が最下位賞で~す。

 ここではプールプのセリフから彼女の人物を考察しているのですが、その中に「家族構成は4人以上」という部分がありま~す。

 「とっちゃ」と「じっちゃ」と「生き別れの誰か」と本人で計4人なんだとか。

 でもとっちゃとじっちゃが存命である証拠はないで~す。特にばっちゃが故人である以上、じっちゃも死んでいる可能性のほうが高そうですね~。

 生き別れの誰かにいたってはそもそも家族だった可能性が低そうで~す。なぜなら異種族の冒険者に対しても、その生き別れの誰かかもしれないと思うぐらいですから。しかも仮にかつて家族だったとしても、生き別れたままであり顔もほぼ忘れている以上は、今では家族とはいえないでしょう。

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド Vol.3』 100点

 個人的な推奨度は100点としましたが、これはあくまで新品として購入した場合の話で~す。どういうことかというと、今回から値段の割にページ数が激減した一方で、特典として「しぐさ書・みちくさ」が入手できるので~す。この付録が使用済みの古本の場合は推奨度は大いに低下しま~す。

 調査期間は2013年11月30日~2014年2月28日。1.5後期から2.1前期で~す。

※8~19ページ「実録!! カジノ24時 ~スロット、ルーレット、ポーカーを徹底調査~」

 当時はまだ逆天井問題とその解決としてのカジノコインのインフレがなく、カジノはエンドコンテンツだったようで、力の入れ具合が非常に強いで~す。当時の熱気がうかがえま~す。

※50~61ページ「アストルティアミュージアム ~この世界のあちこちにあるアート展~」

 前作の植物図鑑に匹敵するデータで~す。

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド Vol.4』 99点

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイドVol.4 (SE-MOOK)

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイドVol.4 (SE-MOOK)

  • 発売日: 2014/11/13
  • メディア: ムック
 

  入手できるしぐさ書は「お茶を飲む」。

 調査期間は2014年7月8日から同10月17日。2.2前期から2.3前期。

 当時の最新の部門である王家の迷宮やコロシアムへの、プレイヤー目線での攻略要素が強味で~す。

※103ページ「おともとしてしか出現しないふくまねきはどんなモンスターとも仲よしだった!」

 これは記事の内容に対して見出しが先走りすぎていました。隠し階のわらいぶくろと一緒にふくまねきが登場しただけでこういう題名をつけてしまったようで~す。

 記事の文中では「今回の調査では確認できなかったが、メタルボディのモンスターたちともいっしょに出る可能性だってあるのかも!?」となっていました。

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド Vol.5』 96点

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド Vol.5 (SE-MOOK)

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド Vol.5 (SE-MOOK)

  • 発売日: 2015/03/31
  • メディア: ムック
 

 しぐさ書は「おそうじ」*1

 調査期間は2014年12月18日~2015年3月2日。2.3後期~2.4後期で~す。

 そろそろネタ切れかと思いきや、まだこんなテーマが残っていたのかと驚かされる企画が満載でした。もちろん攻略ややり込み要素もバッチリで~す。

※80ページ「そもそも2匹で1匹? コンビで登場するモンスターたち」

 これが今回の個人的ワースト。

 王家の迷宮と夢現篇とを除く、真と偽のレンダーシアに生息していてリストに掲載されるモンスター379種についての、様々な調査の一環として書かれた記事で~す。

 2匹のモンスターが一心同体となっているのは「たったの4種のみ」として、スライムナイトハートナイト・ボーンナイト・グレイトライドンの名前を挙げていま~す。

 このうち、たしかにスライムナイトハートナイトの乗り物は明らかにモンスターであるスライムで~す。またグレイトライドンの馬は「地獄の馬」であり、かつすでに死んでいるのに何らかの特殊な理由で現世に登場しているので、モンスターといってもいいでしょう。なのでここまでは賛成で~す。

 でもボーンナイトの馬については、モンスターであるという確たる証拠はありませ~ん。

 しかも偽レビュール街道南登場するきせいじゅは、「人食い草に寄生されて 強力になった ふゆうじゅ」なので、これを除外するのはおかしいですね~。

※106~113ページ「THE 2時間割 ~無駄なくアストルティアを楽しむモデルケース指南~」

 こちらが今回のベスト。

 なんと「キッズタイム対応冒険プラン」と明言しちゃってま~す。

 こういうスクエニの商売の裏をかくような特集をしたというのは、タブーに挑んでいるという感がありますね~。

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイド Vol.6』 100点

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイドVol.6 (SE-MOOK)

ドラゴンクエストX みちくさ冒険ガイドVol.6 (SE-MOOK)

  • 発売日: 2015/09/03
  • メディア: 大型本
 

 しぐさ書は「しゃぼん玉」。

 調査期間は2015年4月23日~同年8月13日。2.4後期から3.0後期までで~す。

 最後の巻だけあって、有終の美を飾る深い内容でした。

 なお、前に関連記事を一本書きました。