1.過去の成果の紹介
昨日の記事ではイーヴ王の物語が『創世記』の影響を受けていると主張しました。
でも『ドラゴンクエストX』へのキリスト教の影響については、3.3の闇の領界のほうが大先輩であり、かつ影響力・再現度も強いで~す。
本章ではそれに関する過去の研究成果を紹介しま~す。
まず『創世記』の「楽園からの追放とケルビムによる帰還の妨害」の再現の大先輩は、「3.3メインストーリー その9 キリスト教的原罪論が漂う冥闇の塔を攻略し、メシアとなりました」に書きました。
「闇の辺獄」という地名の由来については、「先祖の罪のせいで苦しんでいるから「辺獄」なので~す」に書きました。
さらに「浄月の間」に投影されたカトリック教会のイメージとフスの教会論の影響については、「浄月の間におけるフス(Jan Hus)の『教会論』の影響」に書きました。
その記事を最後に、このテーマでの追加の新発見は途絶えていました。
2.音声中心の調査による新発見
でも昨日の記事で書いたとおり、最近別の分野で音声を中心に人名を考えたとたんに、キリスト教に関連した発見がありました。
そこでキリスト教の影響が強い闇の領界でも、同じ手法で研究をしてみました。
するとキリスト教がらみの元ネタを持つNPCが大勢みつかりました。
酒場の客、ダアム。どう考えても最初の男性「アダム」が元ネタで~す。
預り所エーヴ。どう考えても最初の女性「イヴ」が元ネタで~す。
ラカ神父。福音書記者「ルカ」の影響を受けた可能性が高いで~す。
ルルカとプルカ。彼らも「ルカ」の影響を受けた可能性がありますね。
もっと探せばキリスト教がらみのマニアックな元ネタがどんどん発見できるかもしれませんが、ここで一区切りとしま~す。追加発見があり次第ここに追記していきま~す。