1.「国勢調査 11th Anniversary」最大の衝撃
「国勢調査 11th Anniversary」が発表されました。
その長い文章とデータの中で一番驚かされたのは、「最強パラメータ調査」における「こうげき魔力」に関するコメントの、「そして、なんと「異界滅神ジャゴヌバ」のこうげき魔力を超えてしまいました」という部分でした。
これまで一般にモンスターは「こうげき魔力」と「かいふく魔力」を持たないとされてきました。大物モンスターが使う呪文が雑魚やプレイヤーの使う同名の呪文より威力が大きいことがあるのは、「大物モンスターの使う呪文自体が、同名の呪文より強力に設定されているから」という理由のみで説明されてきました。
過去の攻略本で発表されたモンスターたちのデータでも、こうげき魔力とかいふく魔力は掲載されていませんでした。去年までの国勢調査の「最強パラメータ調査」のコメントでも、冒険者のこうげき力やしゅび力をモンスターと比較することがあっても、こうげき魔力やかいふく魔力についてはそうした比較はされてきませんでした。
しかし今回の記事を信じる限りでは、一部のモンスターはマスクデータとしてこうげき魔力を持っていたことになりま~す。
2.単なるミスの可能性は低い
もちろん、「あらゆるモンスターはこうげき魔力を持たない」という今までの常識のほうが正しくて、今回の記事の文章のほうが間違っているという可能性もありま~す。
しかし以下の二つの理由から、そうした可能性はかなり低いと考えられま~す。
仮に書き手が「異界滅神のこうげき魔力である0と比較して1606のほうが大きい」という情報に一時的に飛びついたのだとしても、そういう場合は常識的に考えて他のモンスターとも比較をすることでしょう。
また偶然最初に見る比較対象としては、異界滅神は呪文の強さにおいてもストーリー上の登場順においても五十音順においても、かなり中途半端な立ち位置で~す。
よって「複数のモンスターのこうげき魔力を調査した上で、1606をギリギリ下回っているモンスターを抽出した」という背景事情があった可能性が高いで~す。
3.魅了の舞の謎も解けるかも?
バラモスの魅了の舞については、「魅了ガードが100%なら100%防げるのに、それ以下のガード率では体感でガード率が名目上の数値より明らかに低くなってしまう」という、謎の現象がありました。その一方でバラモスブロスによる魅了の舞については、そうした現象が無いとされてきました。
この落差については「バラモスの魅了の舞は実は多段判定であり、バラモスブロスの魅了の舞は一段判定である」という仮説で一応の説明がつきますが、同名の技の一方だけを多段にしてかつ多段であることをあえて隠すという手間を考えると、かなり不自然な説明となりま~す。
しかし「バラモスもマスクデータとしてこうげき魔力(または、きようさ)を持っており、それによる魅了の舞の成功率増加とプレイヤー側のガード率とが同時に計算されているのだ。そしてバラモスブロスは他の大半のモンスター同様に、こうげき魔力(または、きようさ)が0である」と考えると、非常に納得がいきま~す。
(追記段落)旧ツイッターで、バラモスの魅了成功率が高いのは「状態異常+100%」のせいだという情報をいただきました。