1.クエスト「青の来訪者」
7.2メインストーリーが一段落すると、聖天区画の中央の頂点に位置する天の聖壇に、後日談用の「名無しのスライム」が出現しました。本人は名乗るほどの者ではないから名乗らないと言い張っていますが、立ち位置も口調も随分偉そうで~す。
思い起こせば7.2メインストーリーは、他人の名前を見抜くスキル持ちの主人公に対して名乗らないだけで名を隠せる「未知なる襲撃者」との戦いから始まりました*1。そして7.2メインストーリーの締めがこの名乗らないスライムというのは、いつもの「予型構造」*2だと思いました。
そしてこういう予型構造をわざわざ用意したのは、「このスライム、只者ではないぞ」と運営が伝えたかったからだと思いました。
この名無しのスライムからクエスト「青の来訪者」を受注しました。ジア・クトとの戦いで消えた英雄神たちは、種族神たち同様に意思だけは残ったものの、弱体化しているため復活の援助が必要なのだそうで~す。
英雄たちの復活には本来は非常に長い時間がかかるものの、フォステイルがメロポネスを利用して神々の依り代となる石像を調達していたため、かなり早く終わるようでした。
それでもこのクエスト自体は「名もなき願い星」シリーズの冒頭に過ぎず、物語は完結しませんでした。
なお名無しのスライムの背後にいた真の発注者は、種族神たちでした。
2.名無しのスライムの正体
名無しのスライムは、名前が無く、聖天区画の頂点に住めて、種族神とも交流があり、フォステイルとも古なじみでした。
そんな名無しのスライムの正体にふさわしい存在といえば、数万年前にクエスト「混沌より生まれしもの」*3でカンテと仲良くなったあのスライムが思い浮かびま~す。
カンテは「スラリン」・「スラぼう」・「アキーラ」・「サスケ」の四種類の名前で悩んでいたので、カンテがあのまま名付けないまま死んだと考えれば、長年の相棒だったスライムの側では自分に名前がまだ無い事自体をカンテとの誇らしい縁と考えても不思議ではありませ~ん。
そしてそういう古株ならば、聖天区画の頂点にいて種族神とも交流があることも、決して不思議ではありませ~ん。