ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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楽園における「4」の強調について

 ロビンさんというかたから、管理端末Q484の名前の由来についてご質問をいただきましたので*1、これを機に、とっておいたネタの一部を発表してしまおうかと思いま~す。

 星月夜の説では、「竜族が楽園から追放され彼らの帰還の阻止のために管理端末シリーズが置かれた」という過程と『旧約聖書』の「創世記」における「人類が楽園から追放され彼らの帰還の阻止のためにケルビムが置かれた」という過程がそっくりであることと、キャタピラーで移動するロボットである管理端末Q484のイメージと「エゼキエル書」におけるケルビムの金属的な雰囲気やキャタピラーを連想させる移動手段とが似通っていることから、Q484の最大の元ネタはケルビムであるということになっておりま~す*2

 そしてエゼキエル書のケルビムに関する描写では、「4」という数字がしばしば強調されま~す。

 4人で登場し、各々の顔の数も4面、翼の数も4枚、手の数も4本なので~す。

 よって管理端末Q484の命名には、元ネタである旧約聖書のケルビムが「4」を強調する存在であることが強く影響していると星月夜は考えました。「8」も混じっていますが、これは4の2倍ですしね。

 またケルビムの4つの顔については各面の個性が強調されており、それぞれ人・獅子・牡牛・鷲となっておりま~す。

 そして実際に、管理端末Q484は4つの「顔」を持っていましたね。普段の平和的な顔が1つと、戦闘時の3種類のモードで~す*3

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 また聖塔の外でワギ神に課される試練も、4つの場所でそれぞれ1つずつでした。楽園から戦いに行けるダークキングの強さも4種類あって4日周期で変化しま~す*4

 このように、楽園、とりわけ管理端末Q484においては、元ネタの可能性が非常に高いケルビムと所縁の深い「4」が強調されているといえましょう。そしてケルビムの4つの顔について個性があったことも、比喩としての意味の「顔」という形で再現されていたといえま~す。

 このネタを中々発表しないでいたのは、メカバーン13匹を倒す試練との関連性や、ゲマトリア(聖書の単語とそこに隠された数字の関連性を推測する術)との関連性について模索していたためで~す。

 でもそろそろそれは後回しにして「4」についてだけでもさっさと語ってしまおうと思っていたところだったので、ロビンさんのご質問は渡りに船でした~。

(以下、2020年3月29日追記)

 ヘブライ数字やゲマトリアからいったん離れて、ヘブライ文字に純粋に向き合ったところ、アルファベットが22種類なのを思い出しました。

 「484」は22進法で「100」ですね。だから「ひょっとしたら闇の領界の竜族キラーは、この100(22)体目で最後かも?」と淡く期待をさせておいて、101(22)体目がすぐに出てくるという絶望感を表現したのかもしれませ~ん。

 あとは「Q」と「84」のコンビからは村上春樹の『1Q84』が何か関係しているかもしれないということも考えましたが、肝心の『1Q84』を読んだことがないので何ともいえませんね~。いつか読んでみようかな?