単位「日」の研究という記事では、アストルティアで太陽の周期をあえて20倍にした期間を「日」と称している理由を考えました。そしてその記事の最後に、月の満ち欠けの周期とは無関係な「月」という単位の由来を考えるという予告をしました。
この約束を果せる日が来たようで~す。
以前、闇の領界の機械の月については、「満ち欠けの周期とは別に96時間周期で四つの様態をとっている可能性が高い」説を提示しました*1。
またその機械の月のモデルとなったと思われるアストルティアから見える本物の月についても、公式イベント「ウサミミたちの聖杯伝説」*2におけるウーサー王の「毎年この時期になると 聖杯を用い 月に 生命力を みなぎらせるための 重要な儀式を おこなってきたのだが……」というセリフにより、やはり576分間の満ち欠けの周期とは別に1年周期の様態の変化があることはすでに公式設定となっていま~す。
よってあとは、この月の1年周期をあえて12分割した理由さえわかれば、ふうせん三姉妹が約1/12年間を「月」と呼んでいるのが、何も不思議ではないということになりま~す。
ここまではかなり前から思いついていた話なのですが、ここで研究はずっと行き詰っていました。
しかし配信されたばかりのサブストーリー「ふたりの未来」*3を体験して、ようやく研究が進みました。
まずはこの写真をご覧ください。
ずらりとならんでいるのは、「第一の月の像」から「第十二の月の像」までの十二種類の月の像で~す。見ての通り、「第一」とか「第二」とかは満ち欠けを理由にしたものではありませ~ん。
そして祭壇の記述でも「第一」などの序数は前提となっていて、「第一の月の像」の別名が「はじまりの月の像」とされていました。
よってこれらは、満ち欠けとは別の一つの周期の間の月の様相の微細な変化の過程を十二段階に分け、十二種類の像に分けたものだと考えられま~す。
夜の王国が滅んだのは、『アストルティア創世記』によると約2000年前で~す。
以上により、ムーンキャロット王国の儀式の影響で生じる1年周期の月の様相の変化を、12通りに大別する文化が、2000年前のアストルティアにはすでにあったことになりま~す。
そして「これから約600昼夜、月は「卯月」の状態だね」などと表現しているうちに、時間の単位としての「月」が成立していったのではないかと、星月夜は考えました~。
(以下、2022年9月7日追記)
後にアスフェルド学園で外界とは異なる「年」が出てきたときも、やはりそれを12の月に分割する慣習が適用されていました。
また576分の満ち欠けの周期を「1」とする「月」もちゃんとあるようで、ムーンキメラのまめちしきには「新月の日は 月に一度だけ」とありました。
(以下、2023年1月31日追記)
単位「月」に、第四の定義が登場しました。詳細は本日の記事にて。
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