1 アストルティアには地軸の傾きがない
地球の地軸は公転面の法線に対して23.4度傾いていま~す。このため、時期によって空に浮かぶ太陽の位置が変わりま~す。
それにより日照時間が変化し、とりわけ極地付近では夏に「白夜」現象が起きるほどで~す。
あと太陽光線の角度も変わりま~す。
この二つの理由により、太陽から受け取るエネルギーの量が時期によって変化し、季節というものが生じま~す。
しかしアストルティアで冒険者が活動できる六大陸の地域では、どんな時期でも昼の長さも夜の長さも36分間で~す。
つまり地軸の傾きは0度と考えるのが自然でしょう。
地球が所属する太陽系でも、水星はこういう星のようですね~。
2 それでもアストルティアには白夜が生じる余地がある
しかしながらアストルティアに白夜が存在する余地がないかというと、そうでもありませ~ん。
ここでアストルティア大学天文部さんの先行研究を紹介したいと思いま~す。この記事は、アストルティアに地軸の傾きがある可能性を示唆している点で星月夜とは若干立場が違いますが、実際に観測をして、日の出の位置が真東を中心に南北にずれることや、日の出の位置の変化が地球時間で144時間であることを突き止めていま~す。
地軸に傾きがないのに日の出の位置が144時間周期でずれるということは、アストルティアは公転面に対して上下に144時間周期のバウンドを続けているということになりま~す。
こういうバウンドがあるならば、極地付近で白夜が成立してもおかしくはないで~す。
すなわち、アストルティア全体が南に移動したときに、北極付近がつねに太陽光線にさらされて白夜の状態になっている可能性があるということで~す。
昨日の記事で、聖天の使いの監禁事件関連のクエストの題名が「白夜に消えた運転士」であることを問題視しました。しかし、もしも聖天の使いの地元が地球のサンタクロースのように極地付近であり、そこでは72分周期の昼夜だけではなく144時間周期のバウンドを加味した複雑な時刻の呼び名が常識化しているのだと考えれば、六大陸の感覚でいえばたとえば「夕方に失踪した木工職人」程度の普通の事件名だったことになりますね~。
3 地軸の傾き以外で季節が生じる理由について
では地軸の傾きがないのに季節が生じる理由は何かというと、考えられる理由は二つありま~す。
一つめは、地軸の傾きが0であるすべての惑星に当てはまる一般論で~す。それは軌道が真円ではないということで~す。極端な楕円であった場合、太陽からの距離の変化によって、気温はかなり変化するでしょう。
しかしアストルティアの太陽について、季節ごとに見た目の大きさが異なるという観測結果はまだ発表されていませ~ん。誰かがそういう発表をしてくれるまでは、こちらは保留ですね~。
二つめは、「ウサミミたちの聖杯伝説」で明かされた、月のメンテナンスの儀式が一年周期で行われるという設定で~す。
儀式が行われる時期は秋なので、単純に儀式で月から来るエネルギーが強くなるとか弱くなるとかいう話にはなりません。しかし月の力がアストルティアの温暖化物質や寒冷化物質に一年周期で何らかの影響を及ぼしている可能性は高いと思いま~す。
以前の記事で考察したように、この月を参考にして作られた闇の領界の月もやはり96時間周期で物質に影響を与えていた可能性が高いのですから、こちらの本物の月にも似たような機能が内蔵されていても不思議ではありませ~ん。