兄の記憶の中のナルビアの町に来ました。
オフラインモードの数年後、リリオルが実家を売り払ってまとまった研究資金を作り、兄とふたりでグランゼドーラに行くころの記憶のようでした。
住民の大半はオフラインモードにいた人たち*1でしたが、ナラジアの幻影と、この写真のヌーデンだけが、当時は存在しなかったキャラで~す。
ヌーデンはリリオルから実家を買い取った人で、現代のナルビアの町にもいませ~ん。彼がその後どうなったのかご存じのかた、教えてくださ~い。
グランゼドーラでの活躍は飛ばして、次の記憶はマデ島の修道院にリリオルを置き去りにするときのものでした。
リリオルを置き去りにしたのは、イレズミの男の脅威から救うためでもあり、またこのころから時渡りの呪いについて知るようになったからというのもあるようでした。
その後、テンスの花を完成させ、一回目の強制時間跳躍をするところまではダイジェストでした。
次に、古悪鬼のすみかでクオードに会うシーンがムービーで流れました。
ここで「グルヤンラシュ」が「グル・ヤン・ラシュ」で区切れる言葉だと判明しました。メモメモ。
その次はジャ・クバの死から一ヶ月弱の場面でした。
当時の大型魔神機開発部の主任はチャッカバという人物であり、彼の汚職を次の主任のツォンデムが密告した状況でした。
時間というものへの価値の違いからグルヤンラシュと兄の仲が悪くなり、兄が幽閉されたのはこのときだったようでした。
それにしても思うのですが、グルヤンラシュがもっと早く老いを怖れていることを正直に相談していたなら、兄はエテーネルキューブより先にテンスの花をもう一度作って、グルヤンラシュの体質をイッショウ・リリオル・自分のように改造してやったかもしれませんよね。惜しいことで~す。
その次が、ウルベアで作ったエテーネルキューブを使って何度も歴史を変えようとして失敗した時期の記憶。
徐々に強制時間跳躍までの期間が短くなってきているようでした。
次は、2.4終了後から3.0開始までの時期のムストの町の記憶。
これはアンテロとの間で神の器争奪戦を始める直前の場面で~す。
この時代に来てから半年しか経っていないようですが、そろそろまた跳躍が始まりそうだと推測していました。
そしてこの次の跳躍は時獄の迷宮だったはずですが*2、このころから記憶がまともに蓄積しなくなり、断片的なものしか残らなくなったようで~す。
以下、兄の様々な業績が語られていきました。
ゾンガロン封印直後に獅子門を拠点としたランガーオ村開拓団を吹雪から救い、ヌーク草を与えたそうで~す。
かわきの石を与え、スイの塔の基礎工事を楽にしたのだそうで~す。
ウェディ族の歴史に残る音叉に必要な金属をもたらしたのも兄でした。
この侍女が仕えた主は、特殊な音叉で恵みの歌を全土に届けられるようにしたラーディス王の可能性が高いと思うのですが、音叉自体をゼロから発明したジュレイダ遺跡時代の発明家である可能性も決してゼロではありませ~ん。
なお遺跡時代の発明家である可能性は、自力では気づけず、クラウスさんのツイートのおかげで知ることができました。感謝で~す。
プクレット村の第1回演芸グランプリの出場者に、ごきげんな帽子をあげたのだそうで~す。
ウルベアとガテリアの戦争を避けるため砂の中に潜っていた旧ドルワームは、兄が移動機構を修理しなければそのまま全員埋もれ死んでいたのだそうで~す。
このとき、ドルワーム人たちはグルヤンラシュの処刑について自信を持って兄に教えたらしいので、砂に潜っていたといってもゴーラの邪眼樹みたいな装置で地上の偵察を続けていたのでしょうね。
小エテーネ島に渡ってから熱病にかかったラゴウに、彼好みのどくけし茶を与えたのだそうで~す。
そして一つの時代にいられる期間が一ヶ月以下になったころ、ついに先代魔仙卿に会い、時渡りの呪いから解放されたようでした。
ここでナラジアの幻影から「大魔王マデサゴーラを 大魔王に選んだのは つくよみではなくて 先代の魔仙卿さ」といわれ、兄からは「先代の魔仙卿は オレに その術の すべてを継承して 役目を終えると 逝ってしまった。 それから オレは 魔仙卿として 数百年の間 魔界で生きてきたんだ」といわれました。
彼らの発言を信じるならば、マデサゴーラが先代魔仙卿によって大魔王に選ばれたのは数百年前ということになりま~す。
しかしクエスト「新たな武器をこの手に」でのレブロの発言によると、マデサゴーラが即位したのはここ二百年内のことだったはずで~す*3。
もしも選ばれたのと即位したのとが同時であれば、兄の魔界滞在期間は「数百年」ではなく、「百数十年」か「数十年」か「数年」と表現されるはずで~す。
以上を総合的に考えると、数百年前に先代魔仙卿が「次はマデサゴーラだ」と選んでから死んでいき、そしてここ二百年内におこなわれた形式上の大魔王選定の儀で、兄が先代の意向通りにマデサゴーラを出来レースで即位させた、ということになりま~す。
なお、これは「関連する登場人物全員が嘘を吐いていない」というのを前提とした解釈なので、誰かの発言が間違いであればもっと自然な解釈もあるでしょう。
虚無の邪神ヴァニタトスが暗躍するたびに世界中の人々の記憶が作り変えられてしまうので、善人の証言とてあまりアテになりませ~ん。
ヴァニタトスを使えば、たとえば「兄を救った魔仙卿は実は先々代で、その後は中継ぎとして真の先代魔仙卿が兄に稽古をつけつつマデサゴーラを大魔王に任命したりしていたが、ヴァニタトスに粛清されてしまったためにジャゴヌバ以外からは忘れ去られてしまい、在位期間が実際には百年前後の兄は自分が数百年間魔仙卿であったと思い込むようになった」という解釈もできてしまいま~す。
マデサゴーラの在位期間については、今後も調査と研究が欠かせませんね~。
この最後の記憶のあと、いよいよ兄の魂に刻まれた闇の根源の契約を解除するための戦いが始まりました。
敵は5.0で戦った「闇の根源の幻影」の色違いの「闇の根源の呪縛」でした。
先ほどの魔瘴魂たちに始まったこのディスクの物語を振り返らせる仕掛けの続きというわけですね。
オルストフ戦*4ではレベル90だった兄は、レベル100まで上がっていました。
この戦いに勝って契約を解除したところ、時渡りの呪いも復活しないという、極めて理想的な状態にできました。
ひょっとしたら黄金のパラディンもこれに似た方法で救えるかもしれませんね。
外の世界に戻ってきたところ、星月夜はナラジアによって連れ去られそうになりましたが、ユシュカが身代わりになってくれました。
そこで兄を連れて大魔王城に帰還し、ユシュカがナラジアにさらわれたことを伝えました。
ジルガモットは、普通の国ならば魔王と副官を失えば滅ぶけれどもファラザードの流儀ならば滅びないと主張し、今後も国を支えていく気概を見せていました。
そういえば魔界の三国って、ヴェーバーの『支配の諸類型』の三類型に近いですよね。
世襲が大好きなゼクレスは「伝統的支配」で、普段は安定していても、伝統的権威のないオジャロスが即位しようとすると国論は二分されてしまいま~す。
弱肉強食が大好きなバルディスタは「カリスマ的支配」で、普段は安定していても、最強のヴァレリアがしばらく行方不明になるとすぐにホッブズの言う「万人の万人に対する闘争」が再発してしまいま~す。
そして全員が一個人として契約によって共同体に参加するファラザードは「合法的支配」で、普段は混沌としていますが、国家の一機関にすぎない王が急に不在になっても大した問題が起きないというわけで~す。
なお、せっかく呪いから助けた兄ですが、負傷までは回復せず、大魔王城の医務室で面会謝絶となりました。
これで5.5前期の物語は一区切りとなり、「記憶世界の旅人」の称号を得ました。
「兄の記憶は二度と体験できないだろう」と思って必死にメモしたのですが、もう一度「ザードの祭壇」を訪問すると普通に再見できました。
リオーネに「兄が帰ってきたよ~」と伝えましたが、無視されました。
後期の予想としては、「5thディスクのボスたちを振り返るラッシュ」のうち5.4のボスだけが再登場していないので、ラスボスの前座としてピュージュが再登場するのではないかと考えておりま~す。
(2022年3月14日追記)
兄の記憶の中のウェディ女性は、『アストルティア秘聞録』の47ページの情報により、300年前の人物であることがほぼ確定しました。
また23ページで、長らく謎だったマデサゴーラの在位期間も一応確定しました。