1.「新たな武器をこの手に」内容紹介
クエスト「新たな武器をこの手に」をショーナから受注しました。
5.3メインストーリーで一時的に入手した「大魔王の鎌」*1は、どうやらアンルシアとの戦いの中で破損していたようで~す。
そして作り手のファルクスは破損を恥じて再製造の依頼を断っているから、大魔王から直接たのんでほしいとのことでした。
ファルクスの所属はガレーの工房ですが、ネクロデアに研究に行ってしまったあとでした。
ファルクスによると、ネクロデアにはまだバルディスタが回収しきれなかった技術が秘伝書の形で残されているらしく、それを読んで研鑽を積みたいのだとか。
やがて秘伝書の書き手である伝説の名匠を発見しました。亡霊レブロで~す。彼は秘伝を守るために襲いかかってきました。
亡霊レブロは、「自作の武器だけは伝説級だけど、戦いには慣れていない職人」というキャラが上手に活かされていました。せっかく攻撃力だけは異常に高いのに、わざわざあんまり強くないブレスを入れてきたり、こちらが何度解除しても何度でも自己バイキルトを唱えたりと、実質的な無駄行動が多かったので~す。
まめちしきでも戦いには不慣れであることが強調されていました。
倒すとこちらの実力を認め、さらにはこちらが大魔王だと知ると喜んで秘伝書をくれました。
この秘伝書の知識では鎌自体をより強くすることはできなかったようですが、大魔王に逆らおうとする者の意思をくじくようなオーラを付与できたようでした。
めでたしめでたし。
2.取り寄せ商
クリアの直後から、チャガナが大魔王の鎌を100ゴールドで売り始めました。
魔界から輸入しているんでしょうかね~?
ファルクスは原価100ゴールド未満で量産しているのでしょうか?
3.マデサゴーラの即位年
鎮静化したレブロの発言の中には「ついに 大魔王の座に就く者が 現れたのだな。 この技術は 大魔王になるべき者が 現れたときのために 残したもの……」という部分がありました。
これはマデサゴーラの即位年の新ヒントですね~。
マデサゴーラの即位年については、5.0時代のスラズマーのセリフとダル・ジャムールの人生*2のセットが、最初のヒントでした。このときは、「大魔王がいると平和であり、ジャムール王国は150年前に戦争でバルディスタに滅ぼされ、生き延びた王子はわざわざ150年経過してから報復に出た」という設定から、マデサゴーラの治世は「149年前~2.4前期」である可能性が高いと考えました。
しかし5.2で読めるようになった『出征の辞』に「余が 大魔王の座について 幾年月。 魔界の戦乱は 収まり」とあったので、マデサゴーラの治世下でもある時期までは戦争があったことが判明し、一気に振り出しに戻ってしまいました。
そして今こうして、200年前にネクロデアが滅んだころにはまだ大魔王の座が空席だったことが判明しました。
4.大魔王城の『魔界紳士録』
大魔王城にも一冊ある『魔界紳士録』は、「大魔王の治世ごとに 新しい名簿が 発行される」設定で~す。
そして大魔王城の『魔界紳士録』は、「名簿には 魔王モルゼヌ ゾブリス将軍 魔元帥ゼルドラド など ひと昔前の 名士たちの名が 記されている」そうで~す。
初見時には星月夜はこれをマデサゴーラ即位記念号の可能性が高いと考えていましたが*3、このクエストで魔王モルゼヌの没後にマデサゴーラが大魔王に就任したことが判明したので、その可能性は一気に消えました。
つまり、大魔王城の『魔界紳士録』はどんなに新しくてもせいぜいネロドス即位記念号であり、場合によってはもっと古い可能性もあるということになりま~す。
これにより、ゾブリス・ゼルドラドは最低でも1000年前にはすでに名士としての地位を確立しており、二人の将軍・魔元帥という地位は新興のヴァレリア・マデサゴーラによって初めて与えられたものではない、ということも判明しました。
5.天馬がカメさまになった理由
ファルクスの元ネタは、おそらくラテン語で「鎌」を意味する"falx"で~す。
そして"falchion"(ファルシオン)の語源も"falx"で~す。
雨月「地球で"falx"から"falchion"という単語が生まれたということを『ドラゴンクエストX』でたとえるならば、つまり「かま」から「カメさま」へと「メさ」の分だけ進化したんか」
星月夜「実はドイツ語の"messer"(メさ)は「ナイフ」という意味で、中でも"Großes Messer"はファルシオンによく似た武器なのよね~」
雨月「冗談のつもりがとんでもなく鋭い指摘をしてしまったようやな~。瓢箪からペガサスや」
星月夜「馬がカメになるなんて非常識だと思っていたけど、実は道理だったのかもね」
(2021年8月9日追記)
大魔王城の『魔界紳士録』の発行年への見解を再修正しました。詳細は本日の記事にて。
(2021年12月10日追記)
『アストルティア秘聞録』23ページによると、マデサゴーラの即位は400年前だそうで~す。
でも実験的にこのクエストをリプレイしたところ、クエスト「絶美の魔神よ 降臨せよ」のようなサイレント修正*4は存在せず、レブロはやはり「ついに 大魔王の座に就く者が 現れたのだな。 この技術は 大魔王になるべき者が 現れたときのために 残したもの……」と語ってきました。
以上を勘案するに、「レブロはネクロデアを守ってくれなかったマデサゴーラを真の大魔王と認めない」という強烈な信念を持っていたと考えるのが、一番よさそうで~す。