ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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織田信長はムドーの有力な元ネタであると思いま~す。

0.はじめに

 本稿は題名のとおり「織田信長はムドーの有力な元ネタ」という説を提唱するもので~す。

 そしてこの説は、明日の記事の資料としても役立てる予定で~す。

 以下、織田信長とムドーの類似点を列挙していきま~す。ただし第5・6章は『ドラゴンクエストVI』版での類似点で~す。

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1.織田無道

 有名人の織田無道さんは、ムドーと発音がほぼ同じで~す。

 その無道さんは、織田信長の子孫と称していたそうで~す。

2.夢幻

 ムドーの王号は使う技の名前の中では夢魔王」なのに、倒すと手に入る勲章には「夢幻魔王」という別の王号が付されていま~す。

 織田信長の伝記である『信長公記』によると、織田信長桶狭間の合戦の前に『敦盛』を舞ったそうで~す。『信長公記』に引用されたのは『敦盛』のほんの一部なのですが、引用部分と信長の約50年の人生との関連性の深さから特に有名になり、『敦盛』といえばこの部分しか知らないという人も多いで~す。

 「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を得て滅せぬ者のあるべきか」(角川日本古典文庫の『信長公記』第五版(1991)より)

 このように「夢幻」との強い関連性という点でも、織田信長とムドーは共通しているので~す。

 なおこれは本題ではありませんが、他の『敦盛』関連の文献では「下天」が「化天」になっている場合もあるので、注意が必要で~す。

 そして星月夜は文脈と仏説と数学と脳科学から「化天」説を推していま~す。

 『本事経』巻七に「如此人間八百年量 当彼天上楽変化天一日一夜」とあり、人界の50年は楽変化天(化天・第五天とも)の1時間30分に当たりま~す。これは成人のレム睡眠の長さと大体同じになり、まさに「夢幻のごとく」で~す。

 なお四天王天(下天・第一天とも)については「如此人間五十年量 当彼天上四天王天一日一夜」とあり、人界の50年は1日に当たりま~す。

 「人間五十年」がその表現のまま比較対象となっていることを重視すると「下天」説にも一理ありますが、文脈と仏説と数学と脳科学を相当度外視した解釈になってしまいま~す。

3.魔王

 夢魔王であれ夢幻魔王であれ、とにかくムドーは魔王で~す。

 そして「天台座主沙門」を名乗った武田信玄に対抗して織田信長第六天魔王を名乗ったと、宣教師のフロイスが書き残していま~す。さらに2017年に公表された寶光山金西寺蔵『當寺御開山御真筆』では、信長は「六天魔王」と他称されていま~す。

 すなわち、魔王という点でも共通していま~す。

4.事実上滅せぬが理論上滅する者

 ムドーから見てその不滅性が「皆同様」であるという公式設定の魔法の迷宮のボスたち(正確にはキラーマジンガを除く)もまた、長命とはいえ寿命による縛りがあることは、過去記事「グラコスの「不死身」の意味を起点に、魔法の迷宮の戦いの意義を考察。そしてやはり、魔王では大魔王に勝てなかった」で証明したとおりで~す。

 では『敦盛』で「滅せぬ者がいない」とされた人界の対比である化天の住民はどうかというと、『本事経』巻七には「楽変化天寿量八千 当於人間二十三億四百万歳」とあり、23億400万年生きると死にま~す。

 そして織田信長の自称した第六天魔王の住む他化自在天の住民については、「寿量一万有六千歳 当於人間九十二億一千六百万歳」とあり、92億1600万年の寿命がありま~す。

 つまり化天も第六天魔王もムドーも、「一般人との比較の文脈では事実上「不滅」と表現されるものの、理論上は遥か未来において死ぬ」という立場である点で、完全に共通しているので~す。

5.ダーマ神殿の機能を停止

 ここからは『VI』版での類似点で~す。

 武田信玄が「天台座主沙門」を名乗ったのは、織田信長天台宗の総本山である比叡山延暦寺を焼いたので、その行為を糾弾する立場を明確にするためであったと思われていま~す。

 ドラゴンクエストシリーズにおけるダーマ神殿の元ネタが主に地球の仏教であることは、星月夜は過去記事「「ダーマ神≒仏陀」仮説を発表しま~す」で提唱を開始し、その後は続編の「「スキルマスター≒仏陀」仮説の根拠がどんどんたまってきました」「『ドラゴンクエストIX』と『ドラゴンクエストX』の間におけるグランゼニスの変質を、『妙法蓮華経』提婆達多品から読み解きました。「時の王者」という奇妙な称号の由来もこれで判明しました」とで一層鮮明に証明してきました。

 すなわち、ムドーが魔王としてダーマ神殿を封印して機能停止に追い込んだように、信長は魔王として日本版ダーマ神殿を焼いて機能停止に追い込んだので~す。

6.最期は金柑頭に奇襲されて焼け死ぬ

 『VI』のムドーは主人公たち一行を石化して一度は追い返しました。これで仮に主人公たちが何らかの手段で復活できても、もうムドーの島に攻め込むための船は残っていない状況になりました。

 しかし二度目の挑戦時の主人公は、チャモロらゲント族を味方につけることに成功しました。これで神の船を入手し、それを使ってムドーに奇襲をかけることに成功しました。

 このチャモロは禿頭であり、かつスペイン語で「チャモロ」とは「ハゲ」を意味するので、名実ともにハゲで~す。

 『VI』のムドー戦はほのおのツメを道具として使うと非常に楽になるので、これが正攻法とされていま~す。

 そして織田信長が「金柑頭」と馬鹿にしていたハゲ明智光秀奇襲され本能寺で焼き殺されたことは、あまりにも有名で~す。

7.「狭間」からデビュー(2023年4月1日追記)

 『VI』のムドーの上司は「はざまの世界」の主であるデスタムーアでした。

 織田信長は桶狭間の戦いから有力になりました。