ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「聖守護者」という概念は、その敵を元ネタにした皮肉から生まれた可能性が高いで~す。

1.「聖守護者」という概念の由来は皮肉から?

 聖守護者の闘戦記の後期三部作では、「聖守護者の~」という名前の武器や盾が入手できま~す。

 しかし「聖守護者の~」シリーズの装備の外見は、名前とは裏腹にむしろ魔祖の眷属の力を逆用して作られたかのような雰囲気を漂わせていま~す。

 このシリーズの盾は三種類あるので、盾同士を比較してみま~す。

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 これは黄水晶の羽根で入手できる聖守護者の盾。いかにもガルドドンの雷の力を利用して作ったような雰囲気で~す。

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 これは蒼水晶の羽根で入手できる聖守護者の大盾。いかにもデルメゼの装甲を元に作ったような雰囲気で~す。

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 これは黒水晶の羽根でもらえる聖守護者の黒盾。いかにもバラシュナの王冠から作ったような雰囲気で~す。

 こういう魔祖の眷属風の外見のものが「聖守護者」を象徴する装備だといわれているうちに、「聖守護者という概念は、羅刹から生まれたものではないか?」と思うようになりました。

 「羅刹」の語源が「守護」であることは以前の記事で書いたとおりで~す。

 「羅刹王バラシュナ率いる羅刹の軍団に単に対抗するのではなく、似たようなことをしたり似たような力を活用しつつ道徳的には相手のはるかに高みに存在することをアイデンティティとするような集団こそが、「聖なる羅刹」こと「聖守護者」を名乗ったのではないか?」と考えたわけで~す。

 幕末において「攘夷」に対抗するため、単に「開国」を唱えるのではなく「大攘夷」を名乗るようなもので~す。

 「聖なる羅刹」を名乗った上で、しかも羅刹からの鹵獲品を加工してそれで羅刹を痛めつけてやれば、最高の皮肉になるでしょう。

 ここまでは70%ぐらいの自信がある仮説で~す。

2.「羅刹」という概念の由来も皮肉から?

 ここからは正解である自信が10%程度の妄想なので、軽く読み流してくださ~い。

 聖守護者たちに皮肉られた、その魔祖たちが自分らの眷属に名乗らせた「羅刹」ですが、これもまた皮肉だった可能性がありま~す。

 本来はアストルティアに攻め入る立場として造られたのに、「守護者」を名乗らせるなんて普通ならおかしいで~す。

 ここで思い出していただきたいのが、名前が「~の守護者」は数多くいれども、称号として先に「守護者」がつく敵は三種類(実質二種類)しかいないということで~す。

 うち二種類(実質一種類)は、やはり同じく魔祖らに造られた可能性の高い「守護者ラズバーン」と*1、その幻影である「守護者ラズバーン強」で~す。

 もう一種類はルティアナに造られた守護者ミトロンで~す*2

 ルティアナの兵器にどの程度「守護者」の名前が与えられたかは不明ですが、仮に数多くの守護者を生産していた場合、ルティアナの元部下でルティアナを恨んでいる魔祖らは、対抗して自分らも「守護者」を作りたくなったことでしょう。

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