1.海賊の大砲の正体
防衛軍の大砲は、球形の弾を一発ずつ装填しなければならず、着弾地点が決まっていてその周囲にだけダメージを与えるので、地球の大砲にそこそこ似た仕組みであると考えられま~す。
4.3メインストーリーに登場したドルワーム軍の大砲*1も、ムービーや戦闘の様子を見る限りでは、似たようなものといってもいいでしょう。
しかしこれらより一見して安っぽい海賊の大砲には、恐るべきテクノロジーが隠されていました。
「敵が弾道を避けようとしないので、きっと馬鹿には見えないのだ」という話はすでに過去記事で語りましたが、話はそれだけではなかったので~す。
夜宴館の1階に設置すると、「高さ」という概念を無視して1階の敵と2階の敵の両方を一発の砲撃で同時に攻撃できるので~す。
それどころか2階にいるダークペルシャやリリパットのほぼ真下に大砲を配置しても、しっかり彼らを砲撃してくれるので~す。
また逆に、外見上は明らかに低い位置で弾道を避けているスライムくんもダメージを受けま~す。
こんなふうに。
しかも車輪以外は接地していない構造だというのに、何発撃っても反動で後退していきませ~ん。
以上の実験により「実は無色のレーザーを前方の射角-90°から90°くらいまでにかけて発射する装置」と考えるべきだということになりま~す。
「イメージがつかめないよ!」というかたは、深碧の魔壊将ブラゴの怪光線を思い出してくださ~い。ブラゴは自分の真下から斜め下にかけて怪光線を出し続け、その範囲に立っていた者全員にダメージを与えてきま~す。その動作を光線が自分の真上になるまで続けていく状態を想定すれば、大体海賊の大砲の実像に近いで~す。
よってそもそも「見えない」者も多いこの高エネルギーレーザー砲は、「見えた」者に対しても「火薬を用いた古臭い大砲」というフェイクの外見を見せるという、二重の擬装をしていたと考えるべきでしょう。恐るべし!
2.海賊の大砲を利用した実験
そしてこの設定を利用した実験もしてきました。
普段は射程も射角も気にせずともいいはずなのに、対ネルゲル(強)戦ではこの程度の高さの玉座で休んでいるときのネルゲル(強)にダメージを与えられないので~す。
よって、この時点の彼はシステム上も世界観の設定上もバトルエリアの「部外者」の扱いなんでしょうね。
ルカナンなどを使わなくなりベホイミやベホイムでしか戦闘に参加しないのも、ちょうど冒険者の側で他のパーティの戦闘への介入が「おうえん」しかできないのと似たような制限なのであると思いま~す。
※2023年8月15日追記
続編を書きました。