0.はじめに
このゲームでは、中年太りの体型のキャラをよく見かけま~す。
本稿ではこの体型の意味の歴史を考えていきま~す。
1.1.0~1.4時代
かつてはこの体型のスピンドルが頻繁に老害を演じていたこともあり、不摂生の賜物という雰囲気がプンプンしました。
しかし、「全員が鍛えまくっているランガーオ村にも中年太りがいること」と「若年者・ドワーフ・プクリポにこの種の肥満キャラが一人もいないこと」の二点から、地球人とは別の何らかの不可抗力が作用しているという仮説を提示する余地もありました*1。
2.1.5~4.5前期時代(6月7日追加章)
1.5配信クエスト「そのために生きた」で、中年太りのメルー公が現在でも強いことが判明し、不摂生と中年太りの関係性の印象がやや弱まりました。
とはいえ痩せていたらもっと強かったかもしれないので、影響は劇的なものではありませんでした。
3.4.5後期~5.5後期時代
4.5後期配信クエスト「つなぐ想いを未来へと」*2では、ディアンジが地球人の常識から見る限りでは折角痩せて標準体型になったのに、ザグルフは大変心配して元の中年太り体型にするため奮闘していました。
ここから、「アストルティアにおいて中年で太る体質の者は、太っているほうが自然で健康体なのである」という仮説が考えられました。
とはいえサンプル数が少なすぎるのでディアンジ個人が特異体質であった可能性も否定できず、あくまで仮説にとどまりました。
4.6.0~6.2時代
6.0で、「天使は食べなくても生きていける」と「中年太り体型の天使もいる」という二つの設定が登場しました。
ここから、「食事とは無関係に一部の天使が中年太りをしている」という可能性が見えてきました。
とはいえこの時点ではあくまで可能性にとどまりました。
5.6.3時代
6.3配信クエスト「ドリーム★バズ大作戦」*3で、ミトラーが長年「大食いすると太る」という原理を知らなかったという設定と、天使の力を失っている時期にそれを自分の体で知ったという設定とが語られました。
これにより、6.0~6.2時代には仮説だった「食事とは無関係に一部の天使が中年太りをしている」は公式設定となりました。
ただしこの時点では、だからといって人間・竜族・エルフ・オーガ・ウェディも同じ原理で一部の個体が中年太りをしているという保証はありませんでした。
6.6.4時代
人間から天使が作られたというのが公式設定となりました。
そういう生物のうちの一部個体が食事とは無関係に中年になると太るのですから、人間らもおそらく同じ原理で一部が中年太りになるのでしょう。
つまりそういう理由で中年太りになっても、決して恥ではありませ~ん。そして実は不摂生が原因で太ったとしても、人間・竜族・エルフ・オーガ・ウェディの中年なら体質のせいで太ったケースと区別がつかないでしょうから、やはりほぼ恥にはならないでしょう。
実際にその容姿を馬鹿にされている場面も見たことがありませ~ん。
7.三大例外の立場との比較
本稿第1章で語ったように、どの種族でも若年者では肥満体をほぼ見かけず、プクリポとドワーフは中年になっても自然には太らないようで~す。
だからこの三種類の立場では、太ったら不摂生が原因と決まっていることになり、恥になると思われま~す。
この推測を証明する証拠もありま~す。
まずアラモン糖が流通していたころのメギストリスには肥満体のプクリポも大量にいたらしく、そしてプーポッパン王がそれを問題視したという設定もあるので、この点で辻褄があいま~す。
そして6.2配信クエスト「想いを針にこめて」*4では、ドワーフ大人男の体型を流用することで「太った人間子供男型魔族」として描かれた、幼き日のオジャロスが登場しました。彼は「太っている」という一点を除けば容姿に際立った欠点がありませんでしたが、おそらくその一点のせいで自他から醜い存在とみなされていました。
例外たちのこうした処遇との比較からも、前章の結論が正しい可能性が高いと考えま~す。