アルヴァンが出撃前夜に残した手紙を発見し、カミルの無罪を信じるようになったフェリナさんから、カミルを探すよう頼まれました。クエスト「フェリナの決意」で~す。
それにしても、まだ魔王軍残党との戦いが終わってないうえに、復興のための物資もコンキスタグールに奪われがちだというのに*1、貴重な兵力を割いてカミル探しとは、この国はとことん狂ってますね。
ネロドスが勇者のホームグラウンドからまず攻めるという危険を冒してでも最初の標的を古グランゼドーラに定めた理由が、よくわかりました。
カミルはフェリナ姫が自分の無罪を信じていると知ると、姫の力で王家の迷宮に入ろうとしました。王家の迷宮への入り口は、王族か王族から迷宮の管理を委ねられた者なら開けるという設定と判明しました。
「王家の迷宮への入り口は一つではない」という仮説を、二年半ぐらい前に発表しましたが*2、この補強証拠によって完全に正しさが証明された形となりました。
このことをフェリナ姫に伝えると、兵士に見とがめられずにカミルと会うために、レムオルの粉を取ってくるよういわれました。
レムオルの粉といえば、偽セレドのクエスト「あやかしの調べ」で苦労して入手した物品ですよね。リンジャハル海岸で夜しか入手できないレムール貝を採取し、それと他に謎の材料とをリゼロッタが調合し、ようやくできあがったあの粉で~す。
ところがフェリナ姫によれば、ロヴォス高地などにいるあやしいかげがレムオルの粉を落とすのだそうでした。
生息場所に関して「など」というからには、他の場所・他の時代のあやしいかげでもいいのかと思い、実験的に偽アラハギーロ地方のあやしいかげを倒したところ、ちゃんとレムオルの粉を落としました。
そこでさらに実験をしました。レムオルの粉を所持したまま、「あやかしの調べ」をリプレイしてみたので~す。
「お互い採取や調合といった苦労をしなくても、ほら完成品がここにあるぞよ」という態度で臨んだのですが、リゼロッタはレムール貝を取ってこいの一点張りでした。
これは改善すべき点ですね~。「あやしいかげが落とすレムオルの粉は、性能が低くて、モンスターの眼まではごまかせない」等の設定を、自然な形でフェリナ姫かリゼロッタに語らせればよかったと思いま~す。
気を取りなおしてレムオルの粉をフェリナ姫の元に持ち帰ると、姫はそれを使ってカミルに会い、しばらくの交渉の末、カミルは王家の迷宮へと旅立ちました。
姫は予告していた報酬だけでなく、追加で「理性のリング」までくれました。
単にカミルを探す任務だけでなく、追加でレムオルの粉を探す任務まで果たしたのですから、当然といえば当然で~す。でも、アストルティアにおけるクエストの依頼主はしばしば仕事だけ増やしてくるので、こういう当然の行為でも尊く思えますね~。
姫は次世代に勇者の血を残すため、結婚と出産を決意したようでした。クエストの題名は、この決意に由来しているようですね~。
この決意から、勇者の能力は女系を通じても残るタイプの遺伝だということが公式に判明しました。
そしてこれにより、星月夜が一年半ぐらい前に提唱した「ミラン君にも女系を通じて勇者の血が流れている」説*3が正解である可能性が高まりました。
ただし、このせっかくの決意は、以下の四つの理由から、果たされなかった可能性のほうが高そうで~す。
理由1.カミル復権の功労者として名が残ったのはヴィスタリア姫だけである。
理論だけでがんばったヴィスタリア姫と違い、フェリナ姫はアルヴァンの遺言書という決定的な証拠を持っていながら、カミル復権の功労者にはなれなかったようで~す。
すなわち、このクエストのあとフェリナ姫はすぐ死んだ可能性が高いで~す。
理由2.1000年後の王家の迷宮で再会しても、フェリナ姫の容姿は当時とほぼ同じである。
この容姿、一児の母になってから死んだ人である可能性は低そうですね~。
すなわち、このクエストのあとフェリナ姫はすぐ死んだ可能性が高いで~す。
理由3.姫を一時的に元気にする薬湯は今後ますます入手しにくくなる。
フェリナ姫の発言に、「世話係のカティーラが 持ってきてくれる 薬湯のおかげで 最近は 調子がいいんだから」というものがありま~す。
「持ってきてくれた」ではなく「持ってきてくれる」となっているので、一回飲めばその後ずっと元気になるというものではなく、継続して飲み続ける必要がありそうですね~。
そしてこの薬湯は材料不足のため品薄であり、カティーラさんが入手したものも、冒険者である星月夜がクエスト「はかなき星に光を」できせいじゅを倒したからこそようやくできあがったものでした*4。
この傾向が続くと、やがては他の材料である「ベヒードスの肝」も不足するでしょう。そしてベヒードスを倒せる冒険者は、きせいじゅを倒せる冒険者よりもはるかに少ないで~す。
すなわち、このクエストのあとフェリナ姫はすぐ病弱な体質に戻ってしまった可能性が高いで~す。
理由4.エルノーラの王族としての希少価値が低かったということは、フェリナ姫に子孫を残す必然性がないということにつながる。
王家の血を引くエルノーラですが、王族として特に大切にされていた形跡は、生前も死後もほとんどありませんでした。
おそらく、この程度の分家は他にいくらでもいたのでしょう。
その場合、アンルシア姫がフェリナ姫の子孫でなければならない必然性はなくなりま~す。