こうしてファラザードのバザールに活気が戻りましたが、ズムウル峠封鎖事件の黒幕であるシシカバブ団から星月夜に挑戦状が届きました。
シシカバブ団はファラザード建国の前にこの地をナワバリにしていたらしき盗賊団で、自由経済の下で賢い者ばかりが豊かになっていく新体制に立腹していたようでした。
団長は、魔天獅ヒッポルコの色違いのシシカバブ。これは本来は中東の串焼き肉料理の名前の和風の発音ですが、ライオンとカバの中間的な容姿なので、「獅子」と「河馬」が含まれる語を選んだのは中々秀逸ですね~。
余談になりますが、日本人が「シシカバブ」という原語と比較すれば不正確な発音を好むのも、大和言葉で「シシ」が肉を意味するがゆえの無意識な駄洒落だと星月夜は思っておりま~す。
団員は、ドラゴスライムのサティ、きりさきピエロのボンジリ、くびかりぞくのムシカキ、バーサーカーのスブラキ。みんな焼肉と関係がある名前ですね~。
会いに行くとしばらくは一応会話が成立していたのですが、ユシュカが乱入したとたんに連中は激高してバトルになりました。
戦いで倒すとシシカバブ団は逃亡しました。
そこへ彼らを追っていたファラザードの序列二位のナジーンがあらわれ、事件の関係者は王城に出頭するよう通告してきました。とりあえずこれで王城に入れるようになりました。
でもせっかく一連の事件が一段落したので、町を散策して情報を集めてみました。以下に主要なものをまとめておきま~す。
ここの王は子供とネコを大切にしているらしく、郵便配達をしているのもドラキーではなくキャットバットでした。
ここでもオーガの手記を発見。ただしジャムールが滅ぶ前の記述だったので、150年以上前に書かれたもののようでした。
普通に考えるならばロゼフ君とは別人の記述ということになりますね。今回だけ別人なのか、ゼクレスからずっと別人の手記だったのか、あるいは時渡りをしてしまった本人の記述なのか、そこらへんは不明で~す。
とりあえず先走って書いたロゼフ君に関する記事には、この問題を加筆しておきました。
他に本棚で見つけた情報としては、魔界の鉱物には多様な魔力が込められているので、宝石が尊重されているというものがありました。
リソルのレインボーアイへのコメント*1との関連性が感じられました。
続いて入ることが許された王城内も散策。
やはりここでも猫魔族が官僚として重用されていました。
地球でも中東ではイスラームの影響でネコが重用され、ブワイフ朝の創始者の次男であるルクン・ウッダウラは実際にネコを政務の取り次ぎ役にしたことで有名なので、それが投影されているのかもしれませんね。
王城の本棚の情報で、ファラザードの前身であるザード国の歴史は2000年間と判明しました。2500年前に滅んだという情報は先に出ていたので、今から4500年前から2000年間続いたことになりますね。
初代のヴァルガードは大魔王にも選ばれ、アストルティアにも攻め入ったそうで~す。
『アストルティア創世記』の8ページには、3000年前に魔王が襲来して勇者に倒されたという情報があり、この魔王とはおそらくヴァルガードなのでしょう。
二代目のグジャラードは暗君で塩害への対策を怠って国民に処刑されたらしいのですが、それでも500年間ぐらいは地位を保ったということですね。
あと例のジルガモットですが、元々は数千年間続いた小国レジャンナの元首で、話し合いによりファラザードに併合されたんだそうで~す。
この玉座の間まで来て、ユシュカこそが実は魔王だったと判明しました。
ナジーンはその幼馴染なんだそうです。中東によくある名前「ナジーム」と「馴染」を掛け合わせてナジーンなんですね。
ナジーンによると、「血の契約」が成功したのは奇跡に近く、またユシュカにも命の危険があったのだとか。
ふむふむ、そうなるとこちらが思っていた以上にユシュカは命の恩人ですね。
それに自由と対話を重んじる魔王を大魔王に擁立することは、アストルティアにとって非常に利益がありそうで~す。
ここまでファラザードの魔王の味方をすることについてかなり悩みながら戦ってきましたが、ここからは全力で支援してやろうじゃないですか!
星月夜には王宮内に専用の部屋も与えられました。配置的にナジーンと対になっているので、どうやらこの国の序列三位または同着二位ぐらいには扱われることになったようでした。
その後、この塔でユシュカの夢を聞かされ、明日はデモンマウンテンに出発というところで物語は一段落しました。
なお、この塔に行く途中の洞窟で5.0時代の通常モンスターをコンプリートしました。
ちなみに、ここまでの全マップで丹念に通常モンスターを倒してきたのに、まだ一種類倒していないのがいるという人は、ミミック・強がラスボスになっている可能性がありま~す。