ほしづくよのドラゴンクエストX日記

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「ピュージュの上司は魔仙卿」説の根拠をまとめ、「上司はジャゴヌバ」説と比較してみました。

1.星月夜のピュージュの上司考の歴史

 星月夜が最初に書いたピュージュの上司についての推測記事は、「ピュージュの上司がナドラガ神であるという疑惑、やや高まりました。ついでに異説も紹介」でした。

 しかしこれは完全にハズレでした。3rdディスクの物語についての他の予測記事の大半はほぼ的中したので、余計に悔しかったのを覚えていま~す。これについては「3.5メインストーリー その11 ナドラガ神討伐の後日談」という記事でまとめていま~す。

 それで長らくピュージュの上司考についてはトラウマになっていたのですが、そこを何とかがんばって「魔界の情勢と『風の谷のナウシカ』との類似性。そしてそこから考える、ピュージュの立場」という記事を書き、ジャゴヌバこそが上司である可能性が一番高いのではないかと考えました。

 この「上司はジャゴヌバ説」は、自分の中で相対評価ではまだ一位で~す。

 しかしカーロウの登場以後、絶対評価では大いに点を下げました。発表当時は自己評価で正解の確率は75%程度でしたが、今では50%程度だと思っていま~す。この経緯については「5.2メインストーリー その3 王の戴冠 & 宝箱コンプリート & 通常モンスターコンプリート」という記事に詳しいで~す。

 そしてこのこともあって、それまでは「弱小の二位(自己評価20%程度)」だった「上司は魔仙卿説」が「強力な対抗馬としての二位(自己評価40%程度)」へと急浮上しました。

 さらには数日前に相互フォロワーである「ゆう デス」さんのツイートに影響を受けて、「限りなく一位に近い二位(自己評価45%程度)」ぐらいまできました。

2.本稿の目的と構成

 そこでそろそろこの魔仙卿説についても、しっかり根拠をまとめておこうと思いました。

 ただしこの魔仙卿説の根拠が一見いかにもっともらしく見えても、自分にとっては所詮はまだ二位のものである理由も示すため、ジャゴヌバ説側からの反論も示しておくことにしました。

暁月夜「一人相撲はつまらないだろうから、魔仙卿説を本気で支持する私がこの説を代筆するぜ」

夕月夜「ならば対抗してあたくしが御姉様のナンバーワンの立場を代弁いたしますわ」

雨月「雨月は残り5%の「その他」説に賭けるで~」

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3.大魔瘴期という観点

 魔仙卿は大魔瘴期を怖れており、かつそれを防げるのは主人公だけだと評価していた。だから主人公を自然な形で魔界に招き寄せるために、ピュージュに盾島の門を開けさせようとしていたんだろう。

 対して大魔瘴期が来れば自然にアストルティアを滅ぼせるジャゴヌバとしては、無理に門の開通を急ぐ必要はないな。

(ジャゴヌバ説派からの反論)

 お人よしの主人公を利用したいのであれば、最初から頭を下げて事情を詳しく説明するのが一番です。

 それに「大魔瘴期が来ればアストルティアも滅ぶ」設定は、盾島が開通したからこそ成立した可能性もあります。

 だって本当に何もしなくてもどうせアストルティアを早晩確実に滅ぼせたのであれば、そもそもこの大事な時期の直前にマデサゴーラを大魔王に任命して侵略をさせて勇者と盟友を覚醒させてしまうような悪手はとらないはず~。

4.生き返しという観点

 ピュージュのそのまた部下である偽マリーンは、生き返しの術を受けた者を探していたな。最初から元エテーネの村人に並々ならぬ関心があったとなると、やはり中身が主人公の兄弟姉妹である魔仙卿が上司なんじゃないか?

(ジャゴヌバ説派からの反論)

 兄弟姉妹は本人時間で魔仙卿に就任する前に、主人公がどのように転生していたかも知っていて、少なくとも時獄の迷宮に乗り込むまでは無事であることも知っていました。だからあえて部下に一生懸命主人公を探させる動機は弱そうです。

 それにプクリポのメインストーリーでエイドスから語られた公式設定によれば、エテーネの村が滅びる前から生き返し事件は多発していたのですから、主人公を探すために「特徴は生き返しだ」とだけ教えるのは、あまりにも大雑把です。

5.捨て駒という観点

 ピュージュは敗北時*1に「あれれ おかしいな? ボクたちは…… どうして 負けたんだろう」と発言している。主人公を思いやる兄弟姉妹が、ピュージュ製作時に主人公と戦うときだけ弱くなる仕掛けを密かに組み込んだ可能性が高い。

 そして兄弟姉妹は魔界の価値観に染まる前から、ハナちゃんやニコちゃんといった自分で量産した意志ある生物たちをどんどん捨て駒にしていた*2*3*4

(ジャゴヌバ説派からの反論)

 捨て駒にふさわしいピュージュの弱体化システム自体はあった可能性が高いですけど、気球の場面では主人公をあと一歩で殺せるところまで攻撃していましたから、あの弱体化は単に門を開くための儀式で力を使い切っただけだと思います。

 兄弟姉妹が本当に主人公の身を案じていたならば、主人公だけは絶対攻撃しないような仕組みにしたはずです。

6.呼び方の観点

 「あのお方」という呼び方は、長らく機密保持のためだと思っていたが、各プレイヤーが自由に名前を決められる相手だからこそ曖昧な表現になっていたと考えることもできるな。

(ジャゴヌバ説派からの反論)

 ネルゲルもマデサゴーラも上司の固有名詞をあえて呼ばなかったのですから、そういうお作法なのではないでしょうか。

 それに上司の名前を隠していたのはアンテロも同じです。

 さらに単にプレイヤーが決めた兄弟姉妹の固有名詞を会話中に出したくないのであれば、運営なら「兄弟姉妹はピュージュにはポカパマズという偽名を名乗っていた」という設定を作ることだって簡単にできます。