二つの国を復興させたことで、ユシュカも星月夜が大魔王にふさわしいと認めてくれました。もちろんイルーシャもで~す。
それでもまだ「いいえ。私の治める世界があるなら、私自身の手で征服したいのだ」と渋っていると、魔仙卿が二人だけで話したいことがあるといってきました。そこで二人だけになったところ、中から兄上が出てきました。まあ予想通りですけどね。
兄は4.5での時獄の迷宮での対話*1の直後、数百年前の魔界に飛ばされ、そこで先代魔仙卿に助けられ、ジャゴヌバと契約して新たな魔仙卿になったのだそうで~す。
兄上の依頼とあらば、仕方ありませんね。大魔王に即位しましょう。
魔仙卿の姿に戻った兄は、アスバルとヴァレリアに戴冠式の招待状を書いてくれました。これを自分で持っていくのは何だか恥ずかしいですね~。
玉座に座っているアスバルを初めて見ましたよ。
二つ贈り物があるとかいわれました。一つ目はこの「王者の居住まい」のしぐさで~す。
二つ目は、王冠で~す。
「ここ ゼクレス城の地下深くには この国の開祖である いにしえの大魔王が 身に着けていた 王冠が 保管されているんだ」と、いきなり考察ブロガーにとっては王冠よりおいしい情報が来ましたよ~。
「この国の開祖」はワラキウスですよね~。彼は単なる魔王ではなく、大魔王だったんですね~。
ゼクレスの民家の本棚で「長く 大魔王を輩出せざる ゼクレス魔導国」という文章を見かけたとき*2から、「大昔に少なくとも一人はゼクレス出身の大魔王がいたということになる」とは思っていたのですが、これにてその仮説が正解となりました。他にもまだいたのかどうかは不明で~す。
王冠を入手するまでに、威厳と知能と性格を審査されました。
無事に入手。
あとからアスバルに教わったのですが、これはゼクレス王が大魔王を目指す前に挑む事前審査だったようで~す。
この王冠があれば、ゼクレスの民も新大魔王をあがめることでしょうね~。
続いてバルディスタ。ヴァレリアに勝てば新大魔王の即位を承認するとのことでした。
ヴァレリアがあえて衆人環視の場で戦ってくれたので、力がすべてのバルディスタの民も、新大魔王の権威を認めたようでした。
こうして大いに前評判を得て無事にゴダ神殿に帰還したのですが、イルーシャがさらわれてしまったという情報が入りました。やはりツスクルの学びの庭とは違って、魔界では知の試練と力の試練の他に魔の試練もあるんですね*3、トホホ。
誘拐犯はファラザードの東の「デスディオ暗黒荒原」に逃げたんだとか。目の前にものすごく怪しい城がありましたが、まずは宝箱と新出モンスターのみやぶり作業で~す。
これにて5.2時代の宝箱をコンプリート!
(追記。2020年8月20日、5.3を待たずに宝箱が追加されました)
そしてこれにて5.2時代の通常モンスターコンプリート!
さあ城の調査で~す。
中はかなり立派でした。こんな第五勢力が密かに実力を蓄えていたとは。いよいよジャゴヌバとの戦いでしょうか、ドキドキ。
でもすぐにイルーシャと再会できたうえ、これは全部仕組まれていたサプライズだったと判明しました。この城はユシュカがもし大魔王になれたときのため、密かに建築していたものだったらしく、今回の記念に星月夜の譲渡してくれるとのことでした。
それはありがたいのですが、獲らぬ狸のためにこんな凄い城を築く予算があったなら、それを軍事費に回しておけば魔界大戦はファラザードの勝利で終わっていたのではないかとも思いました。
ただし極端な失政でもないですね。自分以外が大魔王になったときに献上する城があれば保険になりま~す。しかもアビスジュエルを持たない者が新大魔王城に向かうさいに近所のファラザードに一泊して金を落としていけば、自然に建設費の元が取れることでしょう。
なお玉座はペペロゴーラが何日も徹夜して仕上げてくれたもので~す。
そこへ魔仙卿も来て、いよいよ戴冠式となりました。
この戴冠式前夜の時点で討伐モンスターリストを見るとまだメインストーリーのボスが1種類残っていましたが、経験値・ゴールドともに相当のクリアー報酬をもらえました。
星月夜には魔界にまで来れる直属の部下が24匹しかいないので、発足当初の明治政府のように各国から御親兵が集められましたが、ゼクレス兵とバルディスタ兵はいがみ合い、ファラザード兵はアコギな商売や恋愛に耽っていました。やれやれ。
戴冠式では魔仙卿が「魔界はジャゴヌバに汚染された土地をルティアナがアストルティアから切り離したものであり、生き延びるために魔族化した住民には自分たちを捨てたアストルティアへの憎しみが残っており、そのせいで大魔王を中心に何度も攻め込んだ」という歴史を語ってきました。そして新大魔王はその憎しみの連鎖を断ち切るべきなのだともいってきました。
この憎悪によるアストルティア征服という魔族の衝動については、ゴーラで魔仙卿のカギで入れるマデサゴーラの個室に残された古い手記でも確認できま~す。
さらには「アストルティアへ出征する 大魔王が モチーフなのかも」という解釈が有力なサ・ラジョンナの絵の題名が『復讐の旅立ち』であることも*4、この設定の伏線だったわけですね。
初見当時はこの題名は不自然に思えたもので~す。「アストルティアから直接被害を受けて個人的に復讐したくなった大魔王なんてほぼいないでしょうに、なぜこんな題名の絵がそう解釈されるのか」と。
でも種族全体がアストルティアへの復讐心に燃えているのであれば、非常に自然な解釈となりま~す。
話を戻しますと、魔仙卿はジャゴヌバの皮ふの欠片から生まれた「魔瘴魂グウィネーロ」とかいうボスを召喚し、去っていきました。これが今回のバージョンのラスボスのようですね~。
「頼もしい味方が大勢いる場なので楽勝!」かと思いきや、魔瘴の壁のせいで援軍はユシュカのみとなりました。
他の面々は壁の外でイルーシャやヌブロやリンベリィといった弱者をかばってくれました。
むむむ! 魔瘴魂ジャオマンダ戦と魔瘴魂オジャロス戦に続き、魔瘴を吸うのが得意なはずの魔瘴の巫女イルーシャが、またもや無力な少女になっていますよ! これはもう偶然ではありませんね。
やはりこの巫女、魔瘴魂が付近にいるとまったく無力になってしまうか、あるいは意図的に魔瘴魂とだけは戦わないようにしている設定なんでしょうね。
この戦いではまたアストロンが活躍してくれました。
倒すと一件落着の上、共通の敵と戦った経験から三国の兵士にも一体感が生まれたようでした。
ここで5.2のエンディングムービーが流れました。
その中でアンルシア姫が修行を終えて新しい装束になっていたので、さっそく会いにいきました。
でも実際に会いにいくと服装もレベルもレベル上限も元のままでした。「おめかし衣装」の選択肢にも新コスチュームはありませんでした。
あのヴィジョンはエテーネ王族としての「時見」の力が暴走したせいで見えた近未来の予知だったようで~す。
ただしこの時点でしか聞けないと思われるセリフを聞けたので、直接会いにいったことには意味があったと思いま~す。話題はヴェリナードに出没した強大な魔族についてでした。
ちなみにディオーレに会いにいくと、強大な魔族がヴェリナードに出現してすぐ撤退したとグランゼドーラから急報があったという話が聞けま~す。
この話題の主人公は、明らかにアスバルですね~。
歴代大魔王に仕えてきた従者の中の従者とかいうカーロウが、押しかけで侍従になってくれました。『大魔王心得』の著者でもありま~す。こういうのがいると、いかにも正統な大魔王という気分になりますね~。
でも「歴代の権力者とともにいた道化」って、『風の谷のナウシカ』でいえば「歴代の権力者を操っていて終盤で道化に憑依した墓所の主」ではないですか!
そうなると「魔界の情勢と『風の谷のナウシカ』との類似性。そしてそこから考える、ピュージュの立場」という記事で書いた、ピュージュの正体に関する説が正解である可能性は少し低下することになりま~す。『ナウシカ』の道化の役をカーロウが大いに果たしてくれるのであれば、ピュージュはさらにまた正体不明の別の役を担っている可能性が高まるわけですからね~。
めでたしめでたし!