ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

10周年記念クエスト「天を超えてゆけ」第2話「眠れる冥王と導きの朋友」

 10周年記念クエスト「天を超えてゆけ」第2話「眠れる冥王と導きの朋友」の始まりで~す。

 ホーローの隠れ家にいくと、エイドスとブロッゲンも来ていました。エルジュはケイトを捕まえられなかったものの、この隠れ家を見抜いて合流したことで一目置かれていました。

 エルジュは星月夜が「500年前の世界を 救ってくれた」からその答礼として現代を救いに来たらしいのですが、介入前の歴史でもレイダメテスがきっちり墜落したことを知っている星月夜としては、どう返事をすればいいかわかりませんでした。

 エルジュの知る予言によると、ネルゲルは一度滅んだあと復活し、そのせいで世界が滅びるそうで~す。

 500年前のレイダメテス破壊の後日談も判明しました。冥王の棺は行方不明だったものの、犠牲者の魂を吸収した「邪黒水晶」が見つかったのだそうで~す。これと冥王の棺がセットになると完全なる冥王ネルゲルが誕生して世界は瞬く間に滅んでいたのだそうで~す。そこで四術師たちは邪黒水晶を五分割してキーエンブレムの形状にして各地に封印したのだそうで~す。

 「邪黒水晶」って『美少女戦士セーラームーン』で重要だった物質ですから、できれば別の名前にしてほしかったで~す。

 ここでエイドスが15年前にアルウェ王妃からこの日のために託された手紙の存在を思いだしました。「闇のキーエンブレム・」はアルウェ王妃がしっかり確保してメギストリスの封印公園の下に隠したのだそうで~す。

 「こんな面倒でセキュリティ上問題のあることをせずとも、発見した闇のキーエンブレムを15年前にこの手紙の代わりにエイドスに渡しておけばよかったのでは?」と思いましたが、「いやいやアルウェ王妃のことだから、これも何か深い理由があるのかも?」と思いなおしました。

 現地に行ってみると、闇のキーエンブレムはダンダダ団に盗まれたあとでした。これもアルウェ王妃の遠大な計画の一環なのでしょうか?

 そこで久々にダンダダ団のアジトにいきました。「闇のキーエンブレムを持ち帰る途中に謎のトンブレロに襲われ、さらにそこに現れたケイトがダンダダ団もトンブレロも倒してキーエンブレムを持ち去った」という情報をブルッチから聞けました。この三つ巴の戦いを起こすことがアルウェ王妃の計画だったのでしょうか?

 念のためルンルンの話を聞きにもいくと、「やはり この身体では 限界か……?」とか独り言を漏らしていました。こわ~。

 仕方なく残る二つのキーエンブレムを求めることとなりました。

 ブロッゲンの情報によると、ボロヌスの穴の奥に並々ならぬ邪悪な気配が感じられると近隣住民が語っていたらしいので、そこを探すことにしました。

 あの辺鄙なボロヌスの穴の付近にも、絵として省略されているだけでちゃんと住民がいたんですね~。

 この追加NPCのウィーニーこそがその近隣住民かと思ったのですが、「さすらいの フォトグラファー」を自称していたので、この付近が自宅である可能性は低そうで~す。

 念のため物語が1.0で止まっている別キャラでも会話してみましたが「ヤベェ田舎も 足で探して」とか語っていたので、ますます近隣住民である可能性が低下しました。

 奥で待っていたのは「闇のクァバルナ」。クァバルナ強より強いで~す。

 どうやってゼキルの聖杭から逃げたのかと驚いたのですが、倒してまめちしきを読むと「残留思念」が闇のキーエンブレム・のちからでここまでの実体へと成長したのだと判明しました。

 以前悪魔キェルグが、クァバルナを封印したゼキルの聖杯の埋まっているザグバン丘陵ではなくこのボロヌスの穴の海底の牢獄でクァバルナ復活の儀式をしたときは*1、大いに愚かしく見えたもので~す。

 でも状況次第ではこういう危険な実体にまで成長し得る残留思念がまだここにあったとなると、あまり馬鹿にすべきではなかったのかもしれませ~ん。

 その後はルンルンが闇のキーエンブレムを奪いにきましたが、これもエルジュが撃退してくれました。

 こうして闇のキーエンブレムはホーローらが2個所持し、ケイトが2個所持し、未発見が1個であり、ルンルンがまだ0個という状況となりました。

 クエストはこれで終わりましたが、最後の会話では500年前と同じ不完全な封印なんかをするのではなく、恒久的な解決ができる祭壇を探すべきだという話が出ていました。

 あとエルジュは体調不良でした。時渡りのせいじゃないといいな~。仮に呪いがつかなくても、エテーネの血がない限りあのフォステイルですら異時代にいるだけでMPが減っていく一方なのが時渡りですけらね~。

 他に最後の会話で出た覚えておきたい設定として、「トンブレロたちがあの帽子をかぶり始めたのは最近のことであり、エイドスは真似されたような気分でいる」というものがありました。

10周年記念クエスト「天を超えてゆけ」第1話「目覚めし5つの鍵」

 グレンの井戸の底にいるやたら偉そうなブタのルンルンから、スイの塔の最上階の魔物を討伐して秘宝を持ち帰るよう依頼されました。偉そうな生物は嫌いですが、報酬に「おもさのたね」があるとなるとやる気を出すしかないで~す。

 ところでこのルンルンですが、クエストの受注条件を満たしていないような物語序盤のキャラで会いにいくと普通の色のトンブレロで~す。そのキャラで実験的に話しかけると「うっかり ニンゲンの町に 迷い込んで コロンッと 井戸に 落ちちゃったレロ! 一生 井戸の底は イヤだレロ~ッ!!」と語っていました。

 グレンがニンゲンの町だったのって、500年前のシオドーア政権の僅かな時期だけで~す。そのころからずっとここに住んでいたのだとすれば、かなりの長命で~す。

 余談になりますが、こういう実験に使えるからこそ「強ボスの日替わり討伐ができない」というハンディを背負ってまで、この実験用キャラの物語を進めないでおりま~す。

 そういえばナルビアの町の井戸にも「スラルン」という長命のスライムが住んでいました。

 名前も似ていますし、オフラインモード後半が廃止されるまではスラルンこそがオンラインに挑むより前に出会った思い出のスライムだった人も多いはずで~す。

 そう考えると、ルンルンの名前と高齢こそが10周年記念のセルフオマージュの最初の一撃のような気がしてきました。

 スイの塔の最上階にいたのは正気を失った「闇のプスゴン」でした。

 戦闘で倒しても事態は解決せず、むしろパワーアップして星月夜を圧倒してきました。この話の流れ、明らかに1.0のアズランメインストーリーのセルフオマージュで~す。

 そこへ会話もできるケキちゃん人形が登場し、自分の身と引き換えにしてプスゴンをなだめました。これも1.0そっくりの流れ。

 ただし人形を遠隔操作していたのはフウラではなく金髪の謎の青年でした。彼は上手に隙を見てプスゴンが持っていた「秘宝」を奪い彼を正気に戻してくれました。なお人形を持っていくとうまくいくと予言したのは彼の「師」らしいで~す。

 その後「ほしづくよは 謎の青年に ルンルンから プスゴン討伐と秘宝を入手を 依頼されたことを 説明した!」というテロップが流れ、続いて謎の青年は「トンブレロに 頼まれた? どうも うさんくさい話だな……」と返事をしてきました。

 むむむ、ルンルンは通常のトンブレロと色が異なるので星月夜はトンブレロだとは決めつけていないつもりでしたが、なぜかルンルンはトンブレロということにされてしまいました。

 謎の青年はこの秘宝を「闇のキーエンブレム」と紹介して星月夜に渡してきました。システムログでは「闇のキーエンブレム・(だいじなもの)を 預かった」とされたので、クエストの題名通りあと四つの色違いの鍵があるんでしょうね~。

 そしてこの秘宝を入手したことはルンルンには伏せるべきであり、大地の箱舟に乗ってホーローに託すよう助言をしてきました。「おもさのたね」は欲しいですが、闇のプスゴンを倒して秘宝を入手したのはこの謎の青年なので、ここは横領するわけにはいきませんね。しっかり助言どおりにすることにしました。

 プスゴンの話題はこれで終わりでした。今度という今度こそ1.0でプスゴンに風送りの儀の邪魔をさせようとした主体が判明するのではないかと期待していたのですが…。

 大地の箱舟に乗ると、1.0ムービー「ホーローの焦り」と同じく、悪夢の中でネルゲルに殺されそうになったところをホーローに起こされました。ただし当時はホーローが食べていたのが「おでん」であったのに対し、今回はイカ焼き」になっていました。

 「おでん」と「イカ焼き」といえば、どちらもトラシュカでもらえるドルボードのプリズムではないですか*1*2。ホーローは迷いの霧に苦しむグランドタイタス号のために魔法の羅針盤を改造していましたが、幻の海トラシュカへの挑戦者にも同じように手伝いをしているのでしょうか?

 事情を聞いたホーローは「世に キーエンブレムは 10個だけのはず」と語ってきました。そこは「10だけ」と語ってほしかったで~す。現在星月夜はキーエンブレムを10個取得していますが、判明しているだけでも他にキュウスケが桜のキーエンブレムを取得していますから。

 ホーローは闇のキーエンブレムを預かった上、レンドア駅にある自分の隠れ家に来るよう言ってきました。

 このムービーでは最後に車掌が到着駅を肉声で語ってくれました。これは11回リプレイして全部聞きたいで~す。これぞまさに「天(10)を超えて(12回)ゆけ」で~す。

 ホーローの隠れ家に着きました。

 ここにあった、「かなり 古い」本であると強調された『アストルティア グルメガイド』には、バレンタインとホワイトデーのイベントで食べられるお菓子は一般には謎とされているものの冒険者の間では 有名」なんだそうで~す。

 ミローレたちは冒険者だけを選んで投票の権利を与えていたんですね~。

 そして特筆すべきは、このイベントは「かなり 古い」時代からあったということで~す。二年前に過去記事「メインストーリーが3.0まで行っていないキャラの視点でもレグナードトランプとシオントランプが存在している理由を考えました」で提唱した「主人公が冒険を始める前の時代にも、ホワイトデーイベントに似たようなイベントはしばしば開かれていた」仮説が、この本で公式に正解と認定されたことになりま~す。

 さてホーローの調査によると、闇のキーエンブレムは500年前に各地に封印されたものらしく、「すべてが魔の者の手に落ちれば 世界は滅びる」のだそうで~す。

 500年前といえば、前述のルンルンがグレンの井戸に落ちたと思われる時期と一致しま~す。一気にルンルンが怪しく思えてきました。

 ホーローは「闇のキーエンブレム・」を入手したことを隠してルンルンに探りを入れるよう提案してきました。なかなか狡猾で~す。

 ルンルンに再会し目的を聞くと「秘宝は ある者に頼まれて 集めている」とのことでした。そしてプスゴンがハズレでも次はウェナで暴れている巨猫を狙えと命じてきました。

 巨猫の巣にいくと「リベリオが謎のバッジを入手してから怒りっぽくなり、ミャルジを置いてどこかで消えた」という情報と「浜辺の洞窟でよそ者が暴れている」という情報が手に入りました。これはほぼリベリオに決まりで~す。

 浜辺の洞窟の最深部の「無の空洞」に行くとちょうどリベリオが完全に正気を失ったところでしたが、「あの お人」とかいうのを崇めるケイトとかいう謎の女が一発で「闇のリベリオ」を倒し、「闇のキーエンブレム・」を奪い去りました。

 そこへまた金髪の青年が再登場しました。彼の正体は成長したエルジュでした。

 エルジュはもし自由自在に時渡りができるのであれば、子孫に対して冥王の心臓関連の遺訓をせずとも自分で補助しにくればよかったことになりま~す。だから何かそうできなかった事情でも抱えているのでしょう。たとえば「エテーネルキューブを入手できたけど、アルケミダストはネルゲル時代への2往復の2000年分に足りなかった」とか。

 エルジュとの会話の中で「初対面時に10歳だった」という設定が語られました。

 地球基準ではややわがままなところもあった初対面時ですら若いのに随分しっかり者だったことになりま~す。とはいえ7歳でもっとしっかり者のサジェもいれば、数百歳でも随分精神年齢が幼い魔族もいる世界なので、そもそも地球基準で評価するのが間違いなのかもしれませ~ん。

 また「闇のキーエンブレムはネルゲルの力の源であり、魔の者の手に渡ればネルゲルが復活してしまう」設定も聞かされました。

 そしエルジュはケイトとは知り合いではなかったらしく、今後はエルジュを追うことにしたようで~す。

 以上をホーローに報告するとクエストはクリアーの扱いとなり、ルンルンが約束していたものと同額の報酬をもらえました。やはり怪しいとはいえ仮にもクエスト依頼主から冒険者一人を寝返らせるわけですから、この程度のケアはあって当然で~す。

シト新生 モーモリーナとデンデロベーが聖天舎、ひいては天星郷のマスコットである理由を考えました。

0.はじめに

 本日は、「なぜモーモリーナとデンデロベーが聖天舎、ひいては天星郷のマスコットなのか?」を考えました。

 モーモン系は可愛くて何度もマスコット化しているので、マスコットになるにしては少々不自然なデンデロベーから先に理由を考えました。

 このブログで何度か主張してきましたが*1*2、「創作中における一見して不自然なもの」というのは強い元ネタが背後にあったからこそそう描かれている場合が多いので~す。

1.語源から考えるデンデロベーの元ネタ

1-1.デンデン竜

 デンデロベーの最大の元ネタが、『ドラゴンクエスト』シリーズにおける「デンデン竜」であることは、名前からも容姿からも明らかで~す。

 そしてその「デンデン竜」の元ネタは、長崎県の童謡『でんでらりゅうば』か絵本の『でんでら竜がでてきたよ』の一方または両方だと思うのですが、これについては本稿では論じませ~ん。

 問題は前述のとおり、美しき天星郷の聖天舎において、運営がなぜあまり美しくないデンデン竜なんかをマスコットとして登場させたかで~す。

 「容姿」が理由ではないとすると、次は「名前」が理由ということになりま~す。

1-2.デンデラ

 「デンデロベー」と似た発音で、かつ天星郷と深い関係がありそうな日本語といえば、遠野地方のデンデラ野」で~す。

 これは柳田国男の『遠野物語』では「蓮台野」と表記されており、「姥捨ての地」や「墓」という意味から考えてもこれこそが本来の表記で~す。

 「蓮台野」という地名は遠野に限らず日本中にありますが、大抵はどこも何らかの意味で「死」と深く関係していま~す。仏教では仏の座る席を「蓮台」としているので、死人やもうすぐ死ぬ人が転生後に蓮台に座る立場になることを願っての命名だったのでしょう。

 だからデンデラ野を語源とするモンスターは、転生の園のある聖天舎にピッタリで~す。

1-3.デンドロビウム

 デンデン竜にもデンデラ野にも足りなかったのが、デンデロベーの「ベー」の部分のb音で~す。

 そこまで忠実に子音が対応した単語となると、ラン科の"dendrobium"(デンドロビウムが思い浮かびま~す。

 この単語は古典ギリシア語で「木」を意味する"δένδρον"(デンドロン)と「生」を意味する"βίος"(ビオス)の合成語であり、「木の上で生きる花」という生態に着目して18世紀末に名づけられました。

 転生の園でも転生の花の上から新たな命が生まれてくる設定でした。

1-4.デンドロアスピス・デンドロトキシン

 デンデン竜は一応は竜であり、竜の元ネタはヘビで~す。

 ここでデンデン竜のデンデロベーを「デンデロのヘビ」と考えると、ヘビの一種である「マンバ」を意味する"dendroaspis"(デンドロアスピスに行き着きま~す。

 この単語は古典ギリシア語で「木」を意味する"δένδρον"(デンドロン)と「ヘビ」の一種を意味する"ἀσπίς"(アスピスの合成語で~す。

 マンバをこの学名で注目するとき、マンバがら分離されたヘビ毒の"dendrotoxin"(デンドロトキシン)が想起されま~す。これのせいで、マンバに咬まれて治療しないと大抵にま~す。

1-5.小結

 「デンデロベー」という発音や「デンデン竜」という立場を総合的に考えるに、元ネタの可能性が高い単語群はどれも大抵「死」「生」「転生」と深く関わっている。

2.語源から考えるモーモリーナの元ネタ

2-1.モーモン

 モーモリーナの最大の元ネタが、『ドラゴンクエスト』シリーズにおけるモーモンであることは、名前からも容姿からも明らかで~す。

 モーモンならマスコットになって当たり前で~す。

2-2.イーナ

 名詞の語尾につく接尾辞"-ina"(イーナ)は、イタリア語で女性単数に「小さい」とか「可愛い」といった印象を加えるもので~す。

2-3.モリ

 「モーモン」と「イーナ」だけでは、「モーモーナ」中の「リ」の子音部分が不足ですが、先にデンデロベーで何度も「死」のイメージが登場していたことを想起すれば、ラテン語で「死ぬ」を意味する"morior"の能動・現在の原型である"mori"(モリ)が想起できま~す。

 「メメント・モリ」で有名なあの「モリ」で~す。

2-4.ではなぜピンクモーモンか?

 以上が全部正しいとしても、「なぜノーマルモーモンではなくピンクモーモンでなければならいのか?」という問題が残りま~す。

 それへの回答は、過去記事「カミハルムイ領北の桜の樹の下には大量のピンクモーモンの屍体が埋まつてゐる!」で指摘した内容の繰り返しで~す。

 「本作のピンクモーモンは『桜の木の下には』を参考にした「死が美を産む」という連鎖の構造を体現しているから」で~す。

2-5.小結

 モーモリーナとは、「可愛い死のモーモンを意味する。

 色がピンクなのは本作における「死のモーモン」の伝統である。

3.天星郷における「転生」の重要性

3-0.総論

 第1章と第2章で、聖天舎のマスコットであるデンデロベーとモーモリーナの名前が、「死」・「生」・「転生」のイメージと深く関わっていることを証明しました。

 そして聖天舎には重要施設として転生の園があるので、それだけでも十分にこの二名は聖天舎のマスコットとしてふさわしいといえま~す。

 しかし「転生」が天星郷全体にとってどれだけ重要かを語ってこそ、二名の天星郷全体のマスコットとしてのふさわしさまで証明できると考えました。

 このために一章を割きました。

3-1.天使にとって再重要の施設「転生の園」

 6.2メインストーリー終盤までは、アストルティアの楯が収められていた北の神殿は最重要施設でした。

 しかし楯が破壊されたあとは、ガスパールの語るように転生の園こそが次代の天使を唯一供給できるという意味で、繰り上げで最重要施設になったと評価できましょう。

 加えて6.2以前であっても、北の神殿が重要だったのはアストルティア全体にとってであり、天使という種族に限っては最初から転生の園こそが最重要施設であったといえま~す。

3-2.天使の秩序の根幹をなす「転生」 

 重大な罪を犯した天使への罰も転生をさせないというルールは、これまで何度も語られてきました。

 よって転生は天星郷の秩序の源泉でもありま~す。

3-3.「天星郷」の発音

 地上のアストルティア民から見て「天」にあり、それ「星」と同じ方向であることから忘れられがちですが、実際の天星郷は「星」とはあまり関係がありませ~ん。

 よってこれは漢字の意味より発音のほうが重要と考えま~す。

 「てんせい郷」とは、すなわち「転生」が根幹をなす郷で~す。

3-4.「聖天区画」の発音

 天星郷において中央政庁街といえるのが「聖天舎」のある「聖天区画」で~す。

 この「せいてん」は、並びかえると「てんせい」となりま~す。

 ここでも「転生」こそ天星郷の根幹というイメージが強調されているといえましょう。

4.結論

 デンデロベーとモーモリーナは、名前の元ネタが「死」・「生」・「転生」のイメージと深く関わっているので、転生の間のある聖天舎のマスコットにふさわしい。

 そして転生は天星郷の根幹をなす概念であるので、この二名こそが天星郷全体のマスコットにもふさわしい。

ヴァルザードと石の関係を考え、さらにそこから勇者に関するある伝統について考えました。アシュレイがホーリーキングに圧勝したという設定の謎も解けたかもしれませ~ん。そして伝説へ。

1.ヴァルザードと石の関係

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 ヴァルザードにはにまつわる話が二度出てきました。デビュー戦である血潮の浜辺の戦いでは大ダコの石化に成功しました。さらに首都ザードは全体が一人の石の魔人でした*1

 当初はこれを単なる偶然と見ていました。

 でも5.5後期で、ヴァルザードが単なる政治と戦争の天才ではなく、ゴダに始まる対症療法の伝統を乗り越えて魔界の問題を完全に解決するためにブルラトスの開発もしたという業績が語られました*2

 さらに6.2で、ダフィアが自分が危険なお守りを装備させた上で発動させたレオーネの石化を、さもゴダの業績であるかのように喧伝したという話も語られました*3

 また過去記事「魔界の「覇王」の研究」ではヴァルザードには漢の高祖劉邦のイメージが投影されていると書きましたが、劉邦には皇帝になったあとの異民族の匈奴との戦いで敵の偽の弱兵に油断して深入りして敗北をしたというエピソードがありま~す。

 これらの設定を勘案するに、「若き日からヴァルザードは伝承をたよりに「勇者(または盟友)は強いが石化攻撃には滅法弱い。耐性はゼロで、効果は少なくとも数千年続く」と思い込み、大魔王に就任してアストルティアに攻め込むときに備えて、石に関する魔術の研究にも邁進していた」という仮説が思い浮かびました。

 この仮説が正しい場合は、ヴァルザードは当然ながら「レオーネの石化は、実は装備したお守りによる内側からの呪いだった」という裏情報については知る由もなく、純朴に生涯を賭けて懸命に石化攻撃の練習をしていたことになりま~す。

 そうして苦労して習得した外部からの石化攻撃が、アジールや新生レオーネには効かなかったか、あるいは効いてもムドーの「石化の魔光」のように10秒程度で解除されてしまったかにより、ヴァルザードは想定外の敗北を喫したのかもしれない。星月夜はそう考えました。

 なにしろあれほど用意周到なヴァルザードですから、こういう想定外の事態でも起きない限り、むざむざと他の大魔王と同じような末路を辿ったりはしないのではないでしょうか。

2.ゼドラ族お家芸、勇者に関する偽情報

 前章ではヴァルザードが勇者(または盟友)に関する偽情報に踊らされたのが敗因かもしれないという話を書きましたが、勇者に関する偽情報はゼドラ族のお家芸のようで~す。

2-1.ゴダを騙した嘘

 人類側は巫女の神託を根拠に「大魔王の侵攻に対抗して、偉大な双子の勇者が生まれた」という内容の宣伝を散々していましたが、実はその双子は青年期に入って初めて二人がかりでやっと剣聖ガーニハンに一本とれる程度の実力でした。

 でも「勇者こそ自分の対抗馬」という情報に踊らされ続けたゴダは、最期には勇者を道連れにするということばかり考えて硬直時間の長い大技を使ってしまい、その隙にガーニハンに殺されてしまいました。

 この件は過去記事「6.2メインストーリーその1 勇者の曙光」で書いたとおりで~す。

2-2.ネロドスを騙した嘘

 4.1メインストーリーでは、アルヴァンは本当はカミルを愛していながらその素振りをあまり見せず、ヴィスタリア姫との婚約も維持していました。これを見て「この優柔不断な二股男め!」と思った人も多いことでしょう。星月夜もその一人でした。

 しかしアルヴァンがカミルへの愛情を自然体で隠していたことが、ネロドスを油断させました。愛し合う二大英雄の一人だけが特攻をしかけてきたら、普通なら「もう一人を生かすためにとんでもない自己犠牲の技でも使いそうだな」と警戒するものですが、ネロドスはそういう想定ができずに禁忌の秘術を使われ死にました。

 アルヴァン本人にはおそらく悪意は無く素の言動だったのでしょうが、まさに二股膏薬のダフィアの子孫の面目躍如といったところで~す。

2-3.マデサゴーラを騙した嘘

 グランゼドーラ王国に「今度の勇者はトーマ王子!」と宣伝されていたこともあり、マデサゴーラは本物の勇者姫の捕獲には失敗しました。

 そのあとで仕方なく急造した魔勇者は失敗作でした。黒仮面に改造したトーマの死体は、先代勇者の指輪をはめてやってもせいぜい神の緋石を破壊するのが精一杯であり、奈落の門を開けることはできませんでした。

3.またもや大魔王はこの手口に騙された?

 6.0~6.2で、この手口が当代の大魔王である主人公を相手にまた使われた可能性が高いで~す。

 まずは6.0の「攻撃が強いのは兄の勇者アシュレイであり、弟の盟友レオーネは防御役」とヘドロヌーバ戦で強調されました*4

 そしてホーリーキングに圧勝して八分割をした英雄は、6.0のカンティスの回想の場面ではシルエットで描かれていましたが、6.1の裁定の聖堂ではこれがアシュレイだったと明言されました*5

 しかし6.2が始まってみると、アシュレイは悪神化してパワーアップしてもホーリーキングより弱いボスでした。一方でレオーネは、たった一人で戦務室の精鋭たちもクリュトスもフェディーラもコテンパンに倒してしまうほどの強さでした。

 この6.2の今までの情報をひっくり返したような二人の戦闘力は、「レオーネは、紺碧の試練ではアシュレイを装ってホーリーキングに圧勝した。ヘドロヌーバ戦では防御キャラにすぎないふりをした」と考えれば説明がつきま~す。

 ホーリーキングを八分割したときの回想の場面であえてシルエットが使われたのも、「この勝利者の影は、アシュレイのものかもしれないしレオーネのものかもしれないということに、注意せよ」という運営からの遠回しなメッセージだったと考えれば、非常に納得がいきま~す。しかもその回想をしているのはあまり注意深くないカンティスですから、彼が易々と騙されたということを描いた場面であった可能性が高いといえま~す。

 当然ながらこの「アシュレイは強い」という偽情報の流布の動機は、トーマとアンルシアに関する情報の入れ替えと同じく、真の黒幕の正体を隠すためであり、また仮に正体がばれた後もその真の強さを隠すためで~す。

4.過去作からの系譜

 多くの冒険譚で「ラスボスは、主人公のポテンシャルに気づけず有効な対策を序盤で打てなかったのが敗因となる」というケースがあり、『ドラゴンクエスト』シリーズにもそういうラスボスは何名かいました。

 『蒼天のソウラ』第15巻28ページでイシュマリクが「そう言って いたずらに 勇者を 成長させ 足を掬われた 魔王は多い」と悪い例として語ったのは、その種の失敗例で~す。

 しかし『IV』のデスピサロは勇者の出現と成長を非常に警戒しており、自ら最前線に立って勇者の隠れ里を襲ったほどでした。そしてこの「勇者だけを特に警戒する」という姿勢のせいで、逆に偽勇者シンシアを殺した時点で油断をしてしまいました。

 このシンシアの手口の系譜を受け継いだのが、本稿第2章3節で確認した現代のグランゼドーラであるといえま~す。

 またダイの大冒険』のバーンは終盤でダイの危険性にかなり気づけたものの、ついにポップの危険性に気づけないままであったことがやはり敗因となりました。

 このポップの立場の継承者が、本稿第2章1節で確認したガーニハンであるといえま~す。

 イシュマリクは父が様々なドラクエシリーズのラスボスの力を借りられる立場であったので、こうした勇者にこだわり過ぎて滅んだ事例も知っていた可能性が高いで~す。両方の知識があったからこそ、同巻48ページで「本当に奴を このまま行かせてしまって 良いのか…?」と悩みに悩んだのだと思いま~す。 

 以上により、「『ドラゴンクエスト』シリーズで「勇者」と戦う「魔王」は、勇者にあまりこだわらないでいると成長されて足をすくわれる。しかしこだわりすぎると目が曇って陽動に弱くなる」という教訓が導き出されま~す。

エビルプリーストを倒し、6.2時代の迷宮ボスをコンプリート & エビルプリーストの弱さと邪教司祭の勲章の合成効果の弱さの秘密を解説

 エビルプリーストを倒し、6.2時代の迷宮ボスをコンプリートしました。

 「邪教司祭バニッシャー」の称号も得ました。

 ところでエビルプリーストを倒して入手できる邪教司祭の勲章は、二段階の伝承のある第三世代アクセサリーの第二段となりま~す。

 勲章という立場といい合成内容といいエビルプリーストの印象と全然関連性がないので、大急ぎで無理に今回のドロップにしたという印象が強いで~す。

 「ドラゴンガイア(1.4配信)の大地の竜玉」→「ドン・モグーラ(3.1前期配信)の大地の大竜玉」→「アンドレアル(6.0配信)の紫竜の煌玉」という二段階伝承と比較しても、今回の「ギュメイ将軍(4.0配信)の忠義の勲章」→「帝国三将(4.5後期配信)のガナン帝国の勲章」→「エビルプリースト(6.2配信)邪教司祭の勲章」という二段階伝承は、実に急で~す。

 こうなった最大の原因は、Twitterではすでに指摘したのですが*1、夢幻魔王の勲章の合成効果の片方を2021年9月22日のメンテナンスで強化した*2からで~す。この強化は最初の合成効果の内容を見比べてしっかり計算して*3から大金をかけて合成した冒険者たちを、ないがしろにするものでした。そしてその強引な強化で今度はガナン帝国の勲章の使用率が廃れたので、また泥縄式にこうして大急ぎでガナン帝国の勲章の第二伝承先を作ったのでしょう。

 多くの冒険者から「エビルプリースト弱い!」・「邪教司祭の勲章の合成効果弱い」と言われまくっていますが、邪教司祭の勲章の追加が夢幻魔王の勲章に関する「やらかし」に対する実質的な「バランス調整」兼「お詫び配布」だったと解釈すれば、ボスも合成効果も弱いのが当然で~す。

 「ヤレヤレ」という気分で~す。

白雲の烈翼将ヤヌビを倒し、白雲の討ち手の称号を得ました。6.2時代の防衛軍モンスターはこれでコンプリートで~す。

 白雲の冥翼兵団の職業関連の実績埋めの作業をしていたところ、偶然強い人たちとマッチングしたおかげで白雲の烈翼将ヤヌビを一回だけ倒せました。白雲の討ち手の称号を得ました。

 6.2時代の防衛軍モンスターはこれでコンプリートで~す。

 次は実績のコンプリートを目指しま~す。海賊の各兵団の実績埋めも終わっているので、具体的にはあと4回ヤヌビを倒せばいいので~す。

 でも最近ゴールデンタイムにインできない日が多く、ヤヌビ討伐のパーティの募集とかには中々参加できないで困っていま~す。

 ところで同じくチョッピ荒野の敵である銀甲の凶蟲兵団を相手には共闘してくれたバザックスたちですが、白雲の冥翼兵団には立ち向かってくれないようで~す。

 鳥とは利害が衝突しないのか、それとも初めから敵わないと思って諦めたのか、プレイヤー視点で戦いが始まる前にすでに全滅していたのか、理由は多々考えられま~す。