星月夜は、エックス君が主役の不可解な夢から目覚めたとき、自分が一匹の魔族になってしまっていることに気づきました。
気絶している間に、ユシュカという魔族の旅人が血の契約とやらをして星月夜を蘇生させたせいで、こうなってしまったようでした。
ユシュカはこちらをしもべ扱いしてきた上に、大審門とかいう場所まで独力で来るようにいいつけてきました。
随分身勝手な相手ですが、蘇生させてくれた上に魔界の各地とアストルティアを往来できるアビスジュエルなんてものをくれたので、そんなに悪い人ではなさそうでした。
夢の中では馬に乗せられて魔界の草原を走っていましたが、ユシュカと対話した場所は「ゲルヘナ幻野」という暗くて幻想的な荒野でした。
「ゲルヘナ」は英語の"Gehenna"(ゲヘナ)が語源ですね。遡るとヘブライ語の"גיהנום"で~す。
『ドラゴンクエストV』の魔界の町「ジャハンナ」も、アラビア語の"جهنم"(ジャハンナム)が語源で、遡るとやっぱりヘブライ語の"גיהנום"に行きつきま~す。
まずはアビスジュエルの練習をかねてアストルティアに戻るとともに、ガミルゴの盾島から魔界に行くとどうなるのかを試しにいきました。
ところがこのルートは、魔界からの再度の侵攻を防止するため闘戦聖母が封印をほどこしたようでした。
たしかにこういう対策がアストルティアの側になければ、戦禍の邪神が穴を開けてからガミルゴ時代までずっと自由往来できていたことになりますから、当たり前といえば当たり前の措置で~す。
とりあえず魔族になった以上、それにふさわしい服を着ることにしました。
小悪魔ドレスで~す。
あとこの容姿は強そうなので、重そうな武器を持ってもよい形態*1の一つに認定しました。
とはいえ、1.0時代のファルシオンの魔法がまだ効いているせいか、故郷では普通にエルフの星月夜として扱われました。
目を凝らせばエルフでもあり人間でもあることを見抜ける聖職者たちも、「魔族でもあること」までは見抜けないようでした。
あのノアちゃん*2も、人間かエルフのどちらかにしかこちらを認識できないようでした。
ツイッターで「おにぎり」さんから頂いた情報*3どおり、ヒメア様だけはちゃんとこちらが魔族だと見抜けたようでした。
1.0の冒頭で初期村の有力者の中で唯一ラーの鏡に頼らなかったという事績を運営はちゃんと覚えていたようですね~。あと発言が微妙にノアニール付近在住のエルフたちへのセルフオマージュっぽかったで~す。
ちなみに勇者姫は、あれから修行の旅に出てしまったようで~す。3.0~3.5のころと同じ理由で王家の迷宮では再会できるようですが、こちらの真の姿を見抜けているかどうかは、よくわかりませんでした。
正体が見抜かれないとわかれば、油断している美少年に近づいていっていきなり血を吸うことも簡単そうですね。これは愉快。
なお、普段からこういう行為をしているわけではないですよ~。魔族になって小悪魔ドレスを着たから、何となく少しだけ悪いことをしたくなったので~す。
星月夜「いただきま~す!」
夕月夜「召し上がれ~!」
そろそろ魔界に戻って冒険再開。
魔瘴が濃いせいで、ノーマルスライムさんたちですら驚異的な強さでした。
そうなると、アストルティアですら星月夜を半殺しにできたあの魔王なんか、魔界では絶対無敵かもしれませんね。さてさて困った。
そう思っていたら、アストルティアにいるときと同じ程度の実力しか発揮できていないしにがみのきしたちに出会えました。
地球人にたとえるならば、「普段はぱっとしないけど、薄い酸素の高山地帯での活動が一般人より得意で、登山の腕前だけは一流」みたいな連中でしょうかね?
するとあの魔王もそういう体質だった場合、魔界でも何とか勝ち目があるかもしれませんね。
大審門に着きました。
大魔王に即位するにはこの門の向こうの魔仙卿に会わないといけないらしいのですが、門が開くのは有資格者が集まったときだけのようでした。
すでに到着して門が開くのを待っていた有力者も数多くいましたが、ユシュカから見ればまだ有象無象ばかりとのことでした。
「殺りくのグレボス」とかいう一番目立っていた者が因縁をつけてきましたが、ユシュカが身分を明かした途端に逃げていきました。この様子を見ると、たしかに現状では雑魚しか集まっていないようですね~。
そのユシュカの身分とは、魔界三大強国の一つであるファラザードの使者でした。そしてその仕事内容とは、大魔王の座に興味のない他の有資格者を門まで呼び寄せるというものだとも判明しました。当座の候補は、ゼクレス魔導国の魔王アスバルと、バルディスタ要塞の魔王ヴァレリアだとか。
そして魔仙卿だけが魔族になった星月夜の体を元に戻せるかもしれないから利害は一致だとかいわれました。
う~ん、本当かな~? ほぼ原形をとどめてなかった魔盗鬼チャムールやムーニス王やデスライラさんでも簡単に元に戻れたんだし*4、アストルティアにはユシュカが知らない治療法もいっぱいあると思うのですが~。
仮に魔仙卿だけが治せるというのが本当だとしても、アストルティアではヒメア様以外からは元の容姿に見られているのですから、無理に元に戻す必要性はあまり感じませんね~。今のところ弊害は鏡を見た時に少~しだけ不愉快になるだけですから。
その程度の利益のために次の大魔王を即位させる手伝いをするのは、かなり不正義である気がしま~す。
そこで、「鏡を見た時の顔なんてどうでもいいけど、命の恩人に借りを返すべきだし、多少魔界を援助することになったとしても、内側から探った情報という価値のほうがアストルティアにとって有益だ!」という論法でここからの冒険を正当化しました。
そしてこの世界にも、アストルティアと連動しているバザーと預かり所があると判明しました。
現地で得た情報によると、バルディスタ要塞は武力がすべての軍国主義国であり、ゼクレス魔導国は伝統的な排外主義国であり、砂の都ファラザードは新興で変化の早い混沌の国なんだそうで~す。
そして前回アストルティアに侵攻してすぐ撤退したあの軍は、バルディスタのものだったようで~す。すると星月夜を半殺しにしたあの魔王は、バルディスタのヴァレリアってことですね~。
「ヴァレリア」とはイタリア系女性の名前で"Valeria"と綴りま~す。語源はラテン語で「強い」とか「健康だ」を意味する"valeo"であり、軍国主義の国の長にふさわしい名前で~す。日本語風にするなら「武子」ってとこでしょうかね。
他に語源がこの時点でわかりそうなのは、砂の都ファラザードですね。「砂の都」のイメージから考えるに、地球の中東の伝説『千夜一夜物語』の語り手である「シェヘラザード」ですね。語源に遡ると「シェヘラ」までが「都市」の意で、「ザード」は「~の子」の意で~す。
他に得た情報としては、大魔王としてはマデサゴーラが先代で、彼の死後からずっと大魔王の座は空位だというものがありました。
ん? 待ってくださ~い。2015年12月の「降臨! 聖なる祭りを破壊せし者!? 星降る夜の大乱闘!」*5では、じんめんツリーが魔界でクリスマスの楽しさを言いふらしたせいで、クリスモスブロスたちが星夜祭を襲撃していましたよね。そしてクリスモスブロスが「白銀の星夜祭が こうして 盛り上がったのも 伝説の三悪魔たる 我らが参加したおかげ。 つまり 大魔王様のおかげと 思い知るがいい」とか言ってましたよね。
2.4前期の配信は2014年12月25日からですから、プレイヤーによってはこの時点で大魔王の座を空位にしていることになるんですけど…。星月夜もその一人なんですけど…。
2017年の「星降る夜の再会」後篇で「妖精界」が複数存在しているという設定が明かされましたが*6、同じように魔界も複数あるんでしょうかね~?
夕月夜「あんな昔のイベントの片言節句を覚えていてここで記事の素材にしてしまうとは、さすがお姉様です!」
暁月夜「寄り道や雑談ばかりで話がほとんど進んでいないのは、気のせいか?」
(2022年1月25日追記)
クリスモスブロスのセリフの解釈については、のちに仮説を四つ増やしました。詳細はこの記事にて。
*1:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2019/05/23/180000
*2:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2018/10/23/000000
*3:https://twitter.com/onigiri_dqx/status/1191529865079451648
*4:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2017/08/19/060000
*5:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2015/12/25/000000
*6:https://hoshizukuyo.hatenablog.com/entry/2017/12/19/000000