「その3」までは前期の内容であり日が空いたので、リンクも貼っておきました。
カーロウと会話をしているうちに急に気が遠くなりました。そして夢の中でユシュカから通信で彼がさらわれた場所が魔瘴の海の下であるというイメージが送られてきました。
目が覚めるといつもの幹部の他にアンルシアとマリーンも見舞いにきてくれていました。そしてマリーンから、ユシュカの通信は血の契約の力であることや、元々はその術はナジーンのために習得したものだが当時は失敗に終わったことなどを教わりました。
続いて兄も意識を回復し、ユシュカがいるのはジャゴヌバがこの世界に最初に出現した滅星の邪園であると教えてくれました。
さらに先代魔仙卿のジャディンから聞いた話として、魔界の歴史の設定を聞かせてくれました。最初に魔界を統一した大魔王はジャディンの父ゴダであり、彼は魔瘴の濃度を下げるため、ジャゴヌバ神殿を岩塊で覆い、アストルティアに出征したのだとか。出征までしたのは、魔界の生物のアストルティアへの憎悪が魔瘴を増やすかららしいで~す。そして歴代大魔王がゴダの対症療法の真似を続ける中、ヴァルザードだけは成長すれば滅星の邪園にたどり着ける海の魔獣を開発したのだとか。
兄が前回リドのタリスマンを盗んでザードの祭壇にいたのは、そこが海の魔獣と交信できる唯一の場所であり、また海の魔獣は自我を失っているようなのでリドのタリスマンが必要だったからのようでした。そしてタリスマンは本来の力を失っていたようなので、リドに相談をしにいくよういわれました。
リドはジャディンの友人であったので、かなりあっさりタリスマンの力を回復してくれました。タリスマンは「破戒のタリスマン」になりました。
兄はこれを使って「大魔獣ブルラトス」を召喚し、正気を回復させました。ブルラトスは双角の生えたクジラのような生物でした。
ブルラトスはファラザードの裏通りから見えるこのクジラと同一個体の可能性が非常に高いで~す。仮に別個体だったとしても、同一種族の遺伝情報が活用されていることはほぼ確実で~す。
イジャランは、魔瘴の濃い海で大魔瘴期にクジラが元気に跳んでいるのを見て、耐性が強いのだろうと推測していましたが*1、図星でしたね。
ブルラトスが兄に語った事情によると、魔界中の魔瘴が流れ込むファラザード近海を調査して滅星の邪園に行く洞窟を見つけたものの、ジャゴヌバのあの暗黒の手のせいで自我を失っていたそうで~す。
魔界中の魔瘴がファラザード近海に流れ込んでいるのに、ファラザード周辺の魔瘴が魔界で一番薄いということは、海水には魔瘴を閉じ込めておく性質があるようですね。
ブルラトスは自分の周囲に巨大な空気の塊を保持する能力もあったので、主要メンバーは上に乗って滅星の邪園に行くことができました。途中でブルラトスが方角を見失ったもののユシュカの誘導でこれは解決し、闇の根源の手が迫ってきたもののルティアナの防御でこれも解決しました。
過去記事「ファラザード城地下牢の囚人たちの研究(後篇)」で書いた、「ウバダバは予言者」説はほぼ正解でした。唯一見抜けなかったのは、「何にまたがるか?」ですね。彼の発言は「魚を食べずに またがりますか?」なので、まともに文章を解釈するならまたがる対象は魚と考えるべきだったのですが、深読みをしすぎて直球の解釈を忘れていました。
到着しました。滅星の邪園で~す。
アビスジュエルではここも「狭間の世界」の扱いでした。
突入メンバー。ただし賢者マリーンは待機役なので、しばらくは残り三名とパーティを組むことになりました。
アスバルとヴァレリアのステータスはルファ神殿のとき*2と同じでした。
魔力が高いと噂のアスバルのこうげき魔力とかいふく魔力が大したものではなかったことにつき、「ルファ神殿はルティアナの根拠地で魔瘴が薄すぎたから」という説も考えていたのですが、この説は放棄することになりました。理論上は「今度は逆に魔瘴が濃すぎてルファ神殿のときと同じ程度まで弱まった」とかいう説明も可能ではありますが、さすがに可能性が低すぎで~す。これについては別稿でまた語る予定で~す。
勇者アンルシア・戦士ヴァレリア・魔法使いアスバルとなると、『ドラゴンクエストIII』からの類推で四人目は僧侶であるべき気分になってしまいますが、誰もバイキルトや魔力かくせいを使えないので、扇職やクシャラミ使いの天地雷鳴士でいくのが一番早そうですね。扇の天地雷鳴士ならますますよし。
三方向にいる赤・青・黄の三大魔祖の力を大魔王の覇印に吸収しなければこの中央の扉は開かず、ジャゴヌバに会うことはできないようで~す。
むむ、三方向の赤・青・黄の力の総合こそが中央に至る道って、過去記事「偽の魔幻宮殿のマデサゴーラの作品群の紹介と考察」で解説した偽魔幻宮殿の構造そのものではないですか!
あの宮殿の芸術に込められたメッセージは、かつて星月夜が解釈した「魔界三大国の特性を統合する、偉大なるゴーラの大魔王」だけでなく、裏の意味として「ルティアナの後継者となった創造神マデサゴーラが、三魔祖の力を吸収してジャゴヌバをも倒してしまう」もあったのかもしれませ~ん。
途中の道で「これも魔瘴石なのだろうか?」というナレーションが流れる綺麗な石を発見。これが後々重要な設定と判明しま~す。
魔祖ガルド。剛獣鬼ガルドドンを作ったのは彼らしく、自身も起源獣ガルドドンになって戦いを仕掛けてきました。
といっても素体が貧弱なせいか、剛獣鬼ガルドドンIよりも弱弱しかったで~す。
次に会った魔祖ザークは、異界滅神ジャゴヌバには「闇の根源」と呼ばれる「前」の時期があったのだと教えてくれました。元々は宇宙からやってきた、生命を鉱物に変える存在だったのだそうで~す。
あとザークは数万年生きているのだそうで~す。やはりあの時代からまだ10万年も経過していないというわけですね。
起源将ジェルザーク。部下は普段呼ばれる連中と同じ名前と色。
倒すとまめちしきにより、「魔祖の血族」には責任者の名前がついているということが判明しま~す。過去記事「古代魔族たちの語源の考察 & レギルラッゾにもようやく曙光が見えてきました」で、「ガルドドン」が前半と後半とで言語が異なるので学名としては二流であるという意味のことを遠回しに暁月夜が語っていましたが、「ガルド」までが固有名詞だったのであれば仕方がなかったことになりま~す。
ところでガルドリオンもガルド製なんでしょうかね~?
次に会った魔祖スコルによると、七人の魔祖は元はジャゴヌバを倒しにきた賢者だったとのことでした。
起源魔スコルパイドのまめちしきにより、魔祖たちの中で女性なのはバラシュナを作ったシュナだけだったとわかりま~す。スコルの声は高めでしたが、実は男性だったんですね。なおそのシュナは、バラシュナを作る代償に魂を失ったのだそうで~す。
封印解除。
魔祖たちが本当にこの封印を解除されたくなかったのならば、一番いい選択肢は、大魔王と勇者の連合軍に勝ち目のない戦いなんかを挑まずに逃げ回ることでした。二番目にいい選択肢は、せめて三人がかりで挑むことでした。
そのようにせず、ペラペラと封印の解除の方法を教えた挙句に各個撃破されていったのは、反ジャゴヌバの賢者としての時期の良心が残っていたからかもしれませ~ん。
中にいたのは魔祖メゼ。
異界滅神の生命を鉱物化するチカラを封印することに成功したものの、第二形態が吐き出す魔瘴には屈服したそうで~す。
戦う前は闇堕ちの大義名分を色々と語ってきましたが、マリーンと5人パーティで起源鎧デルメゼを倒してまめちしきを読むと真相が判明しました。彼は魔祖シュナの元夫であり、シュナを失ったのをきっかけに闇堕ちしたようでした。
メゼ討伐後に発見した昇降機を動かすには4人の生命力が必要とのことだったので、大魔王以外の4人は動力要員としてとどまることになりました。
昇降機が降りた先は、「滅星の深淵」でした。