滅星の深淵は大昔にジャゴヌバが来たときの宇宙船の跡地であり、数万年前に攻め込んだ元賢者たちの備忘録の結晶が各地に配置されていました。
中身は魔祖から聞いたものとほぼ同じで、生命を鉱物に変えるボスを倒したら、急に敵が巨大化して今度は魔瘴を撒き散らすようになったから、ルティアナに頼んで汚染区域を封鎖してもらったという内容でした。その後はジャゴヌバを利用して長生きをして魔界の統治を安定させるつもりが、本人たち自身が闇落ちしてしまったようでした。
このマップにて、5.5後期時代のフィールドモンスターをコンプリートしました。
行く手を阻む知能テストは内容が簡単すぎる上に、平均3回適当に選べば通過できてしまうものでした。なお平均3回で終わることの証明は、過去記事「伝承合成の理想のタイミングを数学的に考えました」の「※1個ついた時点ですぐ伝承させる手法」と同じで~す。
一番奥の部屋でユシュカが捕まっていました。
そこに現れたナラジア態ジャゴヌバによると、大魔王選定の基準は本人の王の器と「ジャゴヌバにとっての未知の概念を持っているかどうか」の二点らしく、それで5.0の選定の儀で迷ったようでした。
この設定こそ、ある時期からゼクレス出身の大魔王が輩出されなくなった理由の中でも最大級のものでしょうね。伝統を大切にする歴史の長い国では革新的な思想は生まれにくいので、ゼクレスは毎回不利になっていくというわけで~す。過去記事「ゼクレスから大魔王が出にくい原因を、なるべく典拠つきで考えてみました」に追記をせねば~。
ジャゴヌバはネルゲルやマデサゴーラを強化したのと同じ手段でユシュカを強化して、ドラゴン系のモンスターに変えました。なおまめちしきによると、この形態はジャゴヌバの一方的な即興ではなく、ユシュカの少年時代からの計画に従ったもののようで~す。そういう意味では、過去記事「マデサゴーラ杯のランク達成報酬をコンプリート & 報酬内容から判明した重要な事実について」で語ったマデサゴーラの創造神態と似たようなもので~す。
星月夜が戦闘で勝つとジャゴヌバはユシュカを用済みとみなして爆散させようとしてきましたが、謎の声(真ナラジアの声かな?)に従ったアストロンによる鉄塊化のチカラがジャゴヌバによる爆散を上回りました。しかもこの鉄塊化の中でユシュカはナジーンの霊と対話をして、ジャゴヌバの契約を破棄し、霊とともに帰還しました。
ジャゴヌバを上回るこのアストロンのチカラ、すなわち暗鉄神ネクロジームのチカラって、ひょっとして七賢者によって数万年前に「真・ジャゴヌバ」から失われた鉱物化のチカラなんじゃないでしょうかね~?
根拠は四点ありま~す。
その1、現在のジャゴヌバを超えるチカラで~す。
その2、生命を鉱物に変えるチカラで~す。
その3、当時ジャゴヌバが弱体化した現場である滅星の邪園はファラザードの近海の海底にあり、それはネクロデアの地下と地理的に近いで~す。
その4、「アストロン」という単語はドラゴンクエストシリーズでこそ自己鉄塊化の呪文の名称として長らく使われてきましたが、本来の語源は「星」であり、宇宙に関連する語で~す*1。よって『X』のアストロンとは「宇宙から来たチカラ」という意味かもしれませ~ん。
さてここから先はいよいよ異界滅神ジャゴヌバとの戦いで~す。長年の戦いの集大成なので、記念にアイテム不使用縛りをしてみました。
ジャゴヌバは「あまねく闇をすべる者」みたいな自己紹介をしてきました。それって本当に「あまねく死をすべるネルゲル」より格上なんでしょうか?
戦ってみると予想以上に弱かったで~す。ムービーと違って飛べないどころか、初期位置から一切横移動すらできないでいました。写真のこの位置ぐらいまで離れると手が届かず肉弾攻撃すらできないでいる有様は、敵ながら哀れでしたね。
5.4ラストのムービー*2ではルティアナに圧勝していたように見えましたが、実はあれは辛勝にすぎず、足腰などがズタボロになっていたんでしょうね。
あのムービーが本当に一方的なジャゴヌバの勝利であれば、それまでジャゴヌバと自分の封印を同時に解除することについて自信満々だったルティアナがあまりにアホすぎるので、「ダビヤガと合体したジャゴヌバに自分はほんの少し劣っているけど、敗北と引き換えにジャゴヌバの戦闘力を100分の1ぐらいに減らしておけば、あとはグランゼニスの子孫が片づけてくれる」と計算していたのだろう、と考えたほうがよさそうで~す。
倒すとルティアナは創生の力でジャゴヌバを葬ろうとしましたが、これはジャゴヌバの計画通りだったらしく、むしろその力を食べて進化してきました。
これでルティアナの後継者になってジャゴヌバと五分の関係になろうとしていたマデサゴーラをジャゴヌバが放置していた理由も判明しました。創造神を食らえるならば、それがルティアナでなくマデサゴーラでもよかったのでしょう。過去記事「マデサゴーラがジャゴヌバに勝てたかもしれない方法と、ジャゴヌバがマデサゴーラの上前をはねる方法とを、それぞれ考えてみました。 & 星月夜からの挑戦状 その4」ではジャゴヌバがマデサゴーラの上前をはねる方法を一生懸命考えたものですが、ジャゴヌバとしてはむしろ謀反の邪魔なんかせず、いったん謀反を成功させてから食らって終わりにしたかったのだろうと、考えを変えました。
さて、ルティアナを食べた異界滅神ジャゴヌバは「絶対滅神ジャゴヌバ」になりました。今度は「あまねく ものを支配する 混沌の神」と名乗ってきました。
ただし彼の協調・混沌は、全生命を混ぜて暗黒にしてしまうというものであり、マデサゴーラの混沌系の芸術でいえば、スーパーダーキズムの段階にすぎませ~ん。一方我々魔界・アストルティア連合軍は、各人の個性を重視した上での協調・混沌であるので、空想や夢想をも現実化するダークレアリズムの段階で~す*3。どちらが格上で強いかは、戦ってみるまでもないでしょう。
最初はこういう暗黒の中で戦いが始まりました。
でもルティアナの呼びかけに応じて祈りを捧げた有力者たちが、次々と輝く精神態として援軍にきてくれると、戦場も徐々に明るくなっていきました。
マジックバリアを二回唱えると呪文ガードが100になる状態で来たので、呪文が攻撃手段の主体の絶対滅神との戦いは、アイテム不使用縛りですらヌルゲーでした。おそらく史上最強の呪文である「煉獄マダンテ」などに対しても「ダークドレアムはすずしげだ!」を再現できました。
そしてみんなでミナデインを唱えて絶対滅神を倒しました。
まさに『雷葬』で~す。
ひょっとしたらマデサゴーラは、ジャゴヌバが自分を育てて食おうとしていることも全部見抜いた上で、スーパーダーキズムをダークレアリズムへと進化させたり、こんな題名の絵を描いたりしていたのかもしれませんね。
そう考えるとマデサゴーラが自分の絵の解説をほとんどしなかったのも当然で~す。彼の作品群は、ゼルドラドなどの芸術を理解できる側近だけが読める機密の計画書だったことになりますから。
こうして長きにわたる戦いは終わりました。
勝利の宴会。
魔界勢向けの食べ物は豪華ですがグロテスクで~す。
こちらはアストルティア勢向け。
和解したとはいえ様々な価値観の違いが今後も両世界の障壁になるであろうことを象徴するかのような宴会でした。
イルーシャは生還してくれました。
彼女と再会すると真のエンディングとなり、「伝説の大魔王」の称号を得ました。
めでたしめでたし。
そしてこのときからレンドア南の上空に謎の都市が見えるようになり、物語がまだまだ続くことが示唆されました。
(追記)
以下は、あまり根拠のない大胆な説なので、軽く読み流してくださ~い。
ここで偽の魔幻宮殿東の黄色の混沌コーナーを再確認してみましょう。なんでも混ぜて黒くしてしまうジャゴヌバ的スーパーダーキズムを一歩進めた、ダークレアリズムのコーナーで~す。
これを今回の最終決戦にあてはめてみま~す。
617.『森の秘密』
蝶のような羽を持つ妖精が主役。まさに人間態と蝶態を持つルティアナが、スーパーダーキズムたる異界滅神ジャゴヌバを超克した状態で~す。
876.『森の番人』
妖精が8本脚の蜘蛛に食べられちゃいましたね~。8本の手を持つ絶対滅神ジャゴヌバが、人間兼蝶のルティアナを食べたようなもので~す。
899.『森の神性』
絡み合う二匹の蛇すなわちユシュカとナジーン(それは同時にラウルとリィンでもある)が魔界で育ててきたより高次の混沌が、真の暗黒神ネクロジームを媒介に最強の力を発揮し、蜘蛛の独裁に勝利しました。