ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

最近また強調された「主人公の外見は時代・世界ごとに決まる」設定の再確認と、その例外ルールについて。

1.考察対象について

 1.0メインストーリーでかけられたファルシオンの魔法により、主人公は聖職者やヒメアなどの一部の者以外にはいつも同じ種族に見えるようになりました。

 しかし「では具体的にどの種族に見えるのか? 各人にとって最初に会ったときの姿か? それとも時代ごとで一括か? はたまた地域ごとで一括か?」といった細部の設定については直接的には語られてきませんでした。

 一応1.0のころからエルフならば500年前でも現代でもヒメアに会えましたが、現代のヒメアは主人公が人間だと見抜ける能力があり、しかもそれでいて500年前の話題を出さないので、単純に幼かったころのことを忘れているようで~す。つまりあまり参考になりませ~ん。

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2.星月夜の立場と二つの不安材料

2-1.星月夜の立場とその発展

 そこで四年前の4.3時代に星月夜が「時代ごとで一括」説が一番納得がいくと主張したのが、過去記事「ノアちゃんのファルシオン耐性を、理論と実験の両面から詳細に調査しました」で~す。

 そしてその記事を書いた4.3時代には想定していなかったことですが、「現代の魔界」では魔族に見え続けるようなので、それを加味して「時代・世界ごとで一括」説へと発展させました。

 ただし最近まで強い不安材料も抱えていました。

2-2.第一の不安、傑物の反応

 1.2配信クエスト「オルフェアの奇跡」では、主人公が周囲から五種族に見えるはずの現代に来たフォステイルが、主人公を500年前に別の大陸で「氷鳥のはね」を調達してくれた人間の冒険者と同一人物だと認識できていました。

 さらに2.0以降のメインストーリーでは、現代世界でシンイや兄弟姉妹が主人公をオフラインモード時代の人間態のときと同一人物としてみなしてきました。

 これらの現象は星月夜の説には不利でしたが、フォステイルも新生シンイもレベル90時代の兄弟姉妹も傑物なので、「聖職者級の眼力を持っているのかもしれない」とか「予知能力や時間旅行でカンニングしたのかもしれない」と自分を納得させていました。

2-3.第二の不安、公式イベントでの反応

 また七夕の里やショコラフォンテヌ城では、かつて異時代や魔界で知り合ったNPCから自然に顔見知り扱いされることが多く、この点も若干の不安材料でした。

 こちらについては「イベントの主催神のチカラだ」と自分を納得させていました。

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3.運営の最近の動向

 最近運営は連続して「500年前に深く関わった者たちが、現代では主人公を同一人物と認識できない」設定を強調してきました。

 まず6.2配信クエスト「いにしえの封印の伝承」では、蘇りしラズバーンは自分が500年前に倒したベルンハルトのことをしつこく覚えていてそれについて語っていたので、自分を殺してレイダメテス計画を半壊させた主人公のことも覚えていて当然であるのに、現代の主人公をその同一人物と認識した様子が一切見えませんでした*1

 それだけならまだ単なる偶然の可能性もあったのですが、 6.3配信クエスト「在りし日を示す地図」*2では、ラダ・ガートもその導きの天使ベスィーガも500年前に見た主人公と6.0時点の主人公とを同一人物だと認識していなかったことが強調されました。

 これで「時代・世界ごとで一括」説でほぼ決まりで~す。最近まで不安を抱えていたので一安心できました。

 そして一たび自信を持つと、次章で後述するように「紅竜たちの記憶」シリーズにも思い当たる節が多々ありました。

4.時代・世界ごとの外見の再確認

 前掲過去記事にも少しだけ書いた情報ですが、4.4以降に得られる情報も加味して時代・世界ごとの外見を根拠つきで整理してみま~す。

4-1.現代は五種族

 五種族時代に交流していた人々が今でも同族とみなして話しかけてくるからで~す。

4-2.500年前は人間

 1.0メインストーリーで人間として扱われ、かつ当時の生き残りが原則としてこちらを認識できないようであるからで~す。

4-3.3000年前・5000年前は人間

 まずメインストーリーでは、5000年前に別れて3000年前に再会したクオードが、特殊な眼力などを使った形跡もなく主人公を自然にエテーネ人認定してきました。

 つまりクオードにはどちらの時代でも主人公が人間態に自然に見えていた可能性が非常に高いというわけで~す。

 ただし次章で後述するように、「時渡りをした者の時渡り後の見解」はあまり根拠になりませ~ん。そこでクオード以外の根拠も探しました。

 まず同じく5000年前にクエスト「旅に出ると決めた日」*3で別れて3000年前にクエスト「燃えるロマンの宝石」*4で再会したリュウタが、主人公を同一人物として認識したようでした。

 この時点で「5000年前と3000年前では主人公は同じ姿に見える」という設定が、クオードに頼らず証明できました。

 さらにそのリュウタは現代のクエスト「人生で大切なもの」*5でもう一度会えますが、元相棒のキバチェの子孫のキバリオをキバチェと勘違いしたほどだというのに、今度は主人公に対しては再会の挨拶を一切しませんでした。

 つまりこのときのリュウタには目の前にいた現代版の五種族態主人公を5000年前や3000年前に交流した主人公と同一人物だとは認定できなかったという可能性が非常に高いので~す。

 これぞまさに前述した最近の蘇りしラズバーンやラダ・ガートやベスィーガの先駆といえま~す。星月夜は本来ならこの時点で不安を払拭するべきでした。そうすれば約四年間の不安感が約一年間で済んだことになりま~す。

4-4.1000年前は人間

 5000年前にクエスト「旅に出ると決めた日」で別れて1000年前にクエスト「ある女医の秘密」*6で再会したドラスケが、主人公を同一人物として認識したようでした。

 つまり5000年前と1000年前とでは同じ姿に見えるようであり、5000年前は前節で確認したとおり人間に見えるようで~す。

 さらにそのクエスト「ある女医の秘密」で出会ったセレディーネは現代では幽霊として真の巨竜の巣にいますが、こちらで再会しても主人公を同一人物として認識できないようでした。

 つまり1000年前と現代では異なる姿に見えるようであり、現代は第1節で確認したとおり五種族に見えるようで~す。

4-5.1300年前は人間

 5000年前にクエスト「旅に出ると決めた日」で別れて1300年前にクエスト「その先に行くために」*7で再会したコドランが、主人公を同一人物として認識したようでした。

 つまり5000年前と1300年前とでは同じ姿に見えるようであり、5000年前は第3節で確認したとおり人間に見えるようで~す。

 一つだけ不安材料があるとすれば、1300年前に別れたモルガンが現代で主人公に対して何となく懐かしい気がしたという点で~す。

 でもこれはあくまで雰囲気の話ですし、かつ彼女も六聖陣なので多少の「眼力」を持っていてもおかしくありませ~ん。

4-6.改変前の1000年後のアルウェーンはプクリポ

 「博物館でしか見たことのない異種族が1000年ぶりに出現した!」と話題にならなかったので、多分プクリポに見えたのだと思いま~す。

 改変後にどう見えているかは謎で~す。

4-7.現代の魔界は魔族

 これについてはミッツが語ってくれました*8

4-8.60年前は人間(11月28日追加)

 クエスト「時の車掌と滅びの運命」で60年前のイッショウ・リリオルから命の恩人扱いされるものの、現代では再会という扱いをされなかったからで~す。

 なおかつ町の住民の中には主人公をその兄弟姉妹と間違える者もいました。

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5.例外ルール「時渡り後」

 4.2で現代に来たメレアーデ、4.1で現代に来たあと4.4で記憶を取り戻したファラス、4.5で島ごと現代に来た大エテーネ島の住民らは、みな主人公を5000年前と同一人物と認定してきました。

 これがレトリウスの血統の効果(のみ)ではないことは、紅竜の兄弟と同じく魔法生物であるシャンテやモモンタルまでもが、現代の主人公を5000年前の主人公と同一人物だと認識できる点からも明らかで~す。

 すなわち「時渡りをした者が見る主人公の姿は、異時代においても時渡り前の見識に拘束される」というルールがここで確認できま~す。

 第2章で確認した過去に星月夜をさいなんだ二つの不安材料についても、実は「眼力」や「神のチカラ」ではなくこの例外ルールこそが原因であったケースも多々ありそうで~す。

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