1.6.5前期の物語とガミルゴの活動との類似性
1-0.総論
6.5前期配信のメインストーリーとサブストーリーを全部クリアしてみて、「ガミルゴの活躍と類似点が多すぎる!」という感想を持ちました。
以下、類似点を列挙していきま~す。
1-1.巨大化
6.5前期で主人公はジア・クトに勝利するために、創生巨神になりました。
ガミルゴは魔瘴の噴出を塞ぐために、巨大化しました。
1-2.その巨大化と「タテ」の縁の深さ
創生巨神になるには、「アストルティアの楯」の力を借りる必要がありました。
巨大化後のガミルゴの最後の業績は、「盾」に象徴されました。
1-3.魔眼
6.5前期の敵の総本山は、「魔眼の月」で~す。
ガミルゴの武器は、「まがんの杖」の色違いの「ルーンスタッフ」で~す。当然ながらまがんの杖と同じく魔眼が付属品で~す。
さらにアタマ装備の「魔法使いのぼうし」の正面中央にも魔眼らしき絵が大きく描かれていま~す。そしてこれとほぼ同じデザインのぼうしが、『ドラゴンクエストIX』や『XI』では「まがんのぼうし」という名前なので〜す。
1-4.馴染み深い天体の紛い物に挑む
6.5前期の敵の総本山の「魔眼の月」は、月の紛い物で~す。
ガミルゴの生涯最大の敵の総本山のレイダメテスは、太陽の紛い物で~す。
1-5.人脈
6.5前期の主人公には、友にフォステイルやラダ・ガートがいました。人間の友のアシュレイもいましたが、子孫のアンルシアを遺したまま先走って死にました*1。長命なエルフのエルドナとも交流しており、彼女は今後のエルトナ大陸の第一人者となるハツカゼを育成中でした*2。
ガミルゴには、友にフォステイルやラダ・ガートがいました。人間の友のベルンハルトもいましたが、子のエルジュを遺したまま先走って死にました。長命なエルフのヤクルとも交流しており、彼女は今後のエルトナ大陸の第一人者となるヒメアを育成中でした。
1-6.王
6.5前期までに主人公は、大魔王に就任していま~す。
レイダメテス到来までにガミルゴは、グレン王に就任していま~す。
2.その原因の探求
2-1.予型構造の可能性
前章で指摘した類似性は、今まで何度も語ってきた「予型構造」*3の一つである可能性が高いと認定したいで~す。
その場合、究極的な原因は「予型構造を発生させる、アストルティアの神秘的な機構」ということになりま~す。
またメタ的な事情も加味していいなら、「運営内部でライターが被ったから」という可能性もありま~す。
2-2.他の理由の可能性
一方で、物語上の必然的な理由もある可能性も高いと考えました。
神具解放による創生巨神化はルティアナが未来の脅威に備えて用意したものであるので、その内容はシステム構築の助力者などを介してある程度外部に漏れた可能性がありま~す。実際にエルドナとピナヘトがのちにナドラガンドに建てた聖塔の試練には、神具解放の試練からの影響である可能性が高い傾向が見つかりました*4。
その場合、予知能力のある種族神や予言者の中には、やがてこのシステムが使われる未来の状況を漠然と見抜いた者もいたことでしょう。
その未来予知が、「タテ持ちて巨身となりし王により、いつわりの天体は打ち破られる。王の周囲には、抜け駆けを好む勇敢な人間と、プクリポの錬金術師と、魔祖に挑むオーガと、後継者育成に励むエルフとが見える。王は魔眼の(以下判読不能)」という内容の予言として後世に伝わったと仮定してみま~す。
そしてレイダメテスの到来は予言者ゼ・バンによって予言されていたので、500年前の世界ではその対策として別の予言も重宝されたことでしょう。
そうした情勢下で、若き日のガミルゴが6.5前期以降の主人公の活躍に関する前述の内容の予言を知り、「これこそゼ・バンに予言されたレイダメテスの脅威に勝つための予言だ」と誤解したと仮定してみま~す。
その場合のガミルゴはおそらく予言を参考にして、巨身化の練習をしたり、優れた盾を探し求めたり、魔眼のついた装備を集めまくったり、予言書通りの人脈を構築したり、王に就任しようとしたりと、レイダメテスへの勝利に貢献しそうなことを色々励んだことでしょう。
それならば物語が似てしまうのも必然で~す。
夕月夜「同じデザインの装備の他作品での名称が世界観の考察に役立つというのは、『VI』の最強装備が『IV』や『V』の天空装備に似ていた件を思い起こさせますね~。ああいう一品物でしか使えない研究手法だと思っていましたが、まさか「魔法使いのぼうし」のような量産型でも使えてしまうとは」