ほしづくよのドラゴンクエストX日記

画像は原則として株式会社スクウェア・エニックスさんにも著作権があるので転載しないで下さ~い。 初めてのかたには「傑作選」(https://hoshizukuyo.hatenablog.com/archive/category/傑作選)がオススメで~す。 コメントの掲載には時間がかかることも多いで~す。 無記名コメントは内容が優れていても不掲載としま~す。

6.5メインストーリーその6 最終決戦 & 今回のオマージュ対象の分析

1.ジア・レド・ゲノス戦

 ここまでガーディアンで進めてきましたが、後述の実験のため天地雷鳴士になってから中枢に突入しました。

 中枢では先に突入していた第一班と第二班の英雄たちが結晶化させられていました。ゲノス本人が発する光線による結晶化は、ルティアナの聖泉から作られた薬の効果を越えるようでした。

 星月夜が持っていた「アストルティアの楯」は薬より多少効果がありましたが、それでも出力を上げられて破壊されてしまいました。

 次にユーライザが盾となってくれたのですが、失敗と思われていた神化との相乗作用のせいか、敵の光線を吸収して「レベル90の天使」から「レベル130の神化」へと強化されました。羽は金色になり、頭上には光輪が生じました。HPは100増えて1040に、MPは130増えて990になりました。

 これは5.5後期メインストーリーで異界滅神ジャゴヌバがルティアナの光線を吸収して絶対滅神ジャゴヌバへと強化された事件*1を、ちょうど反転させたような筋書きで~す。ジアの力を持つ者とルティアナの力を持つ者との間では、互いに状況次第では相手の光を己の糧と変えることができるのでしょう。

 これを見たゲノスは肉弾戦を挑んできました。

2.ジア・メルド・ゲノス戦

 戦闘で勝つと、ジア・レド・ゲノスは死亡には至らなかったものの大いに弱体化したようで、この時点でもう英雄たちの結晶化は解除されました。

 ゲノスは時間稼ぎのためにばくだん岩に似たジア・ロックを大量に動員しましたが、星月夜は「盟友の盾」で何とか防ぎました。

 盟友の盾って勇者が付近にいなくても発動できたのですね~。アスフェルド学園の7月にミランをこの力で守ったときにはそれを根拠に「ミランには女系を通じて勇者の血が流れていたのではないか?」と考えたものですが*2、あまり根拠にはならないことがこれで判明しました。

 ここでハクオウが追いつき、ジア・ロックを全部片づけてくれました。死亡フラグ解除かと思いきや、神の翼の力を星月夜に譲って消えてしまいました。三人目の戦死者で~す。

 以上の混乱の隙にゲノスは「メルド結晶化」をしてジア・メルド・ゲノスへと変化しました。この姿になるのは「青き妖精ども」を滅ぼしたとき以来とのことで~す。

 でもユーライザが空中に光輪の足場を作ると、ゲノスはそこに引き寄せられてバトルに応じることになりました。リナーシェとフォステイルとドルタムが光輪の維持役を務め、ラダ・ガートとユーライザの二人が戦闘パーティに加わることになりました。

 2人のNPCが戦いに参加して6人パーティになるのは初めてだったので、「さらに幻魔を加えたらどうなるのか?」の実験をしました。

 その結果、幻魔のアイコンの拡大表示は省略され、天地雷鳴士のアイコンの側の小型表示だけが残る仕様だと判明しました。

 しかもジア・メルド・ゲノスの技の中には幻魔を消すものもあったので、常に注意していないと幻魔が消えたことにずっと気づけないという戦いでした。よほど天地雷鳴士が好きな人以外は回避すべき状況で~す。

 ジア・メルド・ゲノスは、ビットからの攻撃が特に面倒でした。

 最後はレクタリスでトドメで~す。

3.最後の脅威

 ジア・メルド・ゲノスを倒すと、魔眼の月は制御を失って落下を開始しました。

 これはレクタリスに全力を集めることで破壊に成功しましたが、残っていた船の残骸が第二撃となって落ちてきました。

 この第二撃を防ぐためにドルタムが犠牲になりました。四人目の戦死者で~す。

 工作部隊で帰還できたのは、第二班の全員と第三班の星月夜とユーライザの計五名でした。

4.祝宴

 天星郷に帰還するとユーライザの神化効果は消えてしまいました。ジアの光の効果は発射した念晶体が砕けると解除される設定だったので、当たり前と言えば当たり前の展開で~す。

 その後は聖天舎で勝利の祝宴となりました。

 ミトラーが第13章まである『傷だらけの哀天使』を歌う代わりにリナーシェが歌ったのですが、歌い終わると力を使い果たして消えてしまいました。

 この祝宴の席ではアラクレスが酔っていました。天使も酔うことがあるんですね~。

 またシュトロンのセリフから、天使も食べ過ぎるとおなかを壊してトイレに行く必要があることが判明しました。

5.ジア・ルーベ・ゲノス戦

 フォステイルとともに聖天舎から外に出ると、ちょうど衛兵のピュトスが死ぬところでした。死ぬ間際に語った話によると、ジア・ルーベにやられたのだとか。

 ルーベは神化の光炉の場所を聞いてきたのだそうで~す。ピュトスは神化の工房にある現役の炉のことは秘密にして、故障中の天の祭壇のほうの炉のことを教えたところ、ルーベはまんまと騙されて祭壇に向かったのだそうで~す。

 この時点で「これは何か変だ」と思いました。6.4メインストーリー冒頭でジア・サフィルと共同でルーベ本人が神化の炉を壊したからで~す*3。だからピュトスの嘘に騙されるのは少々おかしいで~す。

 そういう疑問を抱きながら天の祭壇に来てみると、ちょうどルーベがラダ・ガートに勝ったところでした。

 ルーベによるとゲノスの意識は前任者が死んだ時点で残った原石の中で復活する仕様のようで、この個体は今ではジア・ルーベ・ゲノスなのだそうで~す。

 そしてジア・クトが他の種族から創生の力を奪わなければ存続できなくなったのはとこしえのゆりかごを攻めてその厄災の影響を受けたかららしく、その問題の解決のために神化の光炉を使いたいとのことでした。

 「とこしえのゆりかごは、ジア・クトが攻めてこなくても早晩滅びる運命だったか?」という問題については、過去にも何度か検討して「現時点では不明」と保留してきましたが*4、今こうして「早晩滅びる運命だった」説のほうが正しかったという結論に至りました。

 星月夜はルーベの依頼を無視して神剣レクタリスで殺しましたが、ここでレクタリスは消滅してしまいました。

 さらにラダ・ガートもこの戦いでの疲労からか、消えてしまいました。

 こうして生き残った英雄は、星月夜と生存フラグのあったフォステイルの二名だけとなりました。

 英雄も神具もユーライザの光輪も、残っていたら次のバージョンでチートになりそうなものはどんどん消えていきますね~。

 これでジア・クトは完全に滅びエンディングとなり、7thディスクのヒロインらしき謎の少女が謎の遺跡にいるヴィジョンが見えて終わりとなりました。

 「天星の大英雄」の称号を得ました。あとタネ類などの報酬もコンシェルジュ経由で届きました。

6.ピュトスについて

 かつてピュトスが担当していた場所には、ミハーリエルが立つようになりました。聖天区画という他のNPCもいるような広いマップでも、こうした交代劇が起きるケースってあるんですね~。

 「ひょっとしてクリア後はクリア前とはシステム上は別のマップになっているのかな?」と思い、実験をすることにしました。ピュトスが死ぬ前の時点を冒険しているフレンドさんに頼んでパーティを組んでもらい、二人で聖天区画に来ました。

 するとちゃんとそのフレンドさんと一緒に同じマップの扱いの聖天区画に来れました。しかも星月夜視点ではミハーリエルがいるところに、その人の視点ではピュトスがいたというので~す。

 6thディスクが始まったころは、「カミハルムイの酒場の棒立ちNPCにゲーダムがいるということは、海賊の職業クエストの中でゲーダムは多分死なず、仮に死んだとしてもエイドス4号のような複製がここに立つのだろう」と決めつけましたが*5今後はそうした推測は通用しないということになりま~す。

7.オマージュ対象の分析

7-1.『サイレントボマー』

 「惑星一つを軽々と滅ぼせる敵の巨大兵器を破壊する」という物語は『スターウォーズ』の第一作以来数多いので、その特徴だけでは絞り込めませんでした。

 でも「その巨大兵器の主砲を内側から暴走させて勝つ」・「主砲の件を解決したあとは、大質量の敵艦の落下が次の課題となる」まで条件を特定すると、バンダイの名作ゲーム『サイレントボマー』の影響が特に強いと感じました。

 ボムの設置が得意な盗賊縛りでクリアーすればよかったと、今さら後悔していま~す。

7-2.皆殺しの富野

 「SF系の話で、終盤で主要キャラの死亡率が高い」というのは、「皆殺しの富野」で知られる富野由悠季の作風へのオマージュであると感じました。

 ジア・メルド・ゲノスの形状も戦い方も、富野作品の代表作の一つである『機動戦士ガンダム』のラスボスであるジオングそっくりでした。

 ミトラーの持ち歌として突然出てきた『傷だらけの哀天使』は、映画版『機動戦士ガンダム』の第二作のサブタイトル『哀戦士』の影響を受けていると思いました。

 その『傷だらけの哀天使』が第13章まであるというのも、ガンダムの主人公が成り行きで所属した部隊が第13独立部隊(のちに戦隊)であることに由来しているのでしょう。

7-3.『宇宙のあいさつ』

 「侵略的宇宙人がある星を征服したら現地で謎の疫病に感染し、一気に種の没落が始まった」という筋書きは、星新一の『宇宙のあいさつ』の影響を受けていると感じました。